デス・デイ・パーティ -4-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文

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(そんなていたいするばをだかいし、こたえをみちびきだしたのはいがいなじんぶつだった。)

そんな停滞する場を打開し、答えを導き出したのは意外な人物だった。

(てもちぶさたのcoloさんがうでどけいをのぞきこんだしゅんかんだ。)

手持ちぶさたのcoloさんが腕時計を覗き込んだ瞬間だ。

(「わかった」)

「わかった」

(そんなことばがへやにひびいた。ぜんいんのしせんがあつまるさきにはみかっちさんがいた。)

そんな言葉が部屋に響いた。全員の視線が集まる先にはみかっちさんがいた。

(「うそ」とさわださんがいったが、みかっちさんはひとさしゆびをさゆうにふって)

「うそ」と沢田さんが言ったが、みかっちさんは人差し指を左右に振って

(「あたしてんさいかも」とめをつぶる。)

「あたし天才かも」と目を瞑る。

(「いい?はっそうのてんかんがひつようだったのよ。こたえからいうわね。)

「いい?発想の転換が必要だったのよ。答えから言うわね。

(いがいやいがい、みっつめのxのしょうたいはに・・・・・」)

意外や意外、三つめのXの正体はに・・・・・」

(そこまでいいかけたみかっちさんのくちをだれかのてがふさいだ。)

そこまで言い掛けたみかっちさんの口を誰かの手が塞いだ。

(しっそうのようにうごいたじんぶつはきょうすけさんだった。)

疾走のように動いた人物は京介さんだった。

(「ばか。かってにこたえるな」)

「バカ。勝手に答えるな」

(しんけんなかおでみかっちさんのていこうをちからずくでおさえる。)

真剣な顔でみかっちさんの抵抗を力ずくで抑える。

(そしてやつぎばやにしじをとばす。)

そして矢継ぎ早に指示を飛ばす。

(「とけたぞ。ひんとはとけいだ。さわださん、coloのくちをふさげ」)

「解けたぞ。ヒントは時計だ。沢田さん、coloの口を塞げ」

(え?とみんなあぜんとするなかで、)

え?とみんな唖然とする中で、

(さわださんがじょうけんはんしゃてきにcoloさんのくちをふさぎにかかった。)

沢田さんが条件反射的にcoloさんの口を塞ぎにかかった。

(「ちょっと、なに」ていこうするcoloさんのてをおれもいっしょになっておさえつける。)

「ちょっと、なに」抵抗するcoloさんの手を

(おれもいっしょになっておさえつける。)

俺も一緒になって押さえつける。

(きょうすけさんのほうはみかっちさんがおとなしくなったところでてをはなし、)

京介さんの方はみかっちさんがおとなしくなったところで手を離し、

(へやにあったたおるをてにとるとおさえつけられている)

部屋にあったタオルを手に取ると押さえつけられている

など

(coloさんのくちをおおった。さるぐつわだ。)

coloさんの口を覆った。猿ぐつわだ。

(「ふぁいふぅおぉ」)

「ふぁいふぅおぉ」

(とつぜんのぼうきょにcoloさんがとまどいながらうったえる。)

突然の暴挙にcoloさんが戸惑いながら訴える。

(「これはよちしてなかったか?しょうてんになっているこたえにかかわるぶぶんいがいは)

「これは予知してなかったか?焦点になっている答えに関わる部分以外は

(とらえられていないようだな。むりにしゃべらせようとしたらしっかくだといったが、)

捉えられていないようだな。無理に喋らせようとしたら失格だと言ったが、

(しゃべらせないのはかまわないはずだ」)

しゃべらせないのはかまわないはずだ」

(きょうすけさんはゆっくりしたうごきでcoloさんのまえにりょうてをくんで)

京介さんはゆっくりした動きでcoloさんの前に両手を組んで

(たちはだかった。)

立ちはだかった。

(「おまえのよちがほんものというぜんていではなす。いいか。)

「おまえの予知が本物という前提で話す。いいか。

(もんだいは、かいとうxをみっつこたえろというないようだ。ひとつでもまちがえたらあうと。)

問題は、解答Xを三つ答えろという内容だ。一つでも間違えたらアウト。

(つまりさっきこのばかがこたえてしまっていたらしっかくだったということだ。)

つまりさっきこのバカが答えてしまっていたら失格だったということだ。

(そしてそのけっかをよちしたおまえはかこのけーきをよういしたじてんで)

そしてその結果を予知したおまえは過去のケーキを用意した時点で

(なかにげざいをしこむ。それでこれからわたしたちはじごくのくるしみというてんかいだ。)

中に下剤を仕込む。それでこれから私たちは地獄の苦しみという展開だ。

(こういがしゅうりょうしているにもかかわらずげざいがはいっていたかどうか、)

行為が終了しているにも関わらず下剤が入っていたかどうか、

(たべたあとにもわからないのがこのげーむのみそなわけだが・・・・・」)

食べた後にも分からないのがこのゲームのミソなわけだが・・・・・」

(きょうすけさんはみんなできれいにたいらげたけーきのあきばこをゆびさす。)

京介さんはみんなで綺麗に平らげたケーキの空箱を指さす。

(「みすをしたな。おまえはこのげーむのせいげんじかんをきめていない」)

「ミスをしたな。おまえはこのゲームの制限時間を決めていない」

(おれはそのことばにはっとした。そうだ。そのとおりだ。)

俺はその言葉にハッとした。そうだ。その通りだ。

(「わたしたちはこれから、「さいごのみっつめをこたえない」というこうどうにでる。)

「私たちはこれから、「最後の三つめを答えない」という行動に出る。

(するとなにがおこるか。わかるな。げざいがきいてくるはずのじかんを)

するとなにが起こるか。分かるな。下剤が効いてくるはずの時間を

(けいかするんだ。なにごともなくそのじかんがすぎたら、)

経過するんだ。何ごともなくその時間が過ぎたら、

(げざいはいれられていなかったということ。)

下剤は入れられていなかったということ。

(もしかりにはらがいたみだしたら、げざいははいっていたということになるが、)

もし仮に腹が痛み出したら、下剤は入っていたということになるが、

(わたしたちはなにもみすをしていない。まちがえてもいない、せいげんじかんもない、)

私たちはなにもミスをしていない。間違えてもいない、制限時間もない、

(むりにしゃべらせようとしていない。そして、はらがいたみだしたらみらいえいごう、)

無理に喋らせようとしていない。そして、腹が痛み出したら未来永劫、

(ぜったいにみっつめをだれひとりこたえないことをせんげんする。)

絶対に三つめを誰一人答えないことを宣言する。

(にもかかわらずげざいをいれていたとしたら、これはあんふぇあだ。)

にも関わらず下剤を入れていたとしたら、これはアンフェアだ。

(いれられるりゆうなんてないのだから、)

入れられる理由なんてないのだから、

(りろんによってなりたつげーむのこんていをくずしてしまう。)

理論によって成り立つゲームの根底を崩してしまう。

(ここまではわたしのりくつだ。)

ここまでは私の理屈だ。

(だが、おまえはいま「それはたしかにあんふぇあだ」とおもってしまった」)

だが、おまえは今「それは確かにアンフェアだ」と思ってしまった」

(きょうすけさんのちからづよいことばにつられ、おれも、ほかのみんなもうなずいてしまった。)

京介さんの力強い言葉につられ、俺も、他のみんなも頷いてしまった。

(coloさんはひょうじょうをひっこめてはんのうもしなかった。)

coloさんは表情を引っ込めて反応もしなかった。

(「くちをふさがれ、これからるーるをついかすることもできないおまえは、)

「口を塞がれ、これからルールを追加することもできないおまえは、

(けっきょくげざいをいれられない。こちらのかちだ」)

結局下剤を入れられない。こちらの勝ちだ」

(みごとなかちなのりだった。おれたちはかんしんしておもわずてをたたいた。すごい。)

見事な勝ち名乗りだった。俺たちは感心して思わず手を叩いた。すごい。

(これこそがはっそうのてんかんだ。coloさんのあたまががっくりとおちた。)

これこそが発想の転換だ。coloさんの頭ががっくりと落ちた。

(かんねんしたらしい。これからなにがおこるかりかいできたようだ。)

観念したらしい。これからなにが起こるか理解できたようだ。

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