夢・花火

(まるいつきうきぐもにとぎれとぎれ)

丸い月浮雲に途切れ途切れ

(こころならいえでしたしょうねんのよう)

心なら家出した少年のよう

(ゆくあてもわからずにさまよいあるき)

ゆくあてもワカラズにさ迷い歩き

(おどるきもちはそうやみよにむかうはなびだ)

踊る気持ちはそう闇夜に向かう花火だ

(なつかしさにふりかえるにははやくあしどりはおもく)

懐かしさに振り返るには早く足取りは重く

(あこがれるにはおそいきもしてる)

憧れるには遅い気もしてる

(こたえもださず)

答えも出せず

(いきるだけなら)

生きるだけなら

(じょうねつよそのひをともせ)

情熱よその火を灯せ

(あふれるいたみにおぼれないように)

あふれる痛みに溺れないように

(あいをしるたびにでるのなら)

愛を知る旅にでるのなら

(ふりむかないでこのみはゆめはなび)

振り向かないでこの身は夢・花火

(うすげしょうささやかないのりこめた)

薄化粧ささやかな祈り込めた

(しょうじょにははかなげなうそもにあう)

少女にははかなげな嘘も似合う

(どれほどにくるおしくすぎたひびも)

どれほどに狂おしく過ぎた日々も

(ひとはいずれそうねおもいでだとよぶでしょう)

人はいずれそうね過去（おもいで）だとよぶでしょう

(こいのうたがさそうようにながれ)

恋の歌が誘うように流れ

(なつのよとだえた)

夏の夜途絶えた

(かざりのようなほほえみならいっそ)

飾りのような微笑みならいっそ

(ふみはずせばすてきでしょうね)

踏み外せば素敵でしょうね

(じょうねつよこのみをこがして)

情熱よこの身を焦がして

(ありふれたあさにたどりつくよりも)

ありふれた朝に辿り着くよりも

(あいのはてかぜにさらわれて)

愛の果て風にさらわれて

(さいてちればいい)

咲いて散ればいい

(よぞらはこうだいなすてーじ)

夜空は広大なステージ

(ちいさなひかりもうつしだすまもの)

小さな光も映し出す魔物

(かなたへとさそいさそわれて)

彼方へと…誘い誘われて

(おいかけてくよこのみはゆめはなび)

追いかけてくよこの身は夢・花火

(あめにきをつけてねゆめはなび)

雨に気を付けてね夢・花火