デス・デイ・パーティ -5-(完)

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文

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(げざいがはいっていなかったとおれたちがかくしんできるまで、こうそくされるのだ。)

下剤が入っていなかったと俺たちが確信できるまで、拘束されるのだ。

(ひっきなどによるるーるついかもできないように、へやにあったぬのるいでしばりあげる。)

筆記等によるルール追加もできないように、部屋にあった布類で縛り上げる。

(そのさぎょうはじょせいじんがいったのであるが、)

その作業は女性陣が行ったのであるが、

(なんだかいけないものをみているようなきがしてどきどきした。)

なんだかいけないものを見ているような気がしてドキドキした。

(いすにすわったまましんたいのじゆうをうばわれたcoloさんのまえに)

椅子に座ったまま身体の自由を奪われたcoloさんの前に

(なみだがうかんだのがみえた。やばい。かわいそうになってきた。じごうじとくなのに。)

涙が浮かんだのが見えた。やばい。可哀想になってきた。自業自得なのに。

(「で、げざいってどのくらいできくの」)

「で、下剤ってどのくらいで効くの」

(みかっちさんのことばにへやのなかがしーんとする。)

みかっちさんの言葉に部屋の中がシーンとする。

(たぶん、よん、ごじかんというふぁじーなところでいけんがおちつき、)

たぶん、四、五時間というファジーなところで意見が落ち着き、

(ねんのためにろく、しちじかんくらいよゆうをみることにし、)

念の為に六、七時間くらい余裕をみることにし、

(なんだかんだでけっきょくあさまでうたげがひらかれることになった。)

なんだかんだで結局朝まで宴が開かれることになった。

(ぱーてぃのしゅやくであるcoloさんのめのまえで、)

パーティの主役であるcoloさんの目の前で、

(おれたちはかたりあいわらいあいふざけあい、かたりあった。)

俺たちは語り合い笑い合いふざけ合い、語り合った。

(coloさんにめそめそとなかれたらどうしようとおもったが、)

coloさんにメソメソと泣かれたらどうしようと思ったが、

(へんなかっこうのままあっさりとほんにんはねてしまい、)

変な格好のままあっさりと本人は寝てしまい、

(おれたちはこころおきなくじかんをつぶすことができた。)

俺たちは心おきなく時間をつぶすことができた。

(あとからかんがえると、とっととかいさんするとか、「もうやめよう」といって)

後から考えると、とっとと解散するとか、「もうやめよう」と言って

(coloさんときゅうせんじょうやくをていけつするとか、げざいのはこやれしーとが)

coloさんと休戦条約を締結するとか、下剤の箱やレシートが

(あるかどうかさがすとかいろいろやりかたがあったようなきもするし、)

あるかどうか探すとか色々やり方があったような気もするし、

(どうしてcoloさんはこのてんかいをよちできなかったのかとか、)

どうしてcoloさんはこの展開を予知できなかったのかとか、

など

(きょうすけさんのみらいよちにかんするかんがえかたにもたしょうのぎもんてんもあったが、)

京介さんの未来予知に関する考え方にも多少の疑問点もあったが、

(そのときのおれたちはそういうこまかいことをぬきにして)

その時の俺たちはそういう細かいことを抜きにして

(たのしいじかんをすごすことにぜんりょくをつくし、)

楽しい時間を過ごすことに全力を尽くし、

(へんなかくどからのせいしゅんをとにかくおうかしていたのだった。)

変な角度からの青春をとにかく謳歌していたのだった。

(このこんとんとしたです・でい・ぱーてぃのてんまつにつけくわえることがひとつ。)

この混沌としたデス・デイ・パーティの顛末に付け加えることが一つ。

(よなかのじゅうにじをまわろうかというころ、でんわがなった。)

夜中の十二時を回ろうかというころ、電話が鳴った。

(けいたいではなく、coloさんのじたくのでんわだ。)

携帯ではなく、coloさんの自宅の電話だ。

(ねむっているcoloさんをちらりとみてから、きょうすけさんがじゅわきをとる。)

眠っているcoloさんをちらりと見てから、京介さんが受話器を取る。

(「はい」)

「はい」

(あいてとふたことみことかいわをかわしてからじゅわきをおく。)

相手と二言三言会話を交わしてから受話器を置く。

(そしてcoloさんのところへいって、かたをたたいた。)

そしてcoloさんのところへ行って、肩を叩いた。

(ゆっくりとかのじょはめをひらく。)

ゆっくりと彼女は眼を開く。

(「あのへんたいからでんわ。「おめでとう」。いじょう」)

「あの変態から電話。「おめでとう」。以上」

(そしてきょうすけさんはまたみんなのわにもどっていく。)

そして京介さんはまたみんなの輪に戻っていく。

(おれはそのやりとりをみていて、なんだかふしぎなきもちになった。)

俺はそのやりとりを見ていて、なんだか不思議な気持ちになった。

(はっぴですでいつーゆうといわれても、)

はっぴですでいつーゆうと言われても、

(まったくうれしそうなようすをみせなかったcoloさんが、)

全く嬉しそうな様子を見せなかったcoloさんが、

(はじめてにこっとわらったのだ。)

初めてニコッと笑ったのだ。

(まためをつぶり、ねむりにつこうとするかのじょをみながら、おれはふときょうは)

また目を瞑り、眠りにつこうとする彼女を見ながら、俺はふと今日は

(coloさんのほんとうのたんじょうびだったのかもしれない、とおもった。)

coloさんの本当の誕生日だったのかも知れない、と思った。

(「ちょっと、あたし、あってたじゃない!」)

「ちょっと、あたし、合ってたじゃない!」

(むねをいためることもなくぶじにむかえたつぎのあさ、)

胸を痛めることもなく無事に迎えた次の朝、

(coloさんのこうそくをといてかいさんとなったとき、みかっちさんがさけんだ。)

coloさんの拘束を解いて解散となったとき、みかっちさんが叫んだ。

(しゅつだいしゃであるcoloさんからみっつめのこたえのせつめいがあったのだ。)

出題者であるcoloさんから三つ目の答えの説明があったのだ。

(x=1-(1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+・・・・・))

X=1-(1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+ ・・・・・)

(このとき、みぎこうのかっこないはさいしょのしきである、)

このとき、右項の括弧内は最初の式である、

(x=1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+・・・・・)

X=1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+・・・・・

(のみぎこうとひとしくなるため、)

の右項と等しくなるため、

(x=1-x)

X=1-X

(2x=1)

2X=1

(x=1/2)

X=1/2

(となるのだそうだ。ほんとかよ。)

となるのだそうだ。ほんとかよ。

(「にぶんのいちって、いおうとしたのに。あたしさんすうとくいなんだから」)

「にぶんのいちって、言おうとしたのに。あたし算数得意なんだから」

(さんすうというあたりがしんようできなかったが、そういうことにしてあげた。)

算数というあたりが信用できなかったが、そういうことにしてあげた。

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