ラグランジュ

(ふれられないふれられないせんぼうとしつぼうのあいま)

触れられない触れられない　羨望と失望の合間

(ゆるされないゆるされないばしょであそぼう)

許されない許されない場所で遊ぼう

(なんもないだれもいないことばさえわすれさったな)

何もない誰もいない　言葉さえ忘れ去ったな

(かちがないとみとめらんないあなたのかち)

価値がないと認めらんないアナタの価値

(なにかあるか)

何かあるか？

(わらえないよけいきあつあわせないではっちでまってそう)

笑えない余計　気圧合わせないでハッチで待ってそう

(まちがえるとみとめないめだあなたにまちがいはないか)

間違えると認めない眼だ　アナタに間違いは無いか

(むくわれないといけないかんぱんにつったってうたうたって)

報われないといけない　甲板に突っ立って歌うたって

(きづかれないまますすむしんくうではこえなんかないな)

気づかれないまま進む　真空では声なんか無いな

(こうろをてらしてしょうめいはたして)

航路を照らして　証明、はたして？

(ようだいをとうきょうかんできんしんしっかんだな)

容態を問う　「共感できん新疾患だな」

(だれかがたたいてこうたいをなして)

誰かが叩いて　抗体をなして

(かんぱんをさったせなかにといかけよう)

「甲板を去った背中に問いかけよう」

(それがそれがもうきえたらるらら)

それが、それが、もう消えた "La-Lu-La-La"

(とけたひとみがさいごにみていたことば)

溶けた瞳が最後に見ていた言葉

(いまだにとうこえがきみをまたさすのなら)

未だに問う声が君をまた刺すのなら

(つけをはらおうもういないから)

ツケを払おう　もういないから

(たいどさえわきまえないのはあたりまえだれだってそう)

態度さえ弁えないのは当たり前　誰だってそう

(じったいはとりとめないからあれらにまちがいはないさ)

実体は取り留めないから　あれらに間違いは無いさ

(むくわれないといけないかんたんにつっぷしてうだうだして)

報われないといけない　簡単に突っ伏してウダウダして

(きづかれないまますすむしんくうではこえなんかないな)

気づかれないまま進む　真空では声なんか無いな

(たいろをさらしてしょうめいはたして)

退路を晒して　証明、はたして？

(ようだいをとうしょうめいできんのがしゅかんだが)

容態を問う　証明できんのが主観だが

(だれかがわらってじょうたいをなして)

誰かが嗤って　常態をなして

(かんぱんをさったせなかをおいかけろ)

「甲板を去った背中を追いかけろ」

(それがそれがもうきえたらるらら)

それが、それが、もう消えた "La-Lu-La-La"

(もえたひとみがさいごにみていたことば)

燃えた瞳が最後に見ていた言葉

(いまだにとうこえがあだだとわからないのなら)

未だに問う声が仇だとわからないのなら

(つけをはらおうもういないから)

ツケを払おう　もういないから

(せいかをせおってしょうめいはたして)

成果を背負って　証明、はたして？

(ようだいはどうしょうがいまとうそうしつかんだな)

容態はどう？　生涯纏う喪失感だな

(だれかがたたえてほうたいをまいて)

誰かが讃えて、包帯を巻いて

(なあいまはもうきえたくなるんだわ)

「なあ、今はもう消えたくなるんだわ」

(おえたおもいはないたりしていたのかな)

終えた思いは泣いたりしていたのかな

(いまだにおもうよあのといにいみはないんだから)

未だに思うよ　あの問いに意味はないんだから

(ここでまたあおうぜ)

ここでまた会おうぜ

(ああこれがもうきえたらるらら)

ああこれがもう消えた "La-Lu-La-La"

(だれかひとりがさいごにみていたのなら)

誰か1人が最後に見ていたのなら

(くやんだてがこのひえたばしょにないのなら)

悔やんだ手がこの冷えた場所に無いのなら

(けいいをはらおうもういないなら)

敬意を払おう　もういないなら