天国 / Dios

(「ひかりがたりないよ」)

「光がたりないよ」

(ふまんげなかおをみている)

不満気な顔を見ている

(ひからびたすいとう)

干からびた水筒

(がれきにおきをつけて)

ガレキにお気をつけて

(つきはかけてます)

月は欠けてます

(うすれゆくきおくみたいに)

薄れゆく記憶みたいに

(さばくはとうにぬけたよ)

砂漠はとうに抜けたよ

(しろまでひとつとばしてちょうだい)

城までひとつ　飛ばして頂戴

(てをつなげばあからんだほお)

手をつなげば赤らんだ頬

(ふたりだけのせかいなんて)

ふたりだけの世界なんて

(まぼろしだってきづいてたけど)

幻だって気づいてたけど

(それでよかった)

それでよかった

(からだをもってくすぴーどと)

身体を持ってくスピードと

(ぐらついたしーとに)

ぐらついたシートに

(むすうのものがたりがぼくらにひらかれてた)

無数の物語が僕らに開かれてた

(もうてんごくはこわれたんだ)

もう天国は壊れたんだ

(ぼくらにはにげばはない)

僕らには逃げ場はない

(あいをさけべざらついたこえでせかいで)

愛を叫べ　ざらついた声で世界で

(ころがそうよおんぼろでかけまわろうよ)

転がそうよ　オンボロで駆け回ろうよ

(はりつめてたいとがきれた)

張りつめてた　糸がきれた

(すなだらけになってわらった)

砂だらけになって笑った

(こうかんふかのうなぼくたちを)

交換不可能な僕たちを

(わらってるよこいつたぶん)

笑ってるよ　こいつ多分

(うつくしさのうらがえしだって)

美しさの裏返しだって

(ごまかしてさ)

誤魔化してさ

(ふおんなえんじんおんと)

不穏なエンジン音と

(ぼくらともにあんだ)

僕らともにあんだ

(にげきれないうんめいといっしょに)

逃げ切れない運命と一緒に

(どらいぶしようはいうぇい・すたー)

ドライブしよう　ハイウェイ・スター

(いつだってじごくはあたまのなか)

いつだって地獄は頭の中

(うらがえったはーもにーを)

裏返ったハーモニーを

(きかせてくれそくどだけがたよりだった)

聴かせてくれ　速度だけが頼りだった

(くだけちったなみみたいに)

砕け散った波みたいに

(いきていたいよ)

生きていたいよ

(はしりだしたあとはしるか)

走り出した　後は知るか

(きみのかおをみれてよかった)

君の顔を見れてよかった

(まわっていくはりのなかに)

回っていく針のなかに

(たしかにあいをみた)

たしかに　愛を見た

(しっそうはゆめみたいで)

疾走は夢みたいで

(きみをおもいだした)

君を思い出した

(どうしてそうおもえたんだろう？)

どうしてそう　思えたんだろう？

(てんごくのすなはまだしろくてきれいだ)

天国の砂はまだ白くてきれいだ

(きらいだ)

嫌いだ

(もうてんごくはこわれたんだ)

もう天国は壊れたんだ

(ぼくらにはにげばはない)

僕らには逃げ場はない

(あいをさけべざらついたこえでせかいで)

愛を叫べ　ざらついた声で世界で

(ころがそうよおんぼろでかけまわろうよ)

転がそうよ　オンボロで駆け回ろうよ

(はりつめてたいとがきれた)

張りつめてた　糸がきれた

(すなだらけになって)

砂だらけになって

(すなだらけになってわらった)

砂だらけになって笑った