贅沢なペイン

(かのじょのうわさをたしかめるために)

彼女の噂を　たしかめるために

(ひとりであるいた)

ひとりで歩いた

(いいだしかねてる)

言いだしかねてる

(くもったよこがおのこたえもよめずに)

くもった横顔の答も読めずに

(あたりまえすぎるやさしさだけが)

あたりまえすぎる優しさだけが

(どれほどのよわさをきずつけている)

どれほどの弱さを傷つけている

(こえにならないいたみのわけをさがすよ)

声にならない傷みの理由を捜すよ

(だれのぎせいにもなりたくない)

誰の犠牲にも　なりたくない

(つまらなくたにんにもどりたくない)

つまらなく他人に　もどりたくない

(のみつかれためをらべるのはがれた)

飲みつかれた目をラベルのはがれた

(うおっかでよくひやしてたね)

ウオッカでよく冷やしてたね

(やすみあけからは)

休み明けからは

(おそいたいふうがちかくにやってくる)

遅い台風が近くにやって来る

(すべてがいやになりなげだしていた)

全てが嫌になり　なげだしていた

(にぶいずつうのあさうそのようさ)

鈍い頭痛の朝うそのようさ

(こえにならないいたみのわけをさがすよ)

声にならない痛みの理由を捜すよ

(はげしくあいをきずつけてたい)

激しく愛を傷つけてたい

(きみのひとみをおいつづけてたい)

きみの瞳を追い続けてたい

(きっとだれもがきがついている)

きっと誰もが気がついている

(ほんとのつよさなどくちにだせない)

本当の強さなど口に出せない

(ぜいたくすぎるいたみのわけをさがすよ)

贅沢すぎる痛みの理由を捜すよ

(したたかにつよくあるいてゆける)

したたかに強く歩いてゆける

(あいすることをためらいたくない)

愛することを　ためらいたくない

(だれのぎせいにもなりたくない)

誰の犠牲にもなりたくない

(つまらなくたにんにもどりたくない)

つまらなく他人に　もどりたくない

(はげしくあいをきずつけてたい)

激しく愛を傷つけてたい

(きみのひとみにかちつづけてたい)

きみの瞳に勝ち続けてたい