洒落怖《訪問客》

(じっかのおれのへやはいっかいにあってにわにめんしているんだが、)

実家の俺の部屋は一階にあって庭に面しているんだが、

(へやでくつろいでて、なんとなくかーてんをまくりまどからにわをみた。)

部屋でくつろいでて、何となくカーテンを捲り窓から庭を見た。

(そしたらしらないじいさんと、)

そしたら知らない爺さんと、

(ようちえんからしょうがっこうにあがるかあがらないかくらいのねんれいのこどもが、)

幼稚園から小学校に上がるか上がらないか位の年齢の子供が、

(てをつないでまどのまえをとおりげんかんのほうにむかってあるいていくのがみえた。)

手を繋いで窓の前を通り玄関の方に向かって歩いていくのが見えた。

(まどからのきょりは１ｍもないぐらいのきんきょりだが、)

窓からの距離は1ｍもないぐらいの近距離だが、

(ふたりはおれにきづいていないようだった。)

二人は俺に気付いていないようだった。

(おれはほうもんきゃくだとおもってげんかんにいどうし、よびりんがなるのをまった。)

俺は訪問客だと思って玄関に移動し、呼び鈴が鳴るのを待った。

(でもへやのまえからげんかんまでたいしてきょりがあるわけでもないのに、)

でも部屋の前から玄関まで大して距離がある訳でもないのに、

(しばらくまってもなるけはいがない。)

暫く待っても鳴る気配がない。

(なんだとおもってへやにもどってかーてんをまくってみた。)

何だと思って部屋に戻ってカーテンを捲ってみた。

(そしたらふたりがてをつないでまどのまえすれすれにたちこっちをみてた。)

そしたら二人が手を繋いで窓の前すれすれに立ちこっちを見てた。