悪人

(あのあくにんはきっとぼくだ)

あの悪人はきっと僕だ

(あのいっちゃったしゅうだんもぼくだ)

あのイッちゃった集団も僕だ

(あのひきょうものやうそつきやぎ)

あの卑怯者や嘘つき山羊

(ぼくのたいないでねむればいい)

僕の体内で眠ればいい

(まいばんひみつのえいようあたえよう)

毎晩秘密の栄養与えよう

(いつかおなかをさいてでおいで)

いつかお腹を裂いて出おいで

(いとしいこえをあげて)

愛しい産声を上げて

(じゃまものはまるでてんしだった)

邪魔者はまるで天使だった

(ぴかぴかのきょうきはむりょくだった)

ピカピカの狂気は無力だった

(いっぽだってみうごきとれずに)

一歩だって身動き取れずに

(ものくろーむがいっときゆがんだ)

モノクロームが一時歪んだ

(らくらいのようなだいごさん)

落雷のような大誤算

(しあわせなどをのぞむとは)

幸せなどを望むとは

(はずかしいいきものだ)

恥ずかしい生き物だ

(こわれそうやみをてらした)

壊れそう闇を照らした

(こいのめろでぃーよ)

恋のメロディーよ

(まぶしいうたをとめて)

眩しい歌を止めて

(おあつまりいただいた)

お集まり頂いた

(ぜんじんかくそうすう７０のみなさまがた)

全人格総数７０の皆様方

(ごいけんいただきたい)

ご意見いただきたい

(すべてをせいさんするなどいまさら)

すべてを精算するなど今更

(むりむりむりむりむり)

無理無理無理無理無理

(のうないさいばんはゆうざい)

脳内裁判は有罪

(まんじょういっちでゆうざい)

満場一致で有罪

(のうないさいばんはゆうざい)

脳内裁判は有罪

(まんじょういっちでゆうざい)

満場一致で有罪

(ゆうざいゆうざいゆうざいゆうざい)

有罪有罪有罪有罪

(わかってる)

分かってる

(じゅうりょくよ、さらば)

重力よ、サラバ

(とおざかっていく)

遠ざかっていく

(ぼくのからだ)

僕の身体

(わすれたくないなあ)

わすれたくないなあ

(あなたがくれたことばを)

あなたがくれた言葉を

(ささいなやさしさが)

些細な優しさが

(なきそうなくらいに)

泣きそうなくらいに

(うれしかった)

嬉しかった

(ごめんねってきこえたかな)

ごめんねって聞こえたかな

(ありがとうって)

ありがとうって

(いえばよかったな)

いえばよかったな

(あーああーあ)

あーああーあ