世界史6

(けんりゅうてい．)

乾隆帝．

(ちゅうごくのこうていは，しゅうへんしょこくのくんしゅにしょうごうをあたえくんしんかんけいをむすぶ)

中国の皇帝は，周辺諸国の君主に称号をあたえ君臣関係を結ぶ

(ちょうこうたいせいを，ながくひがしあじあのこくさいちつじょとしてきており，)

朝貢体制を，長く東アジアの国際秩序としてきており，

(しんもこれをとうしゅうし，このたいせいかでがいこうぎれいとして，)

清もこれを踏襲し，この体制下で外交儀礼として，

(こうえきがみとめられるちょうこうぼうえきがおこなわれた．)

交易が認められる朝貢貿易がおこなわれた．

(ちゅうごくのこうしたかんがえかたは，よーろっぱりゅうのしゅけんこっかたいせいとはあいいれず，)

中国のこうした考え方は，ヨーロッパ流の主権国家体制とは相容れず，

(よーろっぱしょこくにたいして，ぼうえきこうをこうしゅう１こうにげんていし，)

ヨーロッパ諸国に対して，貿易港を広州1港に限定し，

(とっけんしょうにんだんたいのこうこうのみにぼうえきをゆるした．)

特権商人団体の公行のみに貿易をゆるした．

(これにたいしいぎりすはじゆうぼうえきをようきゅうし，)

これに対しイギリスは自由貿易を要求し，

(まかーとーにーらによるこうしょうしっぱいのあと，)

マカートーニーらによる交渉失敗の後，

(あへんせんそうをおこし，しんははいぼくした．)

アヘン戦争をおこし，清は敗北した．

(１８４２ねんのなんきんじょうやくていけついご，しんはおうべいしょこくにたいし)

1842年の南京条約締結以後，清は欧米諸国に対し

(ぼうえきじゆうか，かんぜいじしゅけんのそうしつなどのないようをもつふびょうどうじょうやくをむすび，)

貿易自由化，関税自主権の喪失などの内容をもつ不平等条約を結び，

(あろーせんそうはいぼくご，てんしん・ぺきんじょうやくでがいこくたいしのぺきんちゅうざいをみとめ，)

アロー戦争敗北後，天津・北京条約で外国大使の北京駐在を認め，

(それにともないそうりかっこくじむがもんをせっちし)

それに伴い総理各国事務衙門を設置し

(たいとうがいこうへてんかんさせられた．)

対等外交へ転換させられた．

(さらに，しんはしんふつせんそうごのてんしんじょうやく，にっしんせんそうごのしものせきじょうやくで)

さらに，清は清仏戦争後の天津条約，日清戦争後の下関条約で

(べとなむ，ちょうせんのそうしゅけんをうしない，ちょうこうたいせいはほうかいしていった．)

ベトナム，朝鮮の宗主権を失い，朝貢体制は崩壊していった．