怖い話《配管つまり除去業者の怖い話》

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投稿者投稿者やゆいいね0お気に入り登録
プレイ回数10難易度(4.2) 1474打 長文 かな
タグ怖い話

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問題文

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(はいかんしゅうりぎょうのゆうじんからきいたはなし。)

配管修理業の友人から聞いた話。

(ゆうじんははいかんづまりのしゅうりのしごとをおこなっている。)

友人は配管詰りの修理の仕事を行っている。

(これはかていからこうきょうのげすいどうにつながるまでのるーとのつまりをかいしょうするもので、)

これは家庭から公共の下水道に繋がるまでのルートの詰まりを解消するもので、

(なかなかせんさいでぎじゅつのいるさぎょうである。)

なかなか繊細で技術のいる作業である。

(だいどころのはいかんづまりによくあるが、ゆしづまりである。)

台所の配管詰まりによくあるが、油脂詰まりである。

(これはこうおんではえきたいのゆしが、はいかんのなかでひえてかたまってしまうもの。)

これは高温では液体の油脂が、配管の中で冷えて固まってしまうもの。

(そうじのしかたがよくないとかそういうことではなく、)

掃除の仕方が良くないとかそういう事ではなく、

(りょうりをきちんとつくるはたらきもののいえでおこる。)

料理をきちんと作る働き者の家で起こる。

(そのひたいおうしたきっちんからつながるはいかんは、ゆしのつまりであることは)

その日対応したキッチンから繋がる配管は、油脂の詰まりである事は

(わかったのだが、なかなかとおらなかった。)

分かったのだが、なかなか通らなかった。

(こういうかたまりはじざいにまがるきんぞくのずるからみずをふんしゅつしてくずしていくものだが、)

こういう塊は自在に曲がる金属ノズルから水を噴出して崩していくものだが、

(すいあつをさいだいにしてもなかなかくずれず、けっきょくのずるのさきでひっかきけずって)

水圧を最大にしてもなかなか崩れず、結局ノズルの先で引っ掻き削って

(ようやくかんつうさせることにせいこうした。)

ようやく貫通させる事に成功した。

(ぎょうむようのきっちんならともかく、かていであのあぶらのりょうはいじょうだな、)

業務用のキッチンならともかく、家庭であの油の量は異常だな、

(とはおもったそうだ。)

とは思ったそうだ。

(はんとしほどすぎて、ゆうじんはいえのゆかしたではっこつしたいがはっけんされたというにゅーすをみた。)

半年程過ぎて、友人は家の床下で白骨死体が発見されたというニュースを見た。

(ぎょうむきろくをかくにんしたところ、あのいえだとかくしんした。)

業務記録を確認したところ、あの家だと確信した。

(いまのじゅうにんはすうかげつまえにちゅうこでそのいえをかい、ひっこしてきたということだった。)

今の住人は数か月前に中古でその家を買い、引っ越してきたという事だった。

(ようぎしゃとして、うりぬしがしめいてはいされているという。)

容疑者として、売り主が指名手配されているという。

(きみょうなのは、はんとしかんだれもしたいにきづかなかったこと。)

奇妙なのは、半年間誰も死体に気付かなかった事。

など

(にんげんのしたいというものはすぐにふはいし、においやむしがだいはっせいする。)

人間の死体というものはすぐに腐敗し、臭いや虫が大発生する。

(すーぱーのせいにくのなにひゃくばいのにくをくさらせるようなものだ。)

スーパーの精肉の何百倍の肉を腐らせるようなものだ。

(みっぺいされたまんしょんであっても、しゅういのひとがかくじつにきづくのだ。)

密閉されたマンションであっても、周囲の人が確実に気付くのだ。

(どのようなしたいしょりがおこなわれたかについては、けいさつがちょうさちゅうだという。)

どのような死体処理が行われたかについては、警察が調査中だという。

(それをきいてゆうじんは、とりあえずのずるをあたらしくして、)

それを聞いて友人は、とりあえずノズルを新しくして、

(それいじょうふかくかんがえないことにしたそうだ。)

それ以上深く考えない事にしたそうだ。

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