デス・デイ・パーティ -1-

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問題文
(だいがくいっかいせいのふゆ。おれはとうじさんかしていたじもとけいのおかるとふぉーらむの)
大学一回生の冬。俺は当時参加していた地元系のオカルトフォーラムの
(あつまりによばれた。)
集まりに呼ばれた。
(いや、せいかくにはみのがしていたのかそのおふかいのじょうほうをしらず、)
いや、正確には見逃していたのかそのオフ会の情報を知らず、
(いえでぼーっとしていたところにでんわがかかってきたのだ。)
家でぼーっとしていたところに電話がかかってきたのだ。
(「こないのか」)
「来ないのか」
(きょうすけというはんどるねーむのせんぱいからのありがたいよびだしだった。)
京介というハンドルネームの先輩からのありがたい呼び出しだった。
(おれはあわててみじたくをしていえをとびだす。じかんはよるはちじ。)
俺は慌てて身支度をして家を飛び出す。時間は夜八時。
(むかったさきはcoloさんというそのふぉーらむのちゅうしんてきじんぶつのまんしょんで、)
向かった先はcoloさんというそのフォーラムの中心的人物のマンションで、
(これまでもなんどかかのじょのへやでおふかいがひらかれたことがあった。)
これまでも何度か彼女の部屋でオフ会が開かれたことがあった。
(どあをあけると、もうかなりもりあがっているくうきがおしよせてくる。)
ドアを開けると、もうかなり盛り上がっている空気が押し寄せてくる。
(「お、きた。きたよ。はやく。こい。はーやーく」)
「お、キタ。キタよ。はやく。こい。はーやーく」
(みかっちさんというじょせいがかなりのてんしょんでこちらにてをふっている。)
みかっちさんという女性がかなりのテンションでこちらに手を振っている。
(へやのなかにはすでにごにんのにんげんがいて、それぞれじゅーすを)
部屋の中にはすでに五人の人間がいて、それぞれジュースを
(てーぶるにならべたり、かべにきらきらしたもーるをかけたりしていた。)
テーブルに並べたり、壁にキラキラしたモールをかけたりしていた。
(そしててーぶるのまんなかにはいかにもおたんじょうびかいでございますという)
そしてテーブルの真ん中にはいかにもお誕生日会でございますという
(ふうていのけーきがちんざしていて、そのほわいとくりーむのひょうめんには)
風体のケーキが鎮座していて、そのホワイトクリームの表面には
(ちょこれーとそーすで、「colo」とかいてあるのだ。)
チョコレートソースで、「colo」と書いてあるのだ。
(なんだ。coloさんのたんじょうびぱーてぃなのか。)
なんだ。coloさんの誕生日パーティなのか。
(いつもはこうれいかいなんておどろおどろしいことをしているおふかいなのに、)
いつもは降霊会なんておどろおどろしいことをしているオフ会なのに、
(きょうはずいぶんかわいらしいな。とおもったが、やがてこのひとたちを)
今日はずいぶん可愛らしいな。と思ったが、やがてこの人たちを
(あまくみていたことをおもいしることになる。)
甘く見ていたことを思い知ることになる。
(よういされていたろーそくがけーきのうえにたてられていくのを)
用意されていたローソクがケーキの上に立てられていくのを
(coloさんはいちばんちかいせきでじーっとみている。)
coloさんは一番近い席でじーっと見ている。
(あいかわらずよくわからないひょうじょうだ。うれしそうにしてればいいのに。)
あいかわらずよく分からない表情だ。嬉しそうにしてればいいのに。
(やがてろーそくをすべてならべおえ、「じゃあはじめよっか」という)
やがてローソクをすべて並べ終え、「じゃあ始めよっか」という
(みかっちさんのひとことでへやのでんきがけされた。)
みかっちさんの一言で部屋の電気が消された。
(くらくなったへやのなかで、まんなかのてーぶるのあたりにすいてきのようなかたちのひかりが)
暗くなった部屋の中で、真ん中のテーブルのあたりに水滴のような形の光が
(ほのかにゆれている。むいしきにかぞえた。ひとつふたつみっつ・・・・・)
仄かに揺れている。無意識に数えた。ひとつふたつみっつ・・・・・
(あれ?めをする。ゆらゆらとしているひのかずが、なんどかぞえてもおかしい。)
あれ?目を擦る。ゆらゆらとしている火の数が、何度数えてもおかしい。
(じゅうろっこしかないのだ。coloさんはおなじだいがくのさんかいなまで、)
十六個しかないのだ。coloさんは同じ大学の三回生で、
(そのたんじょうびなのだからにじゅういっこよりすくないということはないはずだ。)
その誕生日なのだから二十一個より少ないということはないはずだ。
(よくみるとまんなかにひとつだけおおきなろーそくがあるから、)
よく見ると真ん中に一つだけ大きなローソクがあるから、
(もしかしてそれがじゅっさいぶんとかごさいぶんなのかもしれないが、)
もしかしてそれが十歳分とか五歳分なのかもしれないが、
(それでもかずがあわない。ごさいぶんだとしてもじゅうごたすごで、)
それでも数が合わない。五歳分だとしても十五足す五で、
(はたちにしかならない。)
二十歳にしかならない。
(ろくさいぶん?そんなはんぱなかずにするだろうか。)
六歳分?そんな半端な数にするだろうか。
(かんがえていると、うたがはじまってしまった。いか、きいたまましるす。)
考えていると、歌が始まってしまった。以下、聞いたまま記す。
(はっぴですでいつーゆう)
はっぴですでいつーゆう
(はっぴですでいつーゆう)
はっぴですでいつーゆう
(はっぴですでいでぃあcoloちゃん)
はっぴですでいでぃあcoloちゃん
(はっぴですでいつーゆう)
はっぴですでいつーゆう
(は?なんだそれ。「はっぴー・です・でい・とぅー・ゆう」だって?)
は?なんだそれ。「ハッピー・デス・デイ・トゥー・ユウ」だって?
(おれはこんらんする。だれかのくすくすというしのびわらいがきこえる。)
俺は混乱する。誰かのクスクスという忍び笑いが聞こえる。
(「け、けして。coloちゃん。ろーそく。けして」)
「け、消して。coloちゃん。ローソク。消して」
(みかっちさんがふきだしそうになるのをこらえながらいう。)
みかっちさんが吹き出しそうになるのをこらえながら言う。
(「うん」というこえがして、coloさんがまんなかのおおきなろーそくのひに)
「うん」という声がして、coloさんが真ん中の大きなローソクの火に
(いきをふきかける。ふっとひとつのひだけがきえる。)
息を吹きかける。フッと一つの火だけが消える。
(わずかなせいじゃくのあと、「おめでとー」というこえがかさなって)
わずかな静寂の後、「おめでとー」という声が重なって
(ぱちぱちというはくしゅがひびいた。そしてでんきがつけられる。)
パチパチという拍手が響いた。そして電気がつけられる。
(「です・でい、おめでとう。あとじゅうごねん!」)
「デス・デイ、おめでとう。あと十五年!」
(みかっちさんがそういったあと、おなかをかかえてわらいだした。)
みかっちさんがそう言ったあと、お腹を抱えて笑い出した。
(けーきのうえにはひのついたままのろーそくがまだじゅうごこのこっている。)
ケーキの上には火のついたままのローソクがまだ十五個残っている。
(なにがなんだかわからないおれは、ずっとこうちょくしていた。)
なにがなんだか分からない俺は、ずっと硬直していた。
(せつめいをきくところによると、どうやらこういうことらしい。)
説明を聞くところによると、どうやらこういうことらしい。
(coloさんはいじょうにかんがするどいじょせいで、それはほとんどみらいよちと)
coloさんは異常にカンが鋭い女性で、それはほとんど未来予知と
(いっていいようなれべるにたっしているのだが、ほんにんいわく)
言っていいようなレベルに達しているのだが、本人いわく
(きけんどのたかいじょうほうほどきほんてきにはそうきにしることができるのだそうだ。)
危険度の高い情報ほど基本的には早期に知ることが出来るのだそうだ。