かつて焼け落ちた町
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歌詞(問題文)
(せかいじゅうどこでもくれるありふれたゆうひがとくべつになったのは)
世界中どこでも暮れる ありふれた夕日が 特別になったのは
(ぼくらのそだったまちしってしまったからここはかつてやけおちたまち)
僕らの育った町 知ってしまったから ここはかつて焼け落ちた町
(わらえよなけようたえよことばはくだらないみらいにはとどかない)
笑えよ 泣けよ歌えよ 言葉は下らない 未来には届かない
(ぼくらがあたまをかかえるじんせいというたびじはかえりみちしぬまでの)
僕らが頭を抱える 人生という旅路は帰り道 死ぬまでの
(もうふにくるまってせいじゃくのおとにふるえ)
毛布に包まって 静寂の音に震え
(はなめぶいてもりがしげってひとがふえてしゅうらくとなって)
花芽吹いて森が茂って 人が増えて集落となって
(それをせんかがぜんぶさらってそれにないてまたたちあがって)
それを戦火が全部さらって それに泣いてまた立ち上がって
(ひとがつどえばそこがまちでいいひと、わるいひともはらんで)
人が集えばそこが町で いい人、悪い人もはらんで
(いがみあってあいしあってそれをひとはせいかつとよんで)
いがみ合って 愛し合って それを人は生活と呼んで
(ひたいにあせ、だましだまされくうためにはとももうらぎって)
額に汗、騙し騙され 食う為には友も裏切って
(いきてますか?いきてますか?ここはかつてやけおちたまち)
生きてますか? 生きてますか?ここはかつて焼け落ちた町
(ぼくらがみみをすませるうなばらにはいのりがしずんでるかもしれない)
僕らが耳を澄ませる 海原には祈りが 沈んでるかもしれない
(ぼくらがくらしてるとちそこにはしかばねがうまってるかもしれない)
僕らが暮らしてる土地 そこには屍が 埋まってるかもしれない
(れきしはくりかえしつちだけがそれをみている)
歴史は繰り返し 土だけがそれを見ている
(たかがひゃくねんいきぬくせにいきるしぬになやみはつきない)
たかが百年生きぬ癖に 生きる死ぬに悩みは尽きない
(よろこびのうたはいまだやまぬかなしみのうたもまたしかり)
喜びの歌は未だ止まぬ 悲しみの歌もまた然り
(ひがのぼったらそこがあさでよんでもないのにあけやがって)
陽が昇ったらそこが朝で 呼んでもないのに明けやがって
(なやんだってつらくたってあさひのなか、いのちたずさえて)
悩んだって 辛くたって 朝日の中、命たずさえて
(ひととひととがかていになってそこでぼくらうぶごえをあげて)
人と人とが家庭になって そこで僕ら産声を上げて
(いきてますか?いきてますか?ここはかつてやけおちたまち)
生きてますか? 生きてますか? ここはかつて焼け落ちた町
(ひとがつどえばそこがまちでそれをせんかがすべてさらって)
人が集えばそこが町で それを戦火が全てさらって
(あおもりくうしゅうでやけのはらがれきのなか、たきびにつどって)
青森空襲で焼け野原 瓦礫の中、焚き火に集って
(ひとがつどえばそこがまちでいかりもかなしみももちよって)
人が集えばそこが町で 怒りも悲しみも持ち寄って
(「このこだけはどうかたすかって」それがぼくのおやじのおやじで)
「この子だけはどうか助かって」 それが僕の親父の親父で
(きみがいるからここがいえでいえがあるからぼくらのまちで)
君が居るからここが家で 家があるから僕らの町で
(せいかつしてとしをとってあさひのなかしごとにむかって)
生活して 歳をとって 朝日の中仕事に向かって
(とつぜんのひげきにないたってひととひととでなぐさめあって)
突然の悲劇に泣いたって 人と人とで慰めあって
(いきてますか?いきてますか?ここはかつてやけおちたまち)
生きてますか? 生きてますか? ここはかつて焼け落ちた町
(ぼくらのまち ここがぼくらのまち)
僕らの町 ここが僕らの町