星織ユメミライ

(はちがつのはなびがきえたよるに)

八月の花火が　消えた夜に

(しずかなほしがまたたいた)

静かな　星がまたたいた

(なつのだいさんかくきみがさししめす)

夏の大三角　キミが指し示す

(よこがおをながめふとむねがいたむ)

横顔を眺め　ふと胸が痛む

(かたをあずけふるえごえそっとつげる)

肩を預け　震え声そっと告げる

(もうすこしこのままできみとおなじそらをみていたい)

「もう少しこのままで　キミと同じ空を見ていたい」

(ふれあうゆびそっとからめていたいぐらいのすきで)

触れ合う指　そっと絡めて　痛いぐらいの好きで

(いきもできないほどきみがちかくて)

息もできないほど　キミが近くて

(せかいのなかここにいることそれだけがうれしくて)

世界の中　ここにいること　それだけが嬉しくて

(ただねがいひとつだけふたりでむかうみらいを)

ただ願いひとつだけ　ふたりで向かう未来を

(ていぼうをかけおりみあげるかお)

堤防を駆け下り　見上げる顔

(いこうよってさしだされたてに)

「行こうよ」って　差し出された手に

(わたしはおくびょうでどこかおびえていた)

私は臆病で　どこか怯えていた

(このいまがおわることおそれていた)

このいまが終わること　恐れていた

(なみうちぎわならんであるきだしていく)

波打ち際　並んで歩きだしていく

(ほしふるよるのしたでめぐるそらにふたりつつまれた)

星降る夜の下で　巡る空に　ふたり包まれた

(かさねたてとつなぐぬくもりでもえいえんじゃなくて)

重ねた手と　繋ぐ温もり　でも永遠じゃなくて

(そのことにきづいてなきそうになる)

そのことに気づいて　泣きそうになる

(ひとみのなかかがやくほしをこわさぬようとじこめ)

瞳の中　輝く星を　壊さぬよう閉じ込め

(ねえそっとおしえてよゆめむすぶかなたを)

ねえそっと教えてよ　夢結ぶ彼方を

(きみのいたなつがおわるせつないおもいを)

キミのいた夏が終わる　（切ない想いを）

(つたえられずさびしくて)

伝えられず　寂しくて

(とどくはずがないとそうおもっていた)

届くはずがないと　そう思っていた

(きょうにさよならをつげるんだ)

今日にさよならを　告げるんだ

(むねにかかえあふれることばなみおとにとかしていく)

胸に抱え　溢れる言葉　波音にとかしていく

(みあげたたかいそらあすをえがくよ)

見上げた高い空　明日を描くよ

(せかいのなかきみがいることにどともどらぬきせきに)

世界の中　キミがいること　二度と戻らぬ奇跡に

(ただねがいひとつだけゆめたどるかなたへ)

ただ願いひとつだけ　夢辿る彼方へ

(またそらがめぐるよ)

また空が巡るよ

(このきらめくねがいあのほしにとどきますように)

このきらめく願い　あの星に　届きますように