(怖い話)「神に愛されるということ」

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こわ〜い話です。
暇つぶしにどうぞ。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ヨーメイ 5899 A+ 6.1 95.7% 670.7 4139 182 72 2024/09/24
2 daifuku 3554 D+ 3.8 93.5% 1087.7 4151 285 72 2024/11/06

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問題文

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(うらないしに「ながいきできんね」といわれたことがある。りゆうもきいた。)

占い師に「長生きできんね」と言われたことがある。理由も聞いた。

(「あんた、たいりくにいったことあるだろう?そこでつかれたんだとおもうけど、)

「あんた、大陸に行ったことあるだろう?そこで憑かれたんだと思うけど、

(あくりょうなんてもんじゃない。かみにちかいから、まずはらえないし、)

悪霊なんてもんじゃない。神に近いから、まず祓えないし、

(どこにいってもさわることをおそれてなにもできないよ」とか。)

どこに行っても障ることを恐れて何もできないよ」とか。

(たしかに、しごとでちゅうごくにすうねんすんでいた。)

確かに、仕事で中国に数年住んでいた。

(「まあ、にほんにいるかぎり、むすこさんがせいじんするまではもつよ。)

「まあ、日本にいる限り、息子さんが成人するまでは持つよ。

(あんたのはいごにようこがみえる。これがつよいし、あんたのかけい、)

あんたの背後に妖狐が見える。これが強いし、あんたの家系、

(しょうもんしんこうしてるものがいるからね。おじいさまおばあさまにかんしゃすることだ。)

将門信仰してる者がいるからね。お祖父様お祖母様に感謝することだ。

(・・・それと、おばさんかな?しゅうどういんにいるひともいるねえ。)

・・・それと、叔母さんかな?修道院にいる人もいるねえ。

(かのじょもとおくからあなたをまもっているよ。・・・でも、あとすうねんだね。」)

彼女も遠くからあなたを守っているよ。・・・でも、あと数年だね。」

(むすこ、もう15さいなんですが。あと5ねんでこのよとさよなら?)

息子、もう15歳なんですが。あと5年でこの世とさよなら?

(それをなぜだんげんできる?わたしのふしんそうなかおに、うらないしはつづけた。)

それを何故断言できる? 私の不審そうな顔に、占い師は続けた。

(「あんた、かこにてのすじきってなにかできなくなってない?」)

「あんた、過去に手の筋切って何かできなくなってない?」

(たしかに。じゃずぴあのをやっていてそこそこしごともあったが、)

確かに。ジャズピアノをやっていてそこそこ仕事もあったが、

(こうつうじこのこういしょうでいま、ひだりてがあまりうごかず、)

交通事故の後遺症で今、左手があまり動かず、

(ぴあのなんてもうとてもむりなじょうたいである。)

ピアノなんてもうとても無理な状態である。

(「それはもっていかれたんだよ。でもいのちだけは、あんたをまもるひとたちにすくわれた)

「それは持って行かれたんだよ。でも命だけは、あんたを守る人たちに救われた

(でもつぎはすべてとる、といっているよ・・・ごめんねえ、ふかいなことばかりいって」)

でも次は全て取る、と言っているよ・・・ごめんねえ、不快な事ばかり言って」

(うらないしはそういって、わたしからりょうきんをとらなかった。)

占い師はそう言って、私から料金を取らなかった。

(あと5ねんでこのよからさる?にわかにしんじられないし、いまもしんじてない。)

あと5年でこの世から去る? にわかに信じられないし、今も信じてない。

など

(ところが、そのうらないしは「あたる」とひょうばんだそうだ。)

ところが、その占い師は「当たる」と評判だそうだ。

(わりとこうがくなけんりょうも、あんなにちょうじかんはなしたのに)

割と高額な見料も、あんなに長時間話したのに

(「のこりのじんせいにつかいなさい」ともらわなかった。)

「残りの人生に使いなさい」と貰わなかった。

(きたくご、おっととこどもにはなした。しんじてないけど、といいつつ。)

帰宅後、夫と子供に話した。信じてないけど、と言いつつ。

(「わたしがしんだら、あなたたちがしんぱいで。。。」といったら、おっともこどもも、)

「私が死んだら、あなたたちが心配で。。。」と言ったら、夫も子供も、

(「それはじぶんたちがのりこえること。おかんはしんぱいしないで、)

「それは自分たちが乗り越えること。おかんは心配しないで、

(のこりをすきにつかっていいよ」と)

残りを好きに使っていいよ」と

(いまのところびょうきなどはない。でもひとはなんでしぬかわからない。)

今のところ病気などはない。でも人は何で死ぬか解らない。

(ちなみに、ごじつあるゆうめいじんじゃにおはらいのそうだんをしたらうらないしのいったとおり、)

ちなみに、後日ある有名神社にお祓いの相談をしたら占い師の言ったとおり、

(「かみさまにはできるかぎりさわりたくないんです。こちらのいのちもあぶないですから」と。)

「神様にはできる限り障りたく無いんです。こちらの命も危ないですから」と。

(「すいません、どんなかみさまがついてるって?」)

「すいません、どんな神様が憑いてるって?」

(「じごくのかみさまです。あなたのひだりてをもってます。)

「地獄の神様です。あなたの左手を持ってます。

(・・・にほんのかみさまではありませんね」と。)

・・・日本の神様ではありませんね」と。

(かいひほうほうなしといわれたのだが、かんぬしさんには、)

回避方法無しと言われたのだが、神主さんには、

(「でもきほんてきにじぶんはあまりしんじてないんです。わたしにはみえませんから」)

「でも基本的に自分はあまり信じてないんです。私には見えませんから」

(といったところ、「そういうつよいきもちもだいじですよ」とか。)

と言ったところ、「そういう強い気持ちも大事ですよ」とか。

(「なんでわたしなんでしょう?」「ひととおなじですよ。このみなんです。)

「なんで私なんでしょう?」「人と同じですよ。好みなんです。

(むかしから、かみさまにあいされるとながいきできないといいますね。あれといっしょですよ」)

昔から、神様に愛されると長生きできないと言いますね。あれと一緒ですよ」

(いや、そんなわかくもないですしといったら)

いや、そんな若くも無いですしと言ったら

(「じゅみょうからしたらじゅうぶんわかいですよ」と。)

「寿命からしたら充分若いですよ」と。

(じっかのおいなりさまと、きんじょのまさかどじんじゃにはまいにちもうでている。)

実家のお稲荷様と、近所の将門神社には毎日詣でている。

(でもさいきん、みぎかたがおもいことにきがついた。)

でも最近、右肩が重いことに気がついた。

(そして、もともとゆめなどあまりみないのに、ゆめをみるようになった。)

そして、もともと夢などあまり見ないのに、夢を見るようになった。

(どこかのやしきで、ぴあのをずっとひきつづけているゆめ。)

どこかの屋敷で、ピアノをずっと弾き続けている夢。

(うごかないひだりてがうごくのはきぶんがいい、ずっとここにいたいとおもう。)

動かない左手が動くのは気分がいい、ずっとここにいたいと思う。

(「ずっといてもいいんだよ」と、はいごからみぎかたにてをおかれ、めがさめる。)

「ずっといてもいいんだよ」と、背後から右肩に手を置かれ、目が覚める。

(いつかこのまま、めをさまさなくなるのだろうか。)

いつかこのまま、目を覚まさなくなるのだろうか。

(しんじてないといいきりたいが、まったくのたにんふたりにいわれるとちょっとこわい。)

信じてないと言い切りたいが、全くの他人二人に言われるとちょっと怖い。

(まぁあとはひとにめいわくをかけないしにかたができるように、かな。)

まぁあとは人に迷惑をかけない死に方ができるように、かな。

(いちおうしごははかにはいりたくないのでさんこつをおねがいしている。そんなもん。)

一応死後は墓に入りたくないので散骨をお願いしている。そんなもん。

(でもさあ、かみさまがつれていくならもっとこうめいなぴあにすととかじゃないの?と。)

でもさあ、神様が連れて行くならもっと高名なピアニストとかじゃないの?と。

(それすらこのみなのか?そのあたりがわからん。)

それすら好みなのか?そのあたりがワカラン。

(そこまであいされるほどのようしともおもえないしなあ。)

そこまで愛されるほどの容姿とも思えないしなあ。

(ま、5ねんたってぴんぴんしてたら、そのうらないしとかんぬしにはけちつけにいきますw)

ま、5年経ってピンピンしてたら、その占い師と神主にはケチつけに行きますw

(おぼえてるひといらっしゃるかな。ながいきできないといわれたものです。)

覚えてる人いらっしゃるかな。長生きできないと言われた者です。

(さいごにかきこんだのがたぶん2009ねんのなつごろだったとおもうのですが)

最後に書き込んだのが多分2009年の夏頃だったと思うのですが

(ぶじいきています。そしてじぶんでもびっくりなんですが)

無事生きています。そして自分でもびっくりなんですが

(らいねんせいじんするむすこのしたに、もうひとりおとこのこがうまれました。)

来年成人する息子の下に、もう一人男の子が生まれました。

(こうれいしゅっさんながらあんざんで、いまさんかげつのあかちゃんもけんこうゆうりょうじです。)

高齢出産ながら安産で、いま三ヶ月の赤ちゃんも健康優良児です。

(みぎかたもあいかわらずおもく、ひだりてはいぜんのまま。あかちゃんをだっこするのにも)

右肩も相変わらず重く、左手は以前のまま。赤ちゃんを抱っこするのにも

(きをつけないといけないんですが、ぶじです。)

気をつけないといけないんですが、無事です。

(そうだんしていたかんぬしさんににんしんをつげたときに)

相談していた神主さんに妊娠を告げた時に

(「じゅみょうがのびましたね」といわれました。もしかして、もうひとりのむすこが)

「寿命が延びましたね」と言われました。もしかして、もう一人の息子が

(うまれたから「むすこがせいじんするまで」のきげんがのびたってことなのだろうか?)

生まれたから「息子が成人するまで」の期限が延びたってことなのだろうか?

(かんぬしさんがいうには「ははおやってつよいんだけど、こどもがちいさければちいさいほど)

神主さんが言うには「母親って強いんだけど、子供が小さければ小さいほど

(ぱわーぜんかいだから、びょうきとかじことかぶつりてきなさいなんはどうしようもないけれど、)

パワー全開だから、病気とか事故とか物理的な災難はどうしようもないけれど、

(このてのものはたいがいはじくよ」だそうで。)

この手のものは大概はじくよ」だそうで。

(ゆめはみつづけていますがあかごのよなきでちゅうだんされることもおおく、したうちされます。)

夢は見続けていますが赤子の夜泣きで中断されることも多く、舌打ちされます。

(ゆめはおもいこみじゃないのかな?ほんとうはゆめにいみなんかないんじゃないのかな?)

夢は思い込みじゃないのかな?本当は夢に意味なんかないんじゃないのかな?

(とおもうけど、ゆめのなかではりょうてがうごいてとてもきぶんがよく、)

と思うけど、夢の中では両手が動いてとても気分がよく、

(もうあんなにひけるはずないのにまだうでがおちていないきがしたりしてる。)

もうあんなに弾けるはずないのにまだ腕が落ちていない気がしたりしてる。

(でも、ぜったいにらいねんにしぬきはしなくなってきた。ぶじしゅっさんをまってのほうこくでした)

でも、絶対に来年に死ぬ気はしなくなってきた。無事出産を待っての報告でした

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