ピノッキオの冒険 39

関連タイピング
-
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数4.5万歌詞かな167打 -
Mrs.GREEN APPLEの青と夏です!
プレイ回数12万歌詞1030打 -
めっちゃいい曲....
プレイ回数1.3万歌詞かな200打 -
タイピング練習に関する長文です
プレイ回数16万長文1159打 -
んを連打しまくってください
プレイ回数282連打70打 -
これからめし☆好きな人やってみてください。
プレイ回数405歌詞かな201打 -
2秒超えたら宇宙人だから頑張って!!
プレイ回数71970打 -
夏目漱石「こころ」2-4
プレイ回数1167長文2132打
問題文
(すずのねとらっぱのひびきは、しだいにおおきくなって)
鈴の音とラッパの響きは、しだいに大きくなって
(とうとうばしゃががらがらとうらにわへはしりこんできました。)
とうとう馬車がガラガラと裏庭へ走りこんできました。
(ばしゃをひいていたのは、かわいらしいろばたちでした。)
馬車を引いていたのは、可愛らしいロバたちでした。
(あおみがかったり、はいいろがかったり、しろっぽかったり、けなみはいろいろに)
青みがかったり、灰色がかったり、白っぽかったり、毛並みは色々に
(ちがいましたが、ただひとつふしぎなのは、どのろばもそろって)
違いましたが、ただ一つ不思議なのは、どのロバもそろって
(かわのくつをはいていることでした。)
皮の靴を履いていることでした。
(ばしゃのなかをみると、そこにはこどもたちがぎっしりとのりこんでいました。)
馬車の中を見ると、そこには子供たちがぎっしりと乗り込んでいました。
(やねのうえにまではみだすほどのこみようですが、みんなそんなことには)
屋根の上にまではみ出すほどの混みようですが、みんなそんなことには
(へいきなかおで、わらったりさけんだりしています。)
平気な顔で、笑ったり叫んだりしています。
(なかにはこえをあわせて、たのしそうにうたをうたっているこどもたちまでいました。)
中には声を合わせて、楽しそうに歌をうたっている子供たちまでいました。
(「はしれ、はしれ、ろばのばしゃ おもちゃのくにへしゅっぱつだ)
『走れ、走れ、ロバの馬車 おもちゃの国へ出発だ
(すすめすすめかぜをきって おもちゃのくにへまっすぐに」)
進め 進め 風を切って おもちゃの国へ まっすぐに』
(「ようし、とまれえ。どうどうどう」)
「ようし、止まれえ。どうどうどう」
(かけごえをかけてろばたちをとめると、やさしそうなかおつきをしたろばつかいが)
掛け声をかけてロバたちを止めると、優しそうな顔つきをしたロバ使いが
(ばしゃのいちばんまえのせきから、ひらりとがりがりぼうやのそばへとびおりてきました。)
馬車の一番前の席から、ひらりとガリガリ坊やのそばへ飛び降りてきました。
(「やあ、きみかね、おもちゃのくにへいきたいというこは?」)
「やあ、君かね、おもちゃの国へ行きたいという子は?」
(「そうです、ぼく、どうしてもおもちゃのくにへいきたいんです。)
「そうです、僕、どうしてもおもちゃの国へ行きたいんです。
(ぜひ、ぼくもいっしょにつれていってください」)
ぜひ、僕も一緒に連れて行ってください」
(「うーむ」ろばつかいはこまったようにくびをひねりました。)
「うーむ」ロバ使いは困ったように首をひねりました。
(「わしとしてはむろん、いっしょにつれていってやりたいところだが)
「わしとしては無論、一緒に連れて行ってやりたいところだが
(みたとおりばしゃがいっぱいで、もうひとりものせることができないんだ。)
見た通り馬車がいっぱいで、もう一人も乗せることができないんだ。
(さあて、どうしたものかなあ」)
さあて、どうしたものかなあ」
(「しんぱいはいりません。ぼくはここにのっていきますから」)
「心配はいりません。僕はここに乗っていきますから」
(がりがりぼうやは、ばしゃのかじぼうにこしをかけました。)
ガリガリ坊やは、馬車のかじ棒に腰を掛けました。
(「なるほど、なるほど。ぼうやはなかなかあたまがいいぞ」)
「なるほど、なるほど。坊やはなかなか頭がいいぞ」
(ろばつかいは、ぴのっきおのほうへかおをむけました。)
ロバ使いは、ピノッキオの方へ顔を向けました。
(「さあて、きみはどうするね?」)
「さあて、君はどうするね?」
(「いいえ、ぼくはいかないんです」ぴのっきおはあわててくびをふりました。)
「いいえ、僕は行かないんです」ピノッキオは慌てて首を振りました。
(「いけないんです。ぼく、こんばんだいじなようがあるものですから。)
「行けないんです。僕、今晩大事な用があるものですから。
(それに、もっとべんきょうもしなければなりませんし」)
それに、もっと勉強もしなければなりませんし」
(ろばつかいは、あきれたようにめをまるくしました。)
ロバ使いは、あきれた様に目を丸くしました。
(「ほほう、べんきょうをねえ。まあ、しかたがない。なかにはきみのような)
「ほほう、勉強をねえ。まあ、仕方がない。中には君のような
(かわったこだっているさ。ようし、しゅっぱつ」ばしゃはうごきだしそうになりました。)
変わった子だっているさ。ようし、出発」馬車は動き出しそうになりました。
(そのとたん、ぴのっきおがとびあがってさけびました。)
そのとたん、ピノッキオが飛び上がって叫びました。
(「まって、まって。やっぱりぼくもいきますよ」)
「待って、待って。やっぱり僕も行きますよ」
(ばしゃががくりととまって、ろばつかいがにこにことしながらおりてきました。)
馬車ががくりと止まって、ロバ使いがニコニコとしながら降りてきました。
(「もったいぶりやさん、きみもべんきょうよりもおもちゃのほうがすきとみえるね。)
「もったいぶりやさん、君も勉強よりもおもちゃの方が好きと見えるね。
(でも、ほんとうにわしらといくつもりかい?」)
でも、本当にわしらと行くつもりかい?」
(「いきますよ。ぼく、けっしんしたんです」)
「行きますよ。僕、決心したんです」
(「よろしい、よろしい。それじゃ、わしのとなりにすわりたまえ」)
「よろしい、よろしい。それじゃ、わしの隣に座りたまえ」
(ぴのっきおはいちばんまえにつながれている、ろばのせなかにとびのりました。)
ピノッキオは一番前につながれている、ロバの背中に飛び乗りました。
(「いいぞ、いいぞ。ぴのっきお」 ばしゃのこどもたちがてをたたきました。)
「いいぞ、いいぞ。ピノッキオ」 馬車の子供たちが手をたたきました。
(でもろばは、すぐにぴのっきおをじめんへふりおとしてしまいました。)
でもロバは、すぐにピノッキオを地面へ振り落としてしまいました。
(「なにをするんだ、こいつめ」)
「なにをするんだ、こいつめ」
(ろばつかいが、てにしていたむちで、ろばのはなさきをいやというほどなぐりつけました。)
ロバ使いが、手にしていた鞭で、ロバの鼻先をいやというほど殴りつけました。
(「さあ、これでよし。ぴのっきお、あんしんしておのり。)
「さあ、これでよし。ピノッキオ、安心してお乗り。
(こいつも、もうむちにこりて、にどとふりおとしたりはしないはずだから」)
こいつも、もう鞭に懲りて、二度と振り落としたりはしないはずだから」