EXEC_HARMONIUS_FYUSION/.

(ことりはなくせかいをおもい)

小鳥は啼く　世界を想い

(ことりはうたうひとびとをおもい)

小鳥は謳う　人々を想い

(ことりのうたはなにもうまないけれど)

小鳥の歌は何も生まないけれど

(あなたにおくるよ)

貴方に贈るよ

(あなたのためにえいえんのゆめ)

貴方のために　永遠の夢

(さめないゆめすてきなゆめ)

覚めない夢　素敵な夢

(あなたがいくたのかなしみからはなたれますように)

貴方が幾多の悲しみから解放(はな)たれますように

(ことりはうたう)

小鳥は謳う

(あなたがしあわせでありますようにと)

貴方が幸せでありますようにと

(あなたのくれたこのとりかごのなかから)

貴方のくれたこの鳥籠の中から

(いのりのうたをうたうの)

祈りの詩をうたうの

(すこしでもそのこころがいやされますように)

少しでもその心が癒されますように

(あなたがずっとしあわせでありますように)

貴方がずっと幸せでありますように

(ねえどうしてそんなにかなしいかおをしてるの)

ねえどうしてそんなに悲しい顔をしてるの？

(わたしはあなたをなぐさめたいの)

私は貴方を慰めたいの

(はなをおくろうあなたのために)

花を贈ろう　貴方のために

(あかいあかいはなを)

赤い　紅い花を

(きっとよろこんでくれる)

きっと喜んでくれる

(あなたのすきなあかいばらで)

貴方の好きな紅い薔薇で

(いくえにもいくえにも)

幾重にも幾重にも

(あなたをうめつくしてあげよう)

貴方を埋め尽くしてあげよう

(なのにここにはしろいはなしかない)

なのに此処には白い花しかない

(このちいさなとりかごのなかには)

この小さな鳥籠の中には

(でもだいじょうぶごほんでよんだ)

「でも大丈夫、ご本で読んだ」

(しろいはなはあかくできるって)

「白い花は紅くできるって」

(えほんでよんだはとみたいに)

絵本で読んだ鳩みたいに

(しろいはなをちのいろにそめよう)

白い花を血の色に染めよう

(そしてあなたにおくろう)

そして貴方に贈ろう

(しろいはなあかくそまって)

白い花　紅く染まって

(しろいいろちのいろにそまって)

白い色　血の色に染まって

(こんなにあざやかできれいないろ)

こんなに鮮やかで綺麗な色

(うまれてはじめてみた)

生まれて初めて見た

(かかえきれないほどのばらをあなたに)

抱えきれないほどの薔薇を貴方に

(あふれるほどのあかを)

溢れるほどの紅を

(よろこんでねえほめてくれるよね)

喜んで？ねえ褒めてくれるよね？

(あふれるほどのあいを)

溢れるほどの愛を

(どうしてへんじをしてくれないの)

どうして返事をしてくれないの？

(あなたのために)

貴方のために

(ねえどうして)

ねえ、どうして？

(ことりはすこしなみだした)

小鳥は少し涙した

(ことりはうたうははのため)

小鳥は謳う母のため

(えいえんのゆめさめないゆめ)

永遠の夢　醒めない夢