SCP tale 独白、あるいはモノローグ
SCP-014-jp-ex
SCP-1045-jp
のtaleです。
気に入ったら原文をご参照ください。見えなかったあと二つの独白がわかるはずです。
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素敵な本家様
http://scp-jp.wikidot.com/dokuhaku-or-monologue
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問題文
(わたしは、しあわせなひびをおくりたかった。)
私は、幸せな日々を送りたかった。
(わたしは、ただ「わたし」でありたかった。)
私は、ただ「私」でありたかった。
(わたしはいつも「みんな」といっしょだったとおもっていた。)
私はいつも「みんな」と一緒だったと思っていた。
(べつにわたしはとくべつなんかじゃない。)
別に私は特別なんかじゃない。
(それなのにわたしはずっと「みんな」のおもちゃにされていた。)
それなのに私はずっと「みんな」の玩具にされていた。
(うすうすきづいてはいた。)
薄々気づいてはいた。
(「みんな」はずっと、わたしをさしてわらっていたのだ。)
「みんな」はずっと、私を指して笑っていたのだ。
(けれどわたしはそこからめをそむけつづけていた。)
けれど私はそこから目を背け続けていた。
(みかたは、どこにもいなかった。)
味方は、何処にもいなかった。
(わたしのきもちをわかってほしかった。)
私の気持ちをわかって欲しかった。
(わたしのやってきたことは、)
私のやって来たことは、
(きっと、「みんな」にとってはめいわくだったのだろう。)
きっと、「みんな」にとっては迷惑だったのだろう。
(すべてむいみだったのだ。)
全て無意味だったのだ。
(ばかなわたしはそれにきづいていなかった。)
馬鹿な私はそれに気づいていなかった。
(でも、「みんな」にうらみなどはない。)
でも、「みんな」に恨みなどはない。
(ぜんぶ、わたしがわるかった。)
全部、私が悪かった。
(というより、そうかんがえないととてもたえられなかった。)
というより、そう考えないととても耐えられなかった。
(わたしはきづいた。「みんな」はやさしかった、と。)
私は気づいた。「みんな」は優しかった、と。
(そうおもいこみたかっただけなのだ。)
そう思い込みたかっただけなのだ。
(きっと、わたしのこころをきずつけるのはかんたんだっただろう。)
きっと、私の心を傷つけるのは簡単だっただろう。
(これはあくむだとおもっていた。いつかはめざめるとおもっていた。)
これは悪夢だと思っていた。いつかは目覚めると思っていた。
(そうはならなかったのは、「みんな」がけったくしていたからだった。)
そうはならなかったのは、「みんな」が結託していたからだった。
(しんじていたわたしがばかだった。)
信じていた私が馬鹿だった。
(そのはなしをきいたとき、あたまをなぐられたようなしょうげきがあった。)
その話を聞いた時、頭を殴られたような衝撃があった。
(わたしがうけたのは、しんじたものからのうらぎり。)
私が受けたのは、信じたものからの裏切り。
(あのときいたのは、ただのこどもだった。)
あの時居たのは、ただの子供だった。
(それがいちばんおそろしいものだったのだ。)
それが一番恐ろしいものだったのだ。
(あのひ、そのことにきづいた。)
あの日、そのことに気づいた。
(でも、いまはここにこられた。)
でも、今はここに来られた。
(それだけがすくいだ。)
それだけが救いだ。
(あんなひび、もうおもいだしたくはないけど、)
あんな日々、もう思い出したくはないけど、
(くらいかこはだれにもけせないけど、)
暗い過去は誰にも消せないけど、
(あたらしくなったわたしなら、)
新しくなった私なら、
(おしころしてわすれることはできる。)
押し殺して忘れることはできる。
(もういちど、いちからやりなおせる。)
もう一度、一からやり直せる。
(あのひびはなかったことにして、)
あの日々は無かったことにして、
(あたらしいばしょであたらしいみんなとはなそう。)
新しい場所で新しいみんなと話そう。
(いままでいじょうにがんばればきっとだいじょうぶ。)
今まで以上に頑張ればきっと大丈夫。
(だから、)
だから、
(だから、)
だから、
(わたしは、あのかこをてばなしていきていくのだ。)
私は、あの過去を手放して生きていくのだ。
(あなたはなにをおもってここをひらいた?)
貴方は何を思ってここを開いた?
(おおかた、taleのもととなったおぶじぇくとを)
大方、Taleの元となったオブジェクトを
(みにいこうとしたのではないだろうか。)
見に行こうとしたのではないだろうか。
(だが、そんなことはさまつじにすぎない。)
だが、そんなことは瑣末事に過ぎない。
(たとえこのぶんしょうが、)
たとえこの文章が、
(ふたりのしょうじょがかたったどくはくだとしても、)
二人の少女が語った独白だとしても、
(ひとりのじょせいがつづったものろーぐだったとしても、)
一人の女性が綴ったモノローグだったとしても、
(かかれてあることばはなにもかわらないのだから。)
書かれてある言葉は何も変わらないのだから。