SCP-444-JP　その１

(ｓｃｐ４４４ｊｐをよみあげたことのあるどのじんぶつにたいしても、)

SCP-444-JPを読み上げた事のあるどの人物に対しても、

(ｂくらすきおくしょりによるしょちをほどこしてください)

Bクラス記憶処理による処置を施してください。

(また、ｓｃｐ４４４ｊｐにかんれんするけんきゅういんにはせんようのしゅひぎむがさだめられ、)

また、SCP-444-JPに関連する研究員には専用の守秘義務が定められ、

(ｓｃｐ４４４ｊｐのけんきゅうからほかのぶしょへいどうするさいには)

SCP-444-JPの研究から他の部署へ異動する際には

(かならずｂくらすきおくしょりをうけてください)

必ずBクラス記憶処理を受けてください。

(ｓｃｐ４４４ｊｐがろうえいしこうはんいにまんえんするりすくをかいひするため、)

SCP-444-JPが漏洩し広範囲に蔓延するリスクを回避するため、

(ｓｃｐ４４４ｊｐのじょうほうはさいと８１４１ないのみであつかわれます)

SCP-444-JPの情報はサイト-8141内のみで扱われます。

(せつめい：)

説明：

(ｓｃｐ４４４ｊｐはとくていのげんかく)

SCP-444-JPは特定の幻覚

(またはぎじたいけんをはっせいさせるぶんしょうけいしきのことばです)

または疑似体験を発生させる文章形式の言葉です。

(そのことばをじっさいのはっせいによってよみあげたとき、)

その言葉を実際の発声によって読み上げた時、

(そのよみあげたじんぶつはかならずひとつのげんかくせかいにとらわれ、)

その読み上げた人物は必ず一つの幻覚世界に囚われ、

(そのげんかくせかいないでいくつかのるーぷするいべんとをぎじたいけんします)

その幻覚世界内でいくつかのループするイベントを疑似体験します。

(いかはひけんしゃがさらされたげんかくせかいとぎじたいけんのないようを)

以下は被験者が曝された幻覚世界と疑似体験の内容を

(じゅんじょだててかんいてきにのべたものです)

順序立てて簡易的に述べたものです。

(あかしけやなげひいろのとりよくさはみねはみけをのばせ)

赤時化 夜薙げ 緋色の鳥よ 草食み根食み 気を伸ばせ

(１ひけんしゃはげんかくせかいのなかにたっている)

1. 被験者は幻覚世界の中に立っている。

(げんかくせかいは、３６０どちへいせんまでつづくなにもかもがあかいげんやと)

幻覚世界は、360度地平線まで続く何もかもが赤い原野と

(「ゆうやけよりもあかい」とひょうげんされたそらによってこうせいされる)

「夕焼けよりも赤い」と表現された空によって構成される。

(つちやくさきのせいじょうなかんしょくやかぜをかんじるほどげんかくはりあるであり、)

土や草木の正常な感触や風を感じるほど幻覚はリアルであり、

(げんじつでひけんしゃにたいしておこったじしょうは、)

現実で被験者に対して起こった事象は、

(げんかくせかいちゅうのひけんしゃのいしきやかんかくにはいっさいはんえいされない)

幻覚世界中の被験者の意識や感覚には一切反映されない。

(２ひけんしゃのいしきがげんかくせかいにかんぜんにはいってから４～７ふんで、)

2. 被験者の意識が幻覚世界に完全に入ってから4～7分で、

(ひけんしゃはじぶんのからだがとりのようにそらをとべるものだときづく)

被験者は自分の体が鳥のように空を飛べるものだと気付く。

(ひけんしゃはみずからがひしょうできることをかくしんしているが、)

被験者は自らが飛翔出来る事を確信しているが、

(そのこんきょはせつめいできなかった)

その根拠は説明出来なかった。

(３ひけんしゃはひしょうのようきゅうがたかまり、げんかくせかいのそらをひしょうする)

3. 被験者は飛翔の要求が高まり、幻覚世界の空を飛翔する。

(このあいだ、げんじつでのひけんしゃのにくたいはへいじょうじいじょうのちんせいじょうたいへはいる)

この間、現実での被験者の肉体は平常時以上の鎮静状態へ入る。

(４ひしょうから２～３ぷんご、ぜんぽうからきょだいなあかいとりがせまってくるとしょうげんし、)

4. 飛翔から2～3分後、前方から巨大な赤い鳥が迫って来ると証言し、

(そのとりにたいしてきょうふをいだきはじめる)

その鳥に対して恐怖を抱き始める。

(げんじつでのひけんしゃのにくたいのせいりてきかつどうがかっぱつかする)

現実での被験者の肉体の生理的活動が活発化する。

(５しにたいするひじょうにつよいきょうふしんと、げんじつてきなにくたいてきくつうをうったえながら)

5. 死に対する非常に強い恐怖心と、現実的な肉体的苦痛を訴えながら

(げんかくせかいのひけんしゃがきょだいなあかいとりにほしょくされる)

幻覚世界の被験者が巨大な赤い鳥に捕食される。

(げんじつでのひけんしゃのにくたいてきなはんのうがぴーくにたっし、)

現実での被験者の肉体的な反応がピークに達し、

(こうどうばくはつによるしゅうへんへのむさべつなこうげきをおこなう)

行動爆発による周辺への無差別な攻撃を行う。

(６げんかくせかいのひけんしゃがしぼう)

6. 幻覚世界の被験者が死亡。

(いっさいのじょうどうはんのうがていしし、)

一切の情動反応が停止し、

(にくたいも３ぷんかんこんすいじょうたいににたちんせいをたもつ)

肉体も3分間昏睡状態に似た鎮静を保つ。

(７１にもどる。そのさい、ごくだんぺんてきなものいがいのきおくがりせっとされる)

7. 1に戻る。その際、ごく断片的なもの以外の記憶がリセットされる。

(ｓｃｐ４４４ｊｐをひけんしゃのげんじつのにくたいがひっきすることで、)

SCP-444-JPを被験者の現実の肉体が筆記することで、

(げんかくからだっすることができます)

幻覚から脱することが出来ます。

(ｓｃｐ４４４ｊｐをひっきするばあいのみ、げんかくせかいのひけんしゃのいしきてきこうどうが)

SCP-444-JPを筆記する場合のみ、幻覚世界の被験者の意識的行動が

(げんじつのにくたいをせいぎょすることがかのうとなります)

現実の肉体を制御することが可能となります。

(しかしげんかくせかいのせいしつから、ひけんしゃがみずからげんかくせかいないで)

しかし幻覚世界の性質から、被験者が自ら幻覚世界内で

(ｓｃｐ４４４ｊｐのひっきをおもいたつまでには、)

SCP-444-JPの筆記を思い立つまでには、

(すうしゅうかんたんいのじかんをひつようとするばあいがほとんどです)

数週間単位の時間を必要とする場合が殆どです。

(そのばあい、ひけんしゃはくりかえされるるーぷによる)

その場合、被験者は繰り返されるループによる

(だんぺんてきなきおくをそうきすることがかのうとなり、)

断片的な記憶を想起することが可能となり、

(そのきおくによって、ｓｃｐ４４４ｊｐをひっきすることでしのきょうふとくつうから)

その記憶によって、SCP-444-JPを筆記することで死の恐怖と苦痛から

(だっきゃくかのうであることをちょっかんてきにがくしゅうします)

脱却可能であることを直感的に学習します。

(げんかくせかいからだっしたひけんしゃは、げんかくせかいないでのすべてのるーぷと)

幻覚世界から脱した被験者は、幻覚世界内での全てのループと

(しょうさいなないようのきおくをほじしています)

詳細な内容の記憶を保持しています。

(しかしそのきおくがげんいんでせいしんしっかんをはっしょうし、)

しかしその記憶が原因で精神疾患を発症し、

(しょうげんふかのうとなるれいがたはつしたため、)

証言不可能となる例が多発したため、

(これいじょうのげんかくせかいへのたんさはげんざいみおくられています)

これ以上の幻覚世界への探査は現在見送られています。

(あかしけやなげひいろのとりよくさはみねはみけをのばせ)

赤し毛柳毛　緋色の鳥よ　草食み根食み　毛を伸ばせ

(ほい１：ｓｃｐ４４４ｊｐは？？けん？？まちにある、)

補遺1：SCP-444-JPは？？県？？町にある、

(にほんしょうるいそうけんのきょてんのひとつとおもわれるしせつをせいあつしたさいに、)

日本生類創研の拠点の一つと思われる施設を制圧した際に、

(やぶれたしへんのひとつになぐりがきされていたぶんしょうとしてはっけんされました)

破れた紙片の一つに殴り書きされていた文章として発見されました。

(とつにゅうじすでにしせつははいきょとなっており、そのじょうたいから、)

突入時既に施設は廃墟となっており、その状態から、

(ざいだんによっていちがほそくされたときにはすでにいきされていたしせつとおもわれます)

財団によって位置が捕捉された時には既に遺棄されていた施設と思われます。

(いじょうなせいしつのさいしょのはっけんは、)

異常な性質の最初の発見は、

(ひっきされたｓｃｐ４４４ｊｐをはっけんしたきどうたいいんが、)

筆記されたSCP-444-JPを発見した機動隊員が、

(なにげなくそのぶんしょうをよみあげたことによってあきらかとなりました)

何気なくその文章を読み上げたことによって明らかとなりました。

(どうきどうたいいんはただちにかくりされましたが、じりきでげんかくせかいからだっしたあと、)

同機動隊員は直ちに隔離されましたが、自力で幻覚世界から脱した後、

(ｂくらすきおくしょりをうけてぎょうむにふっきしました)

Bクラス記憶処理を受けて業務に復帰しました。

(あかしけやなげひいろのとりよくさはみねはみけをのばせ)

阿傾け矢投げ　緋色の鳥よ　九叉食み音食み　卦を伸ばせ

(しせつのほとんどははかいされていましたが、ざんぞんしたでーたはかいしゅうされ、)

施設の殆どは破壊されていましたが、残存したデータは回収され、

(いちぶしゅうふくにせいこうしています)

一部修復に成功しています。

(それによるとｓｃｐ４４４ｊｐは)

それによるとSCP-444-JPは

(にほんしょうるいそうけんによってそうぞうされたものではなく、)

日本生類創研によって創造されたものではなく、

(にほんしょうるいそうけんによってだんぺんてきなたんごのられつがはっけんされ、)

日本生類創研によって断片的な単語の羅列が発見され、

(そのせいしつをりようしたべつおぶじぇくとのそうぞうのために)

その性質を利用した別オブジェクトの創造のために

(ぶんしょうけいしきへとかいへんかいりょうされたものであることがはんめいしました)

文章形式へと改変／改良されたものであることが判明しました。

(しせつがいきされたりゆうはふめいです)

施設が遺棄された理由は不明です。

(あいつらのたくらみがうまくいっているうちはよかった)

あいつらの企みがうまくいっている内はよかった。

(だがあいつらはしっぱいした。しっぱいしたんだ)

だがあいつらは失敗した。しっぱいしたんだ