While We Walk

(うまれたひのことをなにかおぼえている？)

生まれた日のことを何か憶えている？

(なみだながしてまでなぜめばえたんだろう)

涙流してまでなぜ芽生えたんだろう

(あしおとをかなでてあるきだしたまいにちは)

足音を奏でて歩き出した毎日は

(どこへとつづいているのだろう)

どこへと続いているのだろう

(ねえ、さいごにこたえはあるの？)

ねえ、最後に答えはあるの？

(まわるはりにしがみついて)

廻る針にしがみついて

(えだわかれしたひびを)

枝分かれした日々を

(ふりおとされずはこんでいく)

振り落とされず運んでいく

(まだまだ)

まだまだ

(はなひらいたかことあるきながらうたおう)

花開いた過去と歩きながら歌おう

(だれもしらないいのちのりれー)

誰も知らない生命のリレー

(かみさまのめをくぐりぬけ)

神様の目を潜り抜け

(おわりばかりのことわりに)

終わりばかりの理に

(めぐりめぐりあいことばを)

巡り巡り合言葉を

(みつけだせるよきっと)

見つけ出せるよきっと

(たばねたぎんがをすくいあげ)

束ねた銀河を掬い上げ

(ふわりふわりまちのかげにともそう)

ふわりふわり街の陰に灯そう

(やわらかなひかりを)

やわらかな光を

(ゆめからさめてもまぶたがおぼえている)

夢から覚めても瞼が憶えている

(ためいきついてまでなぜめざめたんだろう)

ため息ついてまでなぜ目覚めたんだろう

(いろづきちらされかれはてるさびしさは)

色づき散らされ枯れ果てる寂しさは

(どこへつれていくのだろう)

どこへ連れて行くのだろう

(めをとじていのる)

目を閉じて祈る

(あいずをそらへあなたへ)

合図を空へ貴方へ

(あしおとがたいきをゆらして)

足音が大気を揺らして

(あなただときづけたよ)

貴方だと気づけたよ

(はなればなれだったはりが)

離れ離れだった針が

(ひろいあつめたひびが)

拾い集めた日々が

(てとてがほらとどくよ)

手と手がほら届くよ

(だれもしらないきせきのりれー)

誰も知らない奇跡のリレー

(うちゅうにないしょのくちづけを)

宇宙に内緒の口づけを

(これまでのすべてのいみは)

これまでのすべての意味は

(このひこのときをまっていたの)

この日この時を待っていたの

(「さよなら」してもずっと)

「さよなら」してもずっと

(あなたとしんじたしあわせで)

貴方と信じた幸せで

(ふわりふたりものがたりをえがこう)

ふわり二人物語を描こう

(こぼれおちたひとつぶをのこしていこう)

零れ落ちた一粒を遺していこう

(いまおくるよあまやかなひかりを)

いま贈るよ甘やかな光を