全て星空の所為です。「S²」
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歌詞(問題文)
(まどのそとにひとつ、かがやきつづけていた。)
窓の外にひとつ、輝き続けていた。
(まぶしいほしのひかりに、)
眩しい星の光に、
(くるわされてとびこむのをみた。)
狂わされて飛び込むのを見た。
(かねのなるとき、だれかがいたのならば、)
鐘の鳴るとき、誰かが居たのならば、
(であったことのないかんじょうに、きづくことはないのでしょう。)
出会ったことのない感情に、気づくことは無いのでしょう。
(みちのさきへすすむことも、なせないとさとった、)
道の先へ進む事も、為せないと悟った、
(しょうじょは、うつむいていた。)
少女は、俯いていた。
(しょうじょは、なくこともできなかった。)
少女は、泣くことも出来なかった。
(かたちあるもののかちだけ、まもりつづけていたなら。)
形有るモノの価値だけ、守り続けていたなら。
(くりかえしだけ、つらぬいていた。)
繰り返しだけ、貫いていた。
(よくようのうすいこえにみちびかれ、いくどやりなおしても、)
抑揚の薄い声に導かれ、幾度やり直しても、
(たしかなことなどないのでしょう?)
確かな事など無いのでしょう?
(くらやみをてらすのは、いちめんのほしぞらで、)
暗闇を照らすのは、一面の星空で、
(ちゅうしょうかされたしかいは、)
抽象化された視界は、
(ひとつひとつ、きえてゆく。)
ひとつひとつ、消えてゆく。
(ねをはるのは、くびをしめることだけで、)
根を張るのは、首を絞める事だけで、
(なぐりつけてくるのかな、またあのときみたいにさ。)
撲りつけてくるのかな、またあの時みたいにさ。
(うごかすことのできないしんたいを、もやしてしまえば、)
動かすことの出来ない身体を、燃やしてしまえば、
(よどみは、しんできえていた。)
澱みは、滲んで消えていた。
(よどみは、ひとりでにながれてた。)
澱みは、独りでに流れてた。
(いくさきもきまらずいて、さしのべられたちかいも。)
行く先も決まらず居て、差し伸べられた誓いも。
(くさりきってにげきれないの。)
腐りきって逃げ切れないの。
(にどともどれはしないと、しっていても、)
二度と戻れはしないと、知っていても、
(うたいつづけることで。)
唄い続ける事で。
(えせもののおどりはじめるさまを、)
似非者の踊り始める様を、
(みていた。)
見ていた。
(ああ、つくろうかめんもはてにしおどきで。)
嗚呼、繕う仮面も果てに潮時で。
(いなくなることもたやすく、)
居なくなる事も容易く、
(みのがしてしまう。)
見逃してしまう。
(しらとりのうたとするの?)
白鳥の歌とするの?
(かたちあるもののかちだけ、まもりつづけていたなら。)
形有るモノの価値だけ、守り続けていたなら。
(くりかえしだけ、つらぬいていた。)
繰り返しだけ、貫いていた。
(よくようのうすいこえにみちびかれ、いくどやりなおしても、)
抑揚の薄い声に導かれ、幾度やり直しても、
(たしかなことなどないのでしょう?)
確かな事など無いのでしょう?
(かたちあるもののかちだけ、まもりつづけていたから。)
形有るモノの価値だけ、守り続けていたから。
(うしなうことがここちよくて。)
失うことが心地よくて。
(よくようのうすいこえはかげになり、くちはててしまうけど。)
抑揚の薄い声は影になり、朽ち果てて仕舞うけど。
(しょうじょのこえはきえていた。)
少女の声は消えていた。
(りんかくだけをのこしていた。)
輪郭だけを残していた。