四つの顔 -2-

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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | berry | 7492 | 光 | 7.5 | 98.6% | 356.6 | 2710 | 38 | 60 | 2025/06/25 |
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問題文
(「か、かんぜんにくべつがつかなくなるわけじゃなくて、このひととこのひとは)
「か、完全に区別がつかなくなるわけじゃなくて、この人とこの人は
(おなじにみえても、そのよこのこのひとはべつのかおってかんじ。)
同じに見えても、その横のこの人は別の顔って感じ。
(それがぜ、ぜんぶでよんぱたーん。おなじぱたーんのなかでのくべつはつかないから、)
それがぜ、全部で四パターン。同じパターンの中での区別はつかないから、
(そのなかにしりあいがいてもわからない」)
その中に知り合いがいても分からない」
(ふしぎなはなしだ。みかっちさんではないが、)
不思議な話だ。みかっちさんではないが、
(それはたしかによっぽどつかれてるんだろう。)
それはたしかによっぽど疲れてるんだろう。
(「それって、どんなかおなんです?」)
「それって、どんな顔なんです?」
(さわださんがきょうみしんしんというようすでみをのりだす。)
沢田さんが興味津々という様子で身を乗り出す。
(「それが、つかれてないときには、は、はっきりあたまにうかばないんだ。)
「それが、疲れてないときには、は、はっきり頭に浮かばないんだ。
(なんていうか、その、・・・・・あああ、せ、せつめいしにくいな」)
なんていうか、その、・・・・・あああ、せ、説明しにくいな」
(「えとかにもかけない?」)
「絵とかにも描けない?」
(coloさんがひさしぶりにくちをひらいた。)
Coloさんが久しぶりに口を開いた。
(「かけない」)
「描けない」
(「そのよんぱたーんって、しょうゆがおとかそーすがおとかってわけかたと)
「その四パターンって、醤油顔とかソース顔とかって分け方と
(かんけいありますか。あと、なんだっけ。たぬきがお、きつねがおってのもあったな」)
関係ありますか。あと、なんだっけ。タヌキ顔、キツネ顔ってのもあったな」
(おれのといかけに、やましたさんはくびをよこにふる。)
俺の問い掛けに、山下さんは首を横に振る。
(「か、かんけいないみたい。もとのかおは、かんけいない、みたい」)
「か、関係ないみたい。もとの顔は、関係ない、みたい」
(もとのかおがかんけいない?じゃあどうやってよんぱたーんにわかれてるんだ?)
元の顔が関係ない?じゃあどうやって四パターンに分かれてるんだ?
(「よっつって、けつえきがたかな」)
「よっつって、血液型かな」
(「あ、かも。a、b、o、abのよんぱたーん」)
「あ、かも。A、B、O、ABの四パターン」
(あ、それか、といっしゅんおもったが、かんがえてみると、みちですれちがっただけの)
あ、それか、と一瞬思ったが、考えてみると、道ですれ違っただけの
(ひとのけつえきがたなんてわかりっこないじゃないか。)
人の血液型なんてわかりっこないじゃないか。
(あんのじょう、やましたさんもあたまをふる。)
案の定、山下さんも頭を振る。
(「じゃあ、そうね。おとことおんなでにぱたーんでしょ。あとはぽっちゃりと)
「じゃあ、そうね。男と女で二パターンでしょ。あとはぽっちゃりと
(やせぎみあたりでわけてるんじゃない?もうつかれてくると、)
痩せ気味あたりで分けてるんじゃない?もう疲れてくると、
(のうみそがめんどくさくなってきて、こじんのにんしきがてきとーになるのよ」)
脳味噌がめんどくさくなってきて、個人の認識がテキトーになるのよ」
(みかっちさんがひとりでなっとくしている。)
みかっちさんが一人で納得している。
(すると、やましたさんがおどろくようなことをいった。)
すると、山下さんが驚くようなことを言った。
(「お、おとことかおんなともかんけいないとおもう。だ、だんじょのくべつもつかない」)
「お、男とか女とも関係ないと思う。だ、男女の区別もつかない」
(「はあ?」とみかっちさんがへんなこえをだす。)
「はあ?」とみかっちさんが変な声を出す。
(「おとことおんなのくべつがつかないって、それどんなかおよ」)
「男と女の区別がつかないって、それどんな顔よ」
(「だ、だから、せつめいがしにくいんだけど、とにかくそういうのじゃない)
「だ、だから、説明がしにくいんだけど、とにかくそういうのじゃない
(よんぱたーんなんだ。あ、で、でもせいかくにいえばせいべつはふくそうとはかみがたで)
四パターンなんだ。あ、で、でも正確に言えば性別は服装とは髪型で
(だいたいわかるよ」)
だいたい分かるよ」
(だんじょのくべつもつかないかおって、どんなかおだろう。)
男女の区別もつかない顔って、どんな顔だろう。
(そうぞうしてみるが、ほらーえいがにでてきそうな、のっぺりしたかめんが)
想像してみるが、ホラー映画に出てきそうな、のっぺりした仮面が
(あたまにうかんですこしきもちわるくなる。)
頭に浮かんで少し気持ち悪くなる。
(「でももっとつかれてきたら、かみがたとかりんかくとかたいけいとか、)
「でももっと疲れてきたら、髪型とか輪郭とか体型とか、
(さ、さいあくはふくそうまでおなじようにみえてきて、かんぜんにだれがだれだかわかんなくなる」)
さ、最悪は服装まで同じように見えてきて、完全に誰が誰だか分かんなくなる」
(ぞっとした。)
ゾッとした。
(そんなせかいにひとりでとりのこされたらとおもうと、)
そんな世界に一人で取り残されたらと思うと、
(きもちのわるいさむけがせなかをはしった。)
気持ちの悪い寒気が背中を走った。
(「でも、それでも、よ、よんぱたーんなんだ」)
「でも、それでも、よ、四パターンなんだ」
(かんびーるがそらになっていることにきづいて、やましたさんはしたうちをする。)
缶ビールが空になっていることに気づいて、山下さんは舌打ちをする。
(「わたしはどれです?だれといっしょ?」)
「わたしはどれです?誰と一緒?」
(さわださんがじぶんをゆびさす。)
沢田さんが自分を指差す。
(するとやましたさんはcoloさんとおれとゆびさして、それからこのばにいない)
すると山下さんはColoさんと俺と指差して、それからこの場にいない
(おかるとふぉーらむのめんばーのなまえをなんにんかあげた。)
オカルトフォーラムのメンバーの名前を何人か挙げた。
(「ちょっと、なんでわたしだけなかまはずれよ」)
「ちょっと、なんでわたしだけ仲間はずれよ」
(みかっちさんがふふくそうなかおをしてみをのりだす。だいぶよっているようだ。)
みかっちさんが不服そうな顔をして身を乗り出す。だいぶ酔っているようだ。
(「は、はんぶんいじょう、さわださんのぐるーぷなんだ」)
「は、半分以上、沢田さんのグループなんだ」
(どうやら、よっつのぱたーんにもせいりょくのちがいがあるらしい。)
どうやら、四つのパターンにも勢力の違いがあるらしい。
(はなしをわかりやすくするために、とりあえずおれたちはそのよんぱたーんを)
話をわかりやすくするために、とりあえず俺たちはその四パターンを
(ひんどがおおいというじゅんにa、b、c、dとなづけた。)
頻度が多いという順にA、B、C、Dと名付けた。
(やましたさんのいうことには、はんぶんいじょうがa、そのはんぶんがb、)
山下さんの言うことには、半分以上がA、その半分がB、
(さらにそのはんぶんがc、dはかなりすくないらしい。)
さらにその半分がC、Dはかなり少ないらしい。
(「わたしはどれよ」)
「わたしはどれよ」
(みかっちさんにつめよられ、やましたさんはこたえにきゅうした。)
みかっちさんに詰め寄られ、山下さんは答えに窮した。
(「い、いまはまだふつうにみえてるし、そんなにつかれてるときに)
「い、今はまだ普通に見えてるし、そんなに疲れてるときに
(あんまりしりあいにあわないから・・・・・」)
あんまり知り合いに会わないから・・・・・」