赤い絆　山口百恵

(なきながららっしゅあわーの)

泣きながら　ラッシュ・アワーの

(ひとごみをぬうようにはしる)

人ごみを縫うように走る

(ひだりてにあなたのてがみ)

左手に　あなたの手紙

(くしゃくしゃににぎりしめながら)

くしゃくしゃに　握りしめながら

(れっどせんせーしょん)

レッド・センセーション

(なみだをかくしたまっかなこーと)

涙をかくした　真っ赤なコート

(れっどせんせーしょん)

レッド・センセーション

(あなたをあいしたあかしのいろよ)

あなたを愛した　証の色よ

(ゆるせないでんわをかけてもなしのつぶてね)

許せない　電話をかけてもなしのつぶてね

(ゆるせないあなたのこころがつかめない)

許せない　あなたの心がつかめない

(ぷらちなのゆびわがひとつ)

プラチナの　指輪がひとつ

(ふうとうのそこからころがる)

封筒の底から転がる

(かおをみてかえせないほど)

顔を見て　返せないほど

(いくじなしそれがにくらしい)

意気地なし　それが憎らしい

(れっどせんせーしょん)

レッド・センセーション

(ふたりをひきさくあいのいなずま)

二人を引き裂く　愛の稲妻

(れっどせんせーしょん)

レッド・センセーション

(わたしのせなかをあかくつらぬく)

私の背中を　赤くつらぬく

(ゆるせないこころをかってにきりとったひと)

許せない　心を勝手に切りとった人

(ゆるせないあなたはだれかといきるのね)

許せない　あなたは誰かと生きるのね

(のりかえたでんしゃのどあで)

乗り換えた　電車のドアで

(あなたのなさんどつぶやくの)

あなたの名　三度つぶやくの

(れっどせんせーしょん)

レッド・センセーション

(くれゆくまぎわのゆうひのあかが)

暮れゆく間際の　夕陽の赤が

(れっどせんせーしょん)

レッド・センセーション

(わたしのこころにひをはしらすわ)

私の心に　火を走らすわ

(ゆるせないひっしにしんじていきてきたのに)

許せない　必死に信じて生きてきたのに

(ゆるせないあなたはてのひらかえすのね)

許せない　あなたは掌かえすのね