童話ってホントは残酷~白雪姫~後編
グロ注意
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | みゆき | 3532 | D+ | 3.6 | 97.8% | 916.1 | 3309 | 73 | 57 | 2024/11/10 |
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問題文
(うきだつようなあしどりでしろにもどったおきさきはさっそくかがみにたずねました)
浮き立つような足取りで城に戻ったお妃は、さっそく鏡に尋ねました。
(かがみよかがみこのよでいちばんうつくしいのはだあれ?おきさきさまあなたです)
「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのはだあれ?」「お妃様、あなたです」
(かがみはこたえましたおきさきはこれをきいてすっかりあんしんしまんぞくしました)
鏡は答えました。お妃はこれを聞いてすっかり安心し、満足しました。
(そのころもりのいえではしらゆきひめがたおれているのをみつけたこびとたちが)
そのころ森の家では、白雪姫が倒れているのを見つけた小人たちが、
(いろいろかいほうしてみましたがこんかいばかりはいきをふきかえしません)
いろいろ介抱してみましたが、今回ばかりは息を吹き返しません。
(しちにんはしらゆきひめはしんでしまったとみっかかんなきくらしました)
七人は、白雪姫は死んでしまったと、三日間泣き暮らしました。
(でもしらゆきひめがただねむっているかのようにとてもきれいなかおをしていたので)
でも、白雪姫がただ眠っているかのようにとても綺麗な顔をしていたので、
(こびとたちはいつでもしらゆきひめにあえるようにがらすのひつぎによこたえました)
小人たちはいつでも白雪姫に会えるようにガラスの棺に横たえました。
(あるひもりのなかをぐうぜんあるくにのおうじがとおりかかりましたおうじはひつぎのなかの)
ある日森のなかを偶然ある国の王子が通りかかりました。王子は棺のなかの
(しらゆきひめのうつくしさにひかれこのうつくしいひめをわたしにゆずってくれないか)
白雪姫の美しさにひかれ、「この美しい姫を私にゆずってくれないか。
(きっとたいせつにするからとねっしんにたのみましたさいしょはしぶったこびとたちも)
きっと大切にするから。」と、熱心に頼みました。最初は渋った小人たちも、
(ついにはおうじのねついにまけてしらゆきひめをゆずることにしたのです)
ついには王子の熱意に負けて、白雪姫をゆずることにしたのです。
(おうじはけらいたちにひつぎをはこばせましたがそのとちゅうでけらいがきにつまづき)
王子は家来たちに棺を運ばせましたが、その途中で家来が木につまづき、
(ひつぎがゆれましたそのとたんしらゆきひめののどにつまっていたどくのりんごが)
棺が揺れました。そのとたん、白雪姫ののどにつまっていた毒のリンゴが
(とびだししらゆきひめはいきかえったのです)
飛び出し、白雪姫は生き返ったのです。
(よろこんだおうじはこれまでのことをはなしてきかせじぶんのおきさきになってくれる)
喜んだ王子は、これまでのことを話して聞かせ、自分のお妃になってくれる
(ようにたのみましたこうしてしらゆきひめはおうじのつまとなるべく)
ように頼みました。こうして白雪姫は、王子の妻となるべく、
(しろへとついていきました)
城へとついていきました。 ー
(かいせつ)
~解説~
(ところでおなじみのしらゆきひめはばんじめでたしのこのらすとで)
ところで、おなじみの「白雪姫」は、万事めでたしのこのラストで
(おわっていますしかしほんらいのすとーりーではそんななまやさしいことでは)
終わっています。しかし、本来のストーリーでは、そんな生易しいことでは
(おわらせませんじつはもうすこしごじつだんがつづくのです)
終わらせません。実はもう少し、後日談が続くのです。
(ではさいごにそれをおってみましょう)
では、最後にそれを追ってみましょう。(解説終)
(やけたてつのくつをはかされるおきさき)
ー 焼けた鉄の靴を履かされるお妃 ー
(せいだいなけっこんしきにはしらゆきひめのははおやであるおきさきもまねかれました)
盛大な結婚式には、白雪姫の母親であるお妃も招かれました。
(おきさきはしらゆきひめがまたもやいきをふきかえしたのをしりおどろきました)
お妃は、白雪姫がまたもや息を吹き返したのを知り、驚きました。
(そしてこんどはこわくなりましたしかししらゆきひめがほんとうにいきかえったのかどうか)
そして、今度は怖くなりました。しかし、白雪姫が本当に生き返ったのかどうか
(しりたくてたまらなくなりとうとうけっこんしきへとでかけたのです)
知りたくてたまらなくなり、とうとう結婚式へと出かけたのです。
(おおひろまにはいるとそこにいるのがほんとうにしらゆきひめだときがつきましたが)
大広間に入ると、そこにいるのが、本当に白雪姫だと気がつきましたが、
(そのときはもうせきたんのひのうえにてつのくつがおいてありまっかにもえて)
そのときはもう、石炭の火の上に鉄の靴が置いてあり、真っ赤に燃えて
(いましたそしてけらいがそれをひばさみではさんでおきさきのまえに)
いました。そして、家来がそれを火ばさみではさんで、お妃の前に
(もってきました)
持ってきました。
(おきさきはきょうふのいろをたたえたひとみでしらゆきひめのすがたをさがしましたそしておうじに)
お妃は、恐怖の色をたたえた瞳で、白雪姫の姿を探しました。そして王子に
(よりそうようにたっているしらゆきひめをみつけると)
寄りそうように立っている白雪姫を見つけると、
(たすけておくれかわいいわたしのむすめ)
「助けておくれ、かわいい、私の娘」
(しかししらゆきひめはおきさきをじっとみつめたまましあわせそうなえみをうかべて)
しかし、白雪姫はお妃をじっと見つめたまま、幸せそうな笑みを浮かべて
(みじろぎひとつしません)
みじろぎひとつしません。
(きょうがくでぼうぜんとしたおきさきをまわりのけらいたちがさらにとりおさえてそのあしを)
驚愕で呆然としたお妃を、周りの家来たちがさらにとりおさえて、その足を
(やけたてつのくつにむりやりはめこみましたじゅうっとてっぱんでにくをやいたような)
焼けた鉄の靴にむりやりはめこみました。じゅうっと鉄板で肉を焼いたような
(おとがしおきさきのあしもとからはけむりがたちのぼり)
音がし、お妃の足元からは煙が立ち上り…。
(ひいいいいいいいっっっっっ~)
「ひいいいいいいいっっっっっ~」
(みみをつんざくようなぜっきょうがおしろのかべにこだましました)
耳をつんざくような絶叫が、お城の壁にこだましました。 ー
(かいせつ)
~解説~
(このてつのくつはちゅうせいよーろっぱでひんぱんにおこなわれたまじょさいばんでじっさいに)
この鉄の靴は、中世ヨーロッパで頻繁に行われた魔女裁判で実際に
(もちいられたごうもんのどうぐですとくにじゅうろくせいきまつのすこっとらんどおう)
用いられた、拷問の道具です。とくに十六世紀末のスコットランド王、
(じぇーむすろくせいがいぜんにおこなわれるこのごうもんはまさにしをいみするものでした)
ジェームス六世が、以前に行われるこの拷問は、まさに死を意味するものでした
(しかもこのさいばんにかけられるまじょというのはじっさいにはまじゅつやまほうを)
しかも、この裁判にかけられる「魔女」というのは、実際には魔術や魔法を
(おこなっていなくてもこくはつがあればごうもんにかけてじはくをきょうようするというあんいなもの)
行っていなくても、告発があれば拷問にかけて自白を強要するという安易なもの
(だからこのじだいにはびじんやかねもちなどひとにやっかまれるじょうけんをそなえた)
だからこの時代には「美人」や「金持ち」など、人にやっかまれる条件を備えた
(じょせいがもんぜつのうちにしんでゆくすがたがあとをたちませんでした)
女性が、悶絶のうちに死んでゆく姿が、後を絶ちませんでした。
(ほかにもちゅうせいではさまざまなしけいがおこなわれていてとうじどいつでは)
ほかにも中世では、さまざまな死刑が行われていて、当時ドイツでは、
(ばしゃでよつざきやいきたままひあぶりにされるふんさつなどが)
「馬車で四つ裂き」や、生きたまま火あぶりにされる「焚殺」などが
(しっこうされていました)
執行されていました。(解説終)
(けっきょくおきさきはしらゆきひめをころそうとしたばつとしてまっかにやけたうわぐつを)
結局、お妃は、白雪姫を殺そうとした罰として、真っ赤に焼けた上靴を
(はいてじめんにたおれてしぬまでおどりつづけなければなりませんでした)
履いて、地面に倒れて死ぬまで踊りつづけなければなりませんでした。
(おきさきになんどもころされかけたしらゆきひめはこうしてじつぼをしょけいし)
お妃に何度も殺されかけた白雪姫は、こうして実母を処刑し、
(おうじとともにすえながくしあわせにくらしました)
王子とともに末永く幸せに暮らしました。 ~後編~おわり