怖い話《競馬で勝つ方法を見つけたA君》2
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問題文
(a「はやくずらかろう」)
A「早くずらかろう」
(おれ「なんだよ!なんでてめーだけあたってんだよおかしいだろ」)
俺「なんだよ!何でテメーだけ当たってんだよおかしいだろ」
(おれはそんないかりをaにぶつけたがいっしゅんでれいせいになった。aのかおがおかしいんだ。)
俺はそんな怒りをAにぶつけたが一瞬で冷静になった。Aの顔がおかしいんだ。
(このよのものじゃないみたいなかおしてたからだ。)
この世のものじゃないみたいな顔してたからだ。
(たとえるならおちょなんさん?みたいなかお。)
例えるならおチョナンさん?みたいな顔。
(おれはaをつきとばしてしまった。むがむちゅうではしりつづけた。)
俺はAを突き飛ばしてしまった。無我夢中で走り続けた。
(それでいわかんのしょうたいにきづいた。ひとっこだれひとりいないんだ。)
それで違和感の正体に気付いた。人っ子誰一人いないんだ。
(なにかうしろからおいかけてきているようなきがしたが、ふりかえらなかった。)
何か後ろから追いかけて来ているような気がしたが、振り返らなかった。
(みたくなかったしふりかえったらおわりなきがしたからだ。)
見たくなかったし振り返ったら終わりな気がしたからだ。
(けいばじょうをはしってでるときだった。)
競馬場を走って出る時だった。
(こころがふっとかるくなったかんじがしてまわりをみたんだ。)
心がフッと軽くなった感じがして周りを見たんだ。
(そしたらまわりにひとがいたんだ。)
そしたら周りに人がいたんだ。
(なにかもとのせかいにかえってこれたじっかんがあってあんしんした。)
何か元の世界に帰ってこれた実感があって安心した。
(すこしやすんでおちついたときしらないおじさんにはなしかけてた。)
少し休んで落ち着いた時知らないおじさんに話しかけてた。
(おれ「ちょっといいですか?」)
俺「ちょっといいですか?」
(おじさん「なんだよ?」)
おじさん「なんだよ?」
(おえ「3れーすのけっかってどうなりましたか?」)
追え「3レースの結果ってどうなりましたか?」
(おじさん「おおあれだよあなの12がきちまったせいだ」)
おじさん「大荒れだよ穴の12が来ちまったせいだ」
(おれ「ぼく13かってたんですけど、どうでした?」)
俺「僕13買ってたんですけど、どうでした?」
(おじさん「はぁ?しんぶんみしてやるよ」)
おじさん「はぁ?新聞見してやるよ」
(おれはぞっとした。3れーすは12とうたてのれーすだったからだ。)
俺はゾッとした。3レースは12頭立てのレースだったからだ。
(おじさん「もうおれはつぎのれーすやるから」)
おじさん「もう俺は次のレースやるから」
(というとどっかにいってしまった。)
と言うとどっかに行ってしまった。
(おれがたちすくんでいたときだった。)
俺が立ち竦んでいた時だった。
(だれかがおれのなまえをよびながらこっちにむかってくることにきがついた。)
誰かが俺の名前を呼びながらこっちに向かってくることに気がついた。
(おれはまたしてもぞっとした。aだったのだ。)
俺はまたしてもゾッとした。Aだったのだ。
(でもふしぎとあんしんすることになった。いつものaっていうかんじがしたからだ。)
でも不思議と安心する事になった。いつものAっていう感じがしたからだ。
(a「おまえどこいってたんだよ。3れーすのとちゅうでいなくなってたけど」)
A「お前どこ行ってたんだよ。3レースの途中でいなくなってたけど」
(おれ「おまえはほんものか?」)
俺「お前は本物か?」
(a「はぁ?なにいってんだよほんものにきまってるだろ。)
A「はぁ?何言ってんだよ本物に決まってるだろ。
(ところできいてくれよ、おれあたったんだよおまえのいなくなった3れーすで」)
ところで聞いてくれよ、俺当たったんだよお前のいなくなった3レースで」
(aはにこにこしてそういった。そのときaにいわかんをかんじたんだ。)
Aはニコニコしてそう言った。その時Aに違和感を感じたんだ。
(おれはきぶんがわるいからかえるとうそをついてかえった。)
俺は気分が悪いから帰ると嘘をついて帰った。
(そんでつかれてしんだようにねむった。)
そんで疲れて死んだように眠った。
(あさおきたときけいたいにめっせーじがはいってた。aからだ。)
朝起きた時携帯にメッセージが入ってた。Aからだ。
(おそるおそるめっせーじをひらいた。)
恐る恐るメッセージを開いた。
(「たすけてくれかえれない」とだけかいてあった。)
「たすけてくれ帰れない」とだけ書いてあった。
(おれはaとえんをきった。もうにどとあうこともないだろう。)
俺はAと縁を切った。もう二度と会う事もないだろう。