石コロdays

(かせんじきでさがすみずをきってはねるいしころ)

河川敷で探す　水を切ってハネる石コロ

(だれよりもはやくとおくとばせたやつがいちばんになれる)

誰よりも早く遠く　飛ばせたヤツが一番になれる

(あわいねがいをのせたさいどすろーでみかけたそらは)

淡い願いを乗せた　サイドスローで見かけた空は

(うすぐもがかかったようなさえないいろをしていた)

薄雲がかかったような　冴えない色をしていた

(おもいどおりにはずむほうぶつせん)

思い通りに弾む放物線

(かんたんにできはしないけれど)

簡単に出来はしないけれど

(むこうぎしのだれかにとどけば)

向こう岸の誰かに届けば

(なにかがかわるかなぁ)

何かが変わるかなぁ

(むすんでひらいたてのひらのなかにはおくびょうなほんねのかけら)

むすんでひらいた掌の中には　臆病な本音のカケラ

(のぞきこまれてあわてる)

覗きこまれて慌てる

(くりだすこんしんのちからをこめたもーしょん)

繰り出す渾身の力を込めたモーション

(いめーじしてみてやめた)

イメージしてみてやめた

(ふみだせない)

踏み出せない

(そのいっぽがこわくてなんどもためらってばかり)

その一歩が怖くて何度も躊躇ってばかり

(またたいみんぐをみうしなっている)

またタイミングを　見失っている

(ことばなんてなくてもなんでもわかりあえるのさ)

「言葉なんてなくても　何でもわかりあえるのさ」

(そんなふうにいってくれるひとって)

そんなふうに言ってくれる人って

(どれくらいいるのかな)

どれくらい存在(い)るのかな

(ほそくのびたいくつものらいん)

細く伸びた幾つもの線(ライン)

(ぷつりときれてしまいそうで)

プツリと切れてしまいそうで

(ふとくつながっていたい)

太く繋がっていたい

(こころはおもっているけど)

心は思っているけど

(ゆめときぼうとおもいでをつみあげてなみだをしみこませたら)

“夢”と“希望”と“思い出”を積み上げて　涙を染み込ませたら

(それをせいしゅんっていうらしい)

それを青春っていうらしい

(りかいふのうなかんじょうでしだいにふらすとれーしょん)

理解不能な感情で次第にフラストレーション

(ふくらんではおもくなっていく)

膨らんでは重くなっていく

(ばらんすわるいちゅうとはんぱなじぶんに)

バランス悪い　中途半端な自分に

(いつでもといかけてばかり)

いつでも問いかけてばかり

(ほんとうのぼくはどこにいるのだろう)

本当の僕は、どこにいるのだろう

(もしもいちどにとりまくすべてを)

もしも一度に取り巻く全てを

(なにもかもりせっとできたなら)

何もかもリセット出来たなら

(だれにでもすなおなじぶんのままで)

誰にでも素直な自分のままで

(わらっていられるのになぁ)

笑っていられるのになぁ

(むすんでひらいたてのひらのなかにはおくびょうなほんねのかけら)

むすんでひらいた掌の中には　臆病な本音のカケラ

(きれいなかたちじゃないけど)

キレイな形じゃないけど

(くりだすこんしんのちからをこめたもーしょん)

繰り出す渾身の力を込めたモーション

(みようみまねだっていいから)

見様見真似だっていいから

(みずをきりねらいをさだめたさきへ)

水を切り　狙いを定めた先へ!

(とぎれないようにまっすぐ)

途切れないように真っ直ぐ

(ねがいよとどけ)

願いよ届け

(どうかとどいて)

どうか届いて