新しい風景

(このめをひらいたときから)

この瞳を開いた時から

(ぼくはぼくをいきていて)

僕は僕を生きていて

(よろこびやかなしみや)

喜びや悲しみや

(いろいろなかんじょうおぼえたんだ)

色々な感情覚えたんだ

(ほら、いきをすったときから)

ほら、息を吸った時から

(ぼくをつつむあわいさいぼうを)

僕を包む淡い細胞を

(やめるときもすこやかなるときも)

病める時も健やかなる時も

(ぼくはあいするとちかいました)

僕は愛すると誓いました

(ゆうべみたゆめのつづきのような)

昨夜見た夢の続きのような

(あたらしいふうけいがさ、そこにはあったの)

新しい風景がさ、そこにはあったの

(たまむしいろのうみまーぶるいろのそら)

玉虫色の海　マーブル色の空

(おとなになっていくほど)

大人になっていくほど

(みえなくなったな、ああ)

見えなくなったな、嗚呼

(ほんとはね、おぼえてなんかないんだよ)

ホントはね、覚えてなんかないんだよ

(うまれたしゅんかんにかんじてたおとやいろ)

生まれた瞬間に感じてた音や色

(ただぼくはないてないてないて)

ただ僕は泣いて泣いて泣いて

(とどくようにないてないてないて)

届くように泣いて泣いて泣いて

(おもいをなみだにのせた)

想いを涙に乗せた

(わすれないようにわすれないように)

忘れないように　忘れないように

(ぼくはねがいいきてくけど)

僕は願い　生きてくけど

(なくさないようになくさないように)

失くさないように　失くさないように

(あのひもらったやさしいことば)

あの日もらった優しい言葉

(「わらってみせて」)

「ワラッテミセテ」

(そのあいをしったときから)

その愛を知った時から

(ぼくはひとりじゃなくなって)

僕は独りじゃなくなって

(おもいしったおもいしったこころのばしょ)

思い知った思い知った　心の場所

(そうやってみたことのない)

そうやって見たことの無い

(そのめをそらさないで)

その瞳を逸らさないで

(こころのなかにあるの)

心の中にあるの

(いつかみたふうけい)

いつか見た風景

(そのおとをそのいろを)

その音を　その色を

(ぼくはさがしてた)

僕は探してた

(わすれないようにわすれないように)

忘れないように　忘れないように

(ぼくはねがいいきてくけど)

僕は願い　生きてくけど

(なくさないようになくさないように)

失くさないように　失くさないように

(ぼくはわらう)

僕は　笑う

(わすれないようにわすれないように)

忘れないように　忘れないように

(ぼくはねがいいきてるんだよ)

僕は願い　生きてるんだよ

(ふたつとはないいのちだから)

二つとは無い　命　だから

(どれだけあいしてもあいしたりないんだよ)

どれだけ愛しても愛し足りないんだよ

(なくさないようになくさないように)

失くさないように　失くさないように

(このほしはまわってる)

この地球は廻ってる

(いつかであうそのいのちに)

いつか出会う　その命に

(やさしいことばひとつ)

優しい言葉　ひとつ

(「わらってみせて」)

「笑ってみせて」