尾崎豊　街の風景

(まちのかぜにひきさかれ)

街の風に引き裂かれ

(まいあがったゆめくずが)

舞い上がった夢くずが

(ろじょうのすみでさむさにふるえ)

路上の隅で寒さに震え

(もみけされてく)

もみ消されてく

(たちならぶびるのなかちっぽけなおいらさ)

立ち並ぶビルの中　ちっぽけなおいらさ

(のしかかるきょぞうのなかで)

のしかかる虚像の中で

(こころをうばわれている)

心を奪われている

(あてどないまいにちをまるでのらいぬみたいに)

あてどない毎日をまるでのら犬みたいに

(あいにうえこころはかわき)

愛に飢え　心は乾き

(ふらつきまわるよ)

ふらつきまわるよ

(はいいろのかべのうえかきなぐったきもちは)

灰色の壁の上　書きなぐった気持ちは

(それぞれのありかたの)

それぞれの在り方の

(むなしさにふるえてるんだ)

空しさに震えてるんだ

(おいたてられるまちのなか)

追い立てられる街の中

(あすふぁるとにみみをあて)

アスファルトに耳を当て

(ざっとうのしたうもれてる)

雑踏の下　埋もれてる

(うたをみつけだしたい)

歌を見つけ出したい

(からっぽのあしたにむけてなげてやるさ)

空っぽの明日に向けて投げてやるさ

(だれもがねむりにつくまえに)

誰もが眠りにつく前に

(こころのはーもにーかなでよう)

心のハーモニー　奏でよう

(がらすづくりのうたかなでよう)

ガラス作りの歌　奏でよう

(むげんのいろをちりばめたまちのふうけい)

無限の色を散りばめた　街の風景

(だまってておくれよ)

黙ってておくれよ

(りくつなんかいらない)

理屈なんかいらない

(あまえだとわらうのもよくわかったから)

甘えだと笑うのもよく解ったから

(むいみのようないきかた)

無意味のような生き方

(かねのためじゃなく)

金のためじゃなく

(ゆめのためあいのため)

夢のため　愛のため

(そんなものにかけてみるさ)

そんなものにかけてみるさ

(おいたてられるまちのなか)

追い立てられる街の中

(めくるめくひのなかで)

めくるめく日の中で

(おもいおもいにえがいてく)

思い思いに描いてく

(うたいつづけえんじつづけ)

歌い続け　演じ続け

(じんせいはきゃんばすさじんせいはごせんしさ)

人生はキャンバスさ　人生は五線紙さ

(じんせいはときをえんじるぶたいさ)

人生は時を演じる舞台さ

(こころのはーもにーかなでよう)

心のハーモニー　奏でよう

(がらすづくりのうたかなでよう)

ガラス作りの歌　奏でよう

(むげんのいろをちりばめたまちのふうけい)

無限の色を散りばめた　街の風景