全て貴方の所為です。「NNN」

(よりどころはありますが、うけいれますか？)

拠り所はありますが、受け入れますか？

(ゆうじゃく、したいはめをとじて、)

幽寂、死体は目を閉じて、

(くちをつぐんでいた。)

口を噤んでいた。

(ろうをたらしにらみつけるのに、こどくはきらう？)

蝋を垂らし睨みつけるのに、孤独は嫌う？

(みずからしめんそかをまねく、かためにしかとやきつけた。)

自ら四面楚歌を招く、片目に聢と焼きつけた。

(にじゅうさんじをすぎるころに、しょりじょうでおあいしましょう。)

二十三時を過ぎる頃に、処理場でお会いしましょう。

(のうのおくそこが、もえました。)

脳の奥底が、燃えました。

(はじさらし、たばかりに。)

恥晒し、謀りに。

(たわごとを、のべていました。)

戯言を、述べていました。

(ふかしなげんしつのわなにさそわれ、)

不可視な言質の罠に誘われ、

(しょうこりもなく、このざまです。)

性懲りも泣く、此の様です。

(とりこまれてゆくでしょう。)

取り込まれてゆくでしょう。

(くさきもねむるころ、はこのおくにきえた。)

草木も眠る頃、箱の奥に消えた。

(あすのぎせいしゃは、いじょうです。)

あすの犠牲者は、以上です。

(つめたくくらいへや、じょくせをながめていた。)

冷たく暗い部屋、濁世を眺めていた。

(なまえをよばれたなら、ふじょうりなけつまつ。)

名前を呼ばれたなら、不条理な結末。

(けんばんのなみのおおきさ、きづきませんか？)

鍵盤の波の大きさ、気づきませんか？

(まわるほわいとのいずのこえ、いみなんてないはずです。)

廻るホワイトノイズの声、意味なんて無い筈です。

(なんごが、みみにのこりました。)

喃語が、耳に残りました。

(なんごが、きにふれました。)

喃語が、気に触れました。

(わたしはもとからひとりです、たすけぶねもいません。)

私は元から一人です、助け船も居ません。

(やがて、からまることでしょう。)

やがて、絡まることでしょう。

(さておき、のこるものはあふれている。)

扨措、残るものは溢れている。

(しょうこりもなく、このざまです。)

性懲りも無く、此の様です。

(とりこまれてゆくでしょう。)

取り込まれてゆくでしょう。

(くさきもねむるころ、はこのおくにきえた。)

草木も眠る頃、箱の奥に消えた。

(あすのぎせいしゃは、いじょうです。)

あすの犠牲者は、以上です。

(どこのだれかも、しらずしらずに。)

何處の誰かも、知らず知らずに。

(もう、おそれずに。)

もう、恐れずに。

(うそのようなほんとうのような、)

嘘のような本当のような、

(しんじがたいばかばなしです。)

信じ難いバカ話です。

(ぎめいのいみでただよう、)

偽名の意味で漂う、

(すべてあなたのせいです。)

全て貴方の所為です。