洒落怖《一人暮らし》

背景
投稿者投稿者やゆいいね1お気に入り登録
プレイ回数133難易度(4.4) 2352打 長文

※このタイピングは、ランキング登録を受け付けていません。

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(しゅうしょくをきにひとりぐらしをはじめたじょせいのはなし。)

就職を機に一人暮らしを始めた女性の話。

(ひっこしさきはさいじょうかいのかどべや)

引越し先は最上階の角部屋

(ひっこしのあいさつにまわっていたとき、にかいのじゅうみんはなぜかぜんへやがくうしつだった。)

引越しの挨拶に回っていた時、二階の住民はなぜか全部屋が空室だった。

(しかしじょせいは「せいかつおんをたしょうきにしなくてもいいかも」とかんがえた。)

しかし女性は「生活音を多少気にしなくてもいいかも」と考えた。

(しかしそのかんがえはあまかった。)

しかしその考えは甘かった。

(じぶんのりんじんへあいさつにいくと、へやからでてきたのは)

自分の隣人へ挨拶に行くと、部屋から出てきたのは

(おおがらでぶしょうひげをはやしたおとこだったからだ。)

大柄で無精ひげを生やした男だったからだ。

(「となりにひっこしてきました、よろし・・・」)

「隣に引っ越してきました、よろし・・・」

(とあいさつのとちゅうでさしだしていたかみぶくろをとり、)

と挨拶の途中で差し出していた紙袋を盗り、

(ぶあいそうにとびらをしめられた。)

無愛想に扉を閉められた。

(このときじょせいは「せいかつおんにきをつけよう」としんそこおもった。)

この時女性は「生活音に気を付けよう」と心底思った。

(なぜならあんなぶあいそうなにんげんはなにをするかわからないとおもったからだ。)

何故ならあんな無愛想な人間は何をするか分からないと思ったからだ。

(すうじつたったころ、りんじんにかのじょがいることがわかった。)

数日経った頃、隣人に彼女がいる事が分かった。

(じょせいはあんなやつにもかのじょができるのだとおもったそうだ。)

女性はあんな奴にも彼女が出来るのだと思ったそうだ。

(しかしかのじょのこえはきこえるのにすがたはいちどもみたことがなく)

しかし彼女の声は聞こえるのに姿は一度も見た事がなく

(「そんなかのじょなのかな」とかんがえるひもあった。)

「そんな彼女なのかな」と考える日もあった。

(すうかげつたってもかのじょのすがたはいちどもみなかった。)

数か月経っても彼女の姿は一度も見なかった。

(しかしかべごしにじょせいのはなしごえはまいにちきこえてくる。)

しかし壁越しに女性の話し声は毎日聞こえてくる。

(あるよる、いつもよりかのじょのこえがおおきい。)

ある夜、いつもより彼女の声が大きい。

(もはやさけんでいるじょうたい。)

もはや叫んでいる状態。

など

(かのじょはこうきしんからかべにみみをあててかいわをきくことにした。)

彼女は好奇心から壁に耳を当てて会話を聞く事にした。

(かのじょのこえはきこえるがぶあいそうなおとこのこえはきこえない。)

彼女の声は聞こえるが無愛想な男の声は聞こえない。

(ふしぎにおもっていると「どん!」とかべにものすごいしょうげきとおとがした。)

不思議に思っていると「ドン!」と壁に物凄い衝撃と音がした。

(じょせいはびっくりしてこえをだしそうになったがひっしにこたえた。)

女性はびっくりして声を出しそうになったが必死に堪えた。

(しかしかべのむこうでかのじょの「ぎゃー!」というさけびごえがきこえたのだ。)

しかし壁の向こうで彼女の「ぎゃー!」という叫び声が聞こえたのだ。

(じょせいはきょうふでこしがぬけてしまい、たすけをよんだり)

女性は恐怖で腰が抜けてしまい、助けを呼んだり

(へやからにげたりできずにずりずりとうしろにさがることしかできなかった。)

部屋から逃げたりできずにズリズリと後ろに下がる事しか出来なかった。

(そのあと、まったくかのじょのこえはきこえなくなりじょせいはきょうふしんでいっぱいだった。)

その後、全く彼女の声は聞こえなくなり女性は恐怖心でいっぱいだった。

(するととつぜんじょせいのげんかんから)

すると突然女性の玄関から

(「どん!どん!どん!どん!」とはげしくのっくするおとが・・・)

「ドン!ドン!ドン!ドン!」と激しくノックする音が・・・

(じょせいはひっしにくちもとをおさえてこえをおしころしていると)

女性は必死に口元を抑えて声を押し殺していると

(「おい!げんかんをあけろ!」とぶあいそうなおとこのこえがきこえてきた。)

「おい!玄関を開けろ!」と無愛想な男の声が聞こえてきた。

(じょせいはころしにきたんだとおもいそのばでがたがたふるえていると)

女性は殺しに来たんだと思いその場でガタガタ震えていると

(またぶあいそうなおとこが「おい!あけろって!」とげんかんごしにさけんだ。)

また無愛想な男が「おい!開けろって!」と玄関越しに叫んだ。

(じょせいはきょうふにたえられなくなり、「たすけてください」とさけんだ。)

女性は恐怖に耐えられなくなり、「助けてください」と叫んだ。

(するとげんかんよこのまどがらすがばりん!とわれた。)

すると玄関横の窓ガラスがバリン!と割れた。

(われたまどがらすのさきにぶあいそうなおとこがまっかなかおでこちらをにらみつけていた。)

割れた窓ガラスの先に無愛想な男が真っ赤な顔でこちらを睨み付けていた。

(じょせいは「おわった」「このままころされるんだ」とおもったが、)

女性は「終わった」「このまま殺されるんだ」と思ったが、

(ぶあいそうなおとこは「だいじょうぶですか?」ときいてきたのだ。)

無愛想な男は「大丈夫ですか?」と聞いてきたのだ。

(「え?」とききかえすとぶあいそうなおとこが)

「え?」と聞き返すと無愛想な男が

(「ひめいがきこえたんでたすけにきました」とこたえた。)

「悲鳴が聞こえたんで助けに来ました」と答えた。

(じょせいはいみがわからず、)

女性は意味が分からず、

(「あなたがかのじょをころしたんでしょ!」といいかえすと)

「あなたが彼女を殺したんでしょ!」と言い返すと

(「おれにはかのじょはいないよ」とこたえた。)

「俺には彼女は居ないよ」と答えた。

(ふたりはすこしおちついてからたがいのはなしをした。)

二人は少し落ち着いてから互いの話をした。

(ぶあいそうなおとこはじょせいのふたりぐらしをしているとおもっていたそうだ。)

無愛想な男は女性の二人暮らしをしていると思っていたそうだ。

(そしてじょせいのさけびごえがしたからたすけにきたと・・・)

そして女性の叫び声がしたから助けに来たと・・・

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

やゆのタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード