《海角七号》手紙その三
2008年に台湾で公開され、台湾映画興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作。監督は本作が劇場デビューとなるウェイ・ダーション。主演は映画初主演となったミュージシャンのファン・イーチェンと日本人女優の田中千絵。
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問題文
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(みっかめ、)
三日目、
(どうしてきみのことをおもわないでいられよう。)
どうして君のことを思わないでいられよう。
(きみはなんごくのまぶしいたいようのしたでそだったがくせい。)
君は南国の眩しい太陽の下で育った学生。
(ぼくはゆきのまうきたからうみをわたってきたきょうし。)
僕は雪の舞う北から海を渡ってきた教師。
(ぼくらはこんなにもちがうのに、)
僕らはこんなにも違うのに、
(なぜこうもひかれあうのか。)
何故こうも惹かれあうのか。
(あのまぶしいたいようがなつかしい。)
あの眩しい太陽が懐かしい。
(あついかぜがなつかしい。)
熱い風が懐かしい。
(まだおぼえているよ。)
まだ覚えているよ。
(きみがあかありにはらをたてるようす。)
君が赤蟻に腹を立てる様子。
(わらっちゃいけないってわかってた。)
笑っちゃいけないって分かってた。
(でも、あかありをふむようすがとてもきれいで、)
でも、赤蟻を踏む様子がとても綺麗で、
(ふしぎなすてっぷをふみながら、)
不思議なステップを踏みながら、
(おどっているようで、)
踊っているようで、
(いかったみぶり、)
怒った身振り、
(はげしくかろやかなわらいごえ、)
激しく軽やかな笑い声、
(ともこ、そのとき、)
友子、その時、
(ぼくはこいにおちたんだ。)
僕は恋に落ちたんだ。