世界史4

(とうだいでは，ほくぎいらいのとちせいどであるきんでんせいをしき，)

唐代では，北魏以来の土地制度である均田制をしき，

(ぜいせいとしてこくもつ・けんぷなどのぜいやりきやくなどをかすそようちょうせいをさいようした．)

税制として穀物・絹布などの税や力役などを課す租庸調制を採用した．

(しかし，しょうえんせいがかくだいしきんでんせいがしだいにほうかいすると，)

しかし，荘園制が拡大し均田制が次第に崩壊すると，

(そようちょうせいもくずれていった．)

租庸調制も崩れていった．

(とうはざいせいさいけんのため，７８０ねん，さいしょうようえんのけんぎにより，)

唐は財政再建のため，780年，宰相楊炎の建議により，

(そようちょうせいにかわってりょうぜいほうをさいようし，)

租庸調制にかわって両税法を採用し，

(げんじつにしょゆうしているとちにおうじてなつ・あき２かいのぜいをかすことにした．)

現実に所有している土地に応じて夏・秋2回の税を課すことにした．

(みんだい，こうぶていはのうそんちつじょのさいけんとざいせいのあんていかをはかり，)

明代，洪武帝は農村秩序の再建と財政の安定化をはかり，

(そぜいだいちょうであるぶえきこうさつやとちだいちょうのぎょりんずさつをせいびした．)

租税台帳である賦役黄冊や土地台帳の魚鱗図冊を整備した．

(１６せいきになると，せかいてきにしょうぎょうがかっぱつになり，)

16世紀になると，世界的に商業が活発になり，

(にほんぎんやしんたいりくさんのぎんがたいりょうにちゅうごくにりゅうにゅうした．)

日本銀や新大陸産の銀が大量に中国に流入した．

(このことをはいけいとして，りょうぜいほうにかわり，)

このことを背景として，両税法にかわり，

(かくしゅのぜいやぞうようをぎんにいっぽんかしてのうにゅうする)

各種の税や雑徭を銀に一本化して納入する

(いちじょうべんぽうのかいかくがじっしされた．)

一条鞭法の改革が実施された．

(しんだいになると，かいじょうぼうえきのはってんにより，)

清代になると，海上貿易の発展により，

(さらにちゅうごくにぎんがりゅうにゅうした．)

さらに中国に銀が流入した．

(そして１８せいきはじめ，じんとうぜいであるちょうぜいをとちぜいにくりこむ)

そして18世紀初め，人頭税である丁税を土地税にくり込む

(ちていぎんせいをさいようし，せいどのかんりゃくかがはかられた．)

地丁銀制を採用し，制度の簡略化がはかられた．