タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話49

(ちゅうおうにはこだいのさいだんがあった。)

中央には古代の祭壇があった。

(さいだんのうえにはひかりかがやくくりすたるがおかれていた。)

祭壇の上には光り輝くクリスタルが置かれていた。

(「これがかぎかもしれない」)

「これが鍵かもしれない」

(とともやがいい、くりすたるにちかづいた。)

と智也が言い、クリスタルに近づいた。

(そのしゅんかん、ほーるぜんたいがゆれはじめた。)

その瞬間、ホール全体が揺れ始めた。

(「なにかがおきている！」)

「何かが起きている！」

(たくやがさけぶと、さいだんのしゅういになぞのえねるぎーがあつまりはじめた。)

タクヤが叫ぶと、祭壇の周囲に謎のエネルギーが集まり始めた。

(えねるぎーがあつまると、さいだんのうえにひかりのげーとがあらわれた。)

エネルギーが集まると、祭壇の上に光のゲートが現れた。

(そこからきこえてきたのは、しっそうしたともだちのこえだった。)

そこから聞こえてきたのは、失踪した友達の声だった。

(「たすけて・・・」)

「助けて…」

(「これはともだちをたすけるちゃんすだ！」)

「これは友達を助けるチャンスだ！」

(ともやがけついをかため、たくやもうなずいた。)

智也が決意を固め、タクヤも頷いた。

(「いっしょにいこう。」)

「一緒に行こう。」

(ふたりはゆうきをだしてひかりのげーとにとびこんだ。)

二人は勇気を出して光のゲートに飛び込んだ。

(めをあけると、かれらはべつのばしょにいた。)

目を開けると、彼らは別の場所にいた。

(そこはくらいどうくつのなかで、しゅういにはぶきみなおとがひびいていた。)

そこは暗い洞窟の中で、周囲には不気味な音が響いていた。

(「ここにともだちがいるのか？」)

「ここに友達がいるのか？」

(たくやがふあんげにいうと、ともやはしっかりとこたえた。)

タクヤが不安げに言うと、智也はしっかりと答えた。

(「うん、きっとちかくにいるはずだ。しんちょうにすすもう。」)

「うん、きっと近くにいるはずだ。慎重に進もう。」

(どうくつのなかをすすむと、やがてちいさなへやにたどりついた。)

洞窟の中を進むと、やがて小さな部屋にたどり着いた。

(そこには、しっそうしたともだちがとらわれていた。)

そこには、失踪した友達が囚われていた。

(「たくや！たすけにきてくれたのか！」)

「タクヤ！助けに来てくれたのか！」

(「もちろんさ。だいじょうぶ、すぐにたすけだすよ！」)

「もちろんさ。大丈夫、すぐに助け出すよ！」

(たくやがこたえ、ともやといっしょにともだちのなわをといた。)

タクヤが答え、智也と一緒に友達の縄を解いた。

(そのしゅんかん、どうくつぜんたいがくずれはじめた。)

その瞬間、洞窟全体が崩れ始めた。

(「いそいでだっしゅつしないと！」ともやがさけび、さんにんはいっせいにはしりだした。)

「急いで脱出しないと！」智也が叫び、三人は一斉に走り出した。

(くずれるいわをさけながら、ひっしにでぐちをめざした。)

崩れる岩を避けながら、必死に出口を目指した。

(ようやくどうくつをぬけだすと、めのまえにはふたたびひろがるそうげんがあった。)

ようやく洞窟を抜け出すと、目の前には再び広がる草原があった。

(かれらはいきをきらしながらも、ぶじにだっしゅつできたことにあんどした。)

彼らは息を切らしながらも、無事に脱出できたことに安堵した。

(「みんな、ありがとう。ほんとうにたすかったよ」)

「みんな、ありがとう。本当に助かったよ」

(とともだちがなみだをうかべながらいった。)

と友達が涙を浮かべながら言った。

(「こんなきけんなばしょにとじこめられていたなんて・・・」)

「こんな危険な場所に閉じ込められていたなんて…」

(「もうだいじょうぶだよ。ぼくたちがいるから」)

「もう大丈夫だよ。僕たちがいるから」

(とともやがやさしくいい、たくやもえがおでうなずいた。)

と智也が優しく言い、タクヤも笑顔で頷いた。

(「さあ、もとのせかいにもどろう。」)

「さあ、元の世界に戻ろう。」

(ひかりのげーとをとおってふたたびがっこうにもどると、しゅういはしずけさをとりもどしていた。)

光のゲートを通って再び学校に戻ると、周囲は静けさを取り戻していた。

(ともだちをぶじにすくいだしたことで、)

友達を無事に救い出したことで、

(ほかのしっそうしゃたちもいせかいからもどってきて、がっこうはふたたびへいわなばしょとなった。)

他の失踪者たちも異世界から戻ってきて、学校は再び平和な場所となった。

(ともやとたくやはゆうじょうをふかめ、)

智也とタクヤは友情を深め、

(いせかいでのぼうけんをつうじてえたけいけんをむねにきざんだ。)

異世界での冒険を通じて得た経験を胸に刻んだ。

(かれらはこれからもなかまとともにあらたなぼうけんにいどむことをちかい、)

彼らはこれからも仲間と共に新たな冒険に挑むことを誓い、

(えがおでみらいをみつめた。)

笑顔で未来を見つめた。