日々紡ぐ/かりゆし58

(よるのむこうじゃもうあすがうまれているのか)

「夜の向こうじゃ　もう明日が生まれているのか」

(なんてことかんがえているのはきっとぼくだけじゃないんだろう)

なんてこと考えているのは　きっと僕だけじゃないんだろう

(ふゆのさむさにふるえるひとおだやかなはるにうまれるいのち)

冬の寒さに震える人　穏やかな春に生まれる命

(きょうというひがむいみにおわることにもきっといみがある)

今日という日が無意味に終わることにもきっと意味がある

(それでもぼくらはたいくつがこわいから)

それでもぼくらは退屈が怖いから

(なにかをつくったりこわしたりいそがしくいきる)

何かを作ったり壊したり忙しく生きる

(きみがとなりにいてくれるいちにちはそれだけでいみがあるから)

君が隣にいてくれる一日はそれだけで意味があるから

(きょうせかいはなにもつくらずにこわさずにいてもいい)

今日世界は何も作らずに　壊さずにいてもいい

(ただきみをすきでいよう)

「ただ君を好きでいよう」

(ぼくらこんなにまずしいのはきっとすべてほしがるから)

僕らこんなに貧しいのは　きっとすべて欲しがるから

(いまのじぶんにたりないものをかぞえてとほうにくれるんだ)

今の自分に足りないものを数えて途方に暮れるんだ

(ほかのだれよりもしあわせになりたくてくらべっこしながら)

他の誰よりも幸せになりたくて比べっこしながら

(しらないうちにひとりになってないかい)

知らないうちに独りになってないかい？

(なにもないきみとなにもないぼく)

何もない君と何もない僕

(よりそいあったらなぜだろうこんなにもみたされた)

寄り添いあったら「なぜだろう？」こんなにも満たされた

(ひびをつむぐただおだやかなひびをふぞろいなままで)

日々を紡ぐ　ただ穏やかな日々を不揃いなままで

(いつのひにかえいえんがやどるかなふたりのむじゃきなあいに)

いつの日にか永遠が宿るかな？二人の無邪気な愛に

(きみがとなりにいてくれるいちにちはそれだけでいみがあるから)

君が隣にいてくれる一日はそれだけで意味があるから

(せかいはなにもつくらずにこわさずにいてもいい)

世界は何も作らずに壊さずにいてもいい

(ただきみをすきでいよう)

「ただ君を好きでいよう」