小学校学習指導要領総説1(改定の経緯)

背景
投稿者投稿者里芋先生いいね0お気に入り登録
プレイ回数1難易度(4.5) 3989打 長文
句読点など省略

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(がくしゅうしどうようりょうそうせつ)

学習指導要領総説

(かいていのけいいおよびきほんほうしんかいていのけいい)

1 改訂の経緯及び基本方針 (1) 改訂の経緯

(いまのこどもたちやこれからたんじょうするこどもたちがせいじんしてしゃかいでかつやくするころには)

今の子供たちやこれから誕生する子供たちが,成人して社会で活躍する頃には,

(わがくにはきびしいちょうせんのじだいをむかえているとよそうされる)

我が国は厳しい挑戦の時代を迎えていると予想される。

(せいさんねんれいじんこうのげんしょうぐろーばるかのしんてんやたえまないぎじゅつかくしんなどにより)

生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,

(しゃかいこうぞうやこようかんきょうはおおきくまたきゅうそくにへんかしており)

社会構造や雇用環境は大きく,また急速に変化しており,

(よそくがこんなんなじだいとなっている)

予測が困難な時代となっている。

(またきゅうげきなしょうしこうれいかがすすむなかでせいじゅくしゃかいをむかえたわがくににあっては)

また,急激な少子高齢化が進む中で成熟社会を迎えた我が国にあっては,

(ひとりひとりがじぞくかのうなしゃかいのにないてとしてそのたようせいをげんどうりょくとし)

一人一人が持続可能な社会の担い手として,その多様性を原動力とし,

(しつてきなゆたかさをともなったこじんとしゃかいのせいちょうにつながるあらたなかちを)

質的な豊かさを伴った個人と社会の成長につながる新たな価値を

(うみだしていくことがきたいされる)

生み出していくことが期待される。

(こうしたへんかのひとつとして)

こうした変化の一つとして,

(じんこうちのうのひやくてきなしんかをあげることができる)

人工知能(AI)の飛躍的な進化を挙げることができる。

(じんこうちのうがみずからちしきをがいねんてきにりかいししこうしはじめているともいわれ)

人工知能が自ら知識を概念的に理解し,思考し始めているとも言われ,

(こようのありかたやがっこうにおいてかくとくするちしきのいみにも)

雇用の在り方や学校において獲得する知識の意味にも

(おおきなへんかをもたらすのではないかとのよそくもしめされている)

大きな変化をもたらすのではないかとの予測も示されている。

(このことはどうじに)

このことは同時に,

(じんこうちのうがどれだけしんかししこうできるようになったとしても)

人工知能がどれだけ進化し思考できるようになったとしても,

(そのしこうのもくてきをあたえたり)

その思考の目的を与えたり,

(もくてきのよさただしさうつくしさをはんだんしたりできるのは)

目的のよさ・ 正しさ・美しさを判断したりできるのは

など

(にんげんのもっともおおきなつよみであるということのさいにんしきにつながっている)

人間の最も大きな強みであるということの再認識につながっている。

(このようなじだいにあってがっこうきょういくには)

このような時代にあって,学校教育には,

(こどもたちがさまざまなへんかにせっきょくてきにむきあい)

子供たちが様々な変化に積極的に向き合い、

(たしゃときょうどうしてかだいをかいけつしていくことや)

他者と協働して課題を解決していくことや,

(さまざまなじょうほうをみきわめちしきのがいねんてきなりかいをじつげんしじょうほうをさいこうせいするなどして)

様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構成するなどして

(あらたなかちにつなげていくこと)

新たな価値につなげていくこと,

(ふくざつなじょうきょうへんかのなかでもくてきをさいこうちくすることが)

複雑な状況変化の中で目的を再構築することが

(できるようにすることがもとめられている)

できるようにすることが求められている。

(このことはほんらいわがくにのがっこうきょういくがたいせつにしてきたことであるものの)

このことは,本来,我が国の学校教育が大切にしてきたことであるものの,

(きょうしのせだいこうたいがすすむとどうじに)

教師の世代交代が進むと同時に,

(がっこうないにおけるきょうしのせだいかんのばらんすがへんかし)

学校内における教師の世代間のバランスが変化し,

(きょういくにかかわるさまざまなけいけんやちけんをどのようにけいしょうしていくかがかだいとなり)

教育に関わる様々な経験や知見をどのように継承していくかが課題となり,

(またこどもたちをとりまくかんきょうのへんかにより)

また,子供たちを取り巻く環境の変化により

(がっこうがかかえるかだいもふくざつかこんなんかするなかで)

学校が抱える課題も複雑化・困難化 する中で,

(これまでどおりがっこうのくふうだけにそのじつげんを)

これまでどおり学校の工夫だけにその実現を

(ゆだねることはこんなんになってきている)

委ねることは困難になってきている。

(こうしたじょうきょうをふまえへいせい26ねん11がつにはもんぶかがくだいじんから)

こうした状況を踏まえ,平成26年11月には,文部科学大臣から

(あたらしいじだいにふさわしいがくしゅうしどうようりょうなどのありかたについて)

新しい時代にふさわしい学習指導要領等の在り方について

(ちゅうおうきょういくしんぎかいにしもんをおこなった)

中央教育審議会に諮問を行った。

(ちゅうおうきょういくしんぎかいにおいては2ねん1かげつにわたるしんぎのすえ)

中央教育審議会においては,2年1か月にわたる審議の末,

(へいせい28ねん12がつ21にちに)

平成28年12月21日に

(ようちえんしょうがっこうちゅうがっこうこうとうがっこうおよびとくべつしえんがっこうの)

「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の

(がくしゅうしどうようりょうなどのかいぜんおよびきほんほうしんおよびひつようなほうさくなどについて)

学習指導要領等の改善及び基本方針及び必要な方策等について(答申)」

(いかちゅうおうきょういくしんぎかいとうしんというをしめした)

(以下「中央教育審議会答申」という。)を示した。

(ちゅうおうきょういくしんぎかいとうしんにおいては)

中央教育審議会答申においては,

(よりよいがっこうきょういくをつうじてよりよいしゃかいをつくるというもくひょうを)

“よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という目標を

(がっこうとしゃかいがきょうゆうしれんけいきょうどうしながら)

学校と社会が共有し,連携・協働しながら,

(あたらしいじだいにもとめられるししつのうりょくをこどもたちにはぐくむ)

新しい時代に求められる資質・能力を子供たちに育む

(しゃかいにひらかれたきょういくかていのじつげんをめざし)

「社会に開かれた教育課程」の実現を目指し,

(がくしゅうしどうようりょうなどががっこうかていちいきのかんけいしゃが)

学習指導要領等が、学校,家庭,地域の関係者が

(はばひろくきょうゆうしかつようできるまなびのちずとしてのやくわりを)

幅広く共有し活用できる 「学びの地図」としての役割を

(はたすことができるようつぎの6てんにわたってそのわくぐみをかいぜんするとともに)

果たすことができるよう,次の6点にわたってその枠組みを改善するとともに,

(かくがっこうにおいてきょういくかていをじくにがっこうきょういくのかいぜんじゅうじつの)

各学校において教育課程を軸に学校教育の改善・ 充実の

(こうじゅんかんをうみだすかりきゅらむまねじめんとのじつげんを)

好循環を生み出す「カリキュラム・マネジメント」の実現を

(めざすことなどがもとめられた)

目指すことなどが求められた。

(なにができるようになるかいくせいをめざすししつのうりょく)

1「何ができるようになるか」(育成を目指す資質・能力)

(なにをまなぶかきょうかとうをまなぶいぎときょうかとうかんがっこうだんかいかんのつながりを)

2「何を学ぶか」(教科等を学ぶ意義と,教科等間・学校段階間のつながりを

(ふまえたきょういくかていのへんせい)

踏まえた教育課程の編成

(どのようにまなぶかかくきょうかなどのしどうけいかくのさくせいとじっし)

3「どのように学ぶか」(各教科等の指導計画の作成と実施,

(がくしゅうしどうのかいぜんじゅうじつ)

学習・指導の改善・充実)

(こどもひとりひとりのはったつをどのようにしえんするか)

4「子供一人一人の発達をどのように支援するか」

(こどものはったつをふまえたしどう)

(子供の発達を踏まえた指導)

(なにがみについたかがくしゅうひょうかのじゅうじつ)

5「何が身に付いたか」(学習評価の充実)

(じっしするためになにがひつようか)

6「実施するために何が必要か」

(がくしゅうしどうようりょうなどのりねんをじつげんするためにひつようなほうさく)

(学習指導要領等の理念を実現するために必要な方策)

(これをふまえ)

これを踏まえ,

(へいせい29ねん3がつ31にちにがっこうきょういくほうしこうきそくをかいせいするとともに)

平成29年3月31日に学校教育法施行規則を改正するとともに,

(ようちえんきょういくようりょうしょうがっこうがくしゅうしどうようりょうおよび)

幼稚園教育要領,小学校学習指導要領及び

(ちゅうがっこうがくしゅうしどうようりょうをこうじした)

中学校学習指導要領を公示した。

(しょうがっこうがくしゅうしどうようりょうは,へいせい30ねん4がつ1にちから)

小学校学習指導要領は,平成30年4月1日から

(だい3がくねんおよびだい4がくねんにおいてがいこくごかつどうをじっしするなどの)

第3学年及び第4学年において外国語活動を実施する等の

(えんかつにいこうするためのそちいこうそちをじっしし)

円滑に移行するための措置(移行措置)を実施し,

(へいせい32ねん4がつ1にちからぜんめんじっしすることとしている)

平成32年4月1日から全面実施することとしている。

(またちゅうがっこうがくしゅうしどうようりょうはへいせい30ねん4がつ1にちから)

また,中学校学習指導要領は,平成 30年4月1日から

(いこうそちをじっししへいせい33ねん4がつ1にちからぜんめんじっしすることとしている)

移行措置を実施し,平成33年4月1日から全面実施することとしている。

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

里芋先生のタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード