タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話51

(「まほうのちからがみだれていることで、このせかいぜんたいにえいきょうがおよんでいるのです」)

「魔法の力が乱れていることで、この世界全体に影響が及んでいるのです」

(とちょうろうがいうと、ともやはしんけんなひょうじょうでたずねた。)

と長老が言うと、智也は真剣な表情で尋ねた。

(「どうすればそのちからをもとにもどせるのですか？」)

「どうすればその力を元に戻せるのですか？」

(「このもんだいをかいけつするには、こだいのくりすたるをみつけ、)

「この問題を解決するには、古代のクリスタルを見つけ、

(そのちからをつかってまほうのばらんすをとりもどすひつようがあります」)

その力を使って魔法のバランスを取り戻す必要があります」

(とちょうろうはこたえた。)

と長老は答えた。

(らうるはかれらといっしょにくりすたるをさがすたびにでることをけついした。)

ラウルは彼らと一緒にクリスタルを探す旅に出ることを決意した。

(どうちゅう、かれらはけわしいやまをこえ、こうだいなさばくをわたり、)

道中、彼らは険しい山を越え、広大な砂漠を渡り、

(さまざまなしれんにたちむかった。)

さまざまな試練に立ち向かった。

(あるひ、かれらはきょだいなたきのうらにかくされたどうくつをみつけた。)

ある日、彼らは巨大な滝の裏に隠された洞窟を見つけた。

(どうくつのなかには、かがやくくりすたるがあんちされていた。)

洞窟の中には、輝くクリスタルが安置されていた。

(しかし、それをまもるこだいのまほうせいぶつがかれらのまえにたちふさがった。)

しかし、それを守る古代の魔法生物が彼らの前に立ちふさがった。

(「きをつけて！これはきょうてきだ」)

「気をつけて！これは強敵だ」

(とらうるがけいこくすると、ともや、たくや、まさとはきょうりょくしてたたかうことにした。)

とラウルが警告すると、智也、タクヤ、マサトは協力して戦うことにした。

(らうるはゆみやでまほうせいぶつのうごきをふうじ、ともやたちはれんけいしてこうげきをしかけた。)

ラウルは弓矢で魔法生物の動きを封じ、智也たちは連携して攻撃を仕掛けた。

(「ぼくたちならかてる！」)

「僕たちなら勝てる！」

(とともやがさけび、ぜんいんがちからをあわせてたたかったけっか、)

と智也が叫び、全員が力を合わせて戦った結果、

(ついにまほうせいぶつをたおすことができた。)

ついに魔法生物を倒すことができた。

(らうるはくりすたるをてにとり、しんちょうにそれをもちかえった。)

ラウルはクリスタルを手に取り、慎重にそれを持ち帰った。

(えるふのむらにもどると、らうるはくりすたるをつかってまほうのぎしきをおこなった。)

エルフの村に戻ると、ラウルはクリスタルを使って魔法の儀式を行った。

(かれのてからはなたれたひかりがくりすたるにすいこまれ、)

彼の手から放たれた光がクリスタルに吸い込まれ、

(しだいにもりぜんたいがいやされていった。)

次第に森全体が癒されていった。

(かれたしょくぶつはふたたびみどりをとりもどし、どうぶつたちももどってきた。)

枯れた植物は再び緑を取り戻し、動物たちも戻ってきた。

(「これで、まほうのばらんすがかいふくしました」)

「これで、魔法のバランスが回復しました」

(とちょうろうがいい、かんしゃのいをつたえた。)

と長老が言い、感謝の意を伝えた。

(「きみたちのたすけがなければ、このいじょうはかいけつできなかったでしょう。」)

「君たちの助けがなければ、この異常は解決できなかったでしょう。」

(「ぼくたちもこのせかいをすくうてだすけができて、ほんとうにうれしいです」)

「僕たちもこの世界を救う手助けができて、本当に嬉しいです」

(とともやがこたえると、たくやとまさともうなずいた。)

と智也が答えると、タクヤとマサトも頷いた。

(そのよる、えるふたちはともやたちのためにせいだいなうたげをひらいた。)

その夜、エルフたちは智也たちのために盛大な宴を開いた。

(かれらはいせかいのじゅうにんたちとともにわらい、うたい、たのしいひとときをすごした。)

彼らは異世界の住人たちとともに笑い、歌い、楽しいひとときを過ごした。

(よくあさ、らうるはかれらをもとのせかいにおくりだすじゅんびをした。)

翌朝、ラウルは彼らを元の世界に送り出す準備をした。

(ふたたびくりすたるをつかって、もとのせかいへのげーとをひらくと、)

再びクリスタルを使って、元の世界へのゲートを開くと、

(ともやたちはらうるとえるふたちにわかれをつげた。)

智也たちはラウルとエルフたちに別れを告げた。

(「またいつかあおうね」とらうるがいうと、)

「またいつか会おうね」とラウルが言うと、

(ともやたちはかんしゃのきもちをこめててをふった。)

智也たちは感謝の気持ちを込めて手を振った。

(つぎのしゅんかん、かれらはもとのせかいにもどっていた。)

次の瞬間、彼らは元の世界に戻っていた。

(「ほんとうにすばらしいぼうけんだったね」)

「本当に素晴らしい冒険だったね」

(とともやがいうと、たくやとまさともどうかんした。)

と智也が言うと、タクヤとマサトも同感した。

(「またいつか、べつのぼうけんにでかけよう」)

「またいつか、別の冒険に出かけよう」

(とたくやがいい、さんにんはえがおでかおをみあわせた。)

とタクヤが言い、三人は笑顔で顔を見合わせた。

(そして、かれらはおばあちゃんのいえでのなつやすみをたのしみながら、)

そして、彼らはおばあちゃんの家での夏休みを楽しみながら、

(あらたなぼうけんへのゆめをふくらませていた。)

新たな冒険への夢を膨らませていた。