田山花袋「少女病」 6
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問題文
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(そのうえきやもしんだちのいっけんやで、)
その植木屋も新建ちの一軒家で、
(うりもののひょろまつやらかしやらつげやらやつでやらが、)
売り物のひょろ松やら樫やら黄楊やら八ツ手やらが、
(そのしゅういにだらしなくうえつけられてあるが、)
その周囲にだらしなく植え付けられてあるが、
(そのむこうにはせんだがやのかいどうをもっているしんかいのやしきまちが)
その向こうには千駄谷の街道を持っている新開の屋敷町が
(しんしとしてつらなって、にかいのがらすまどにはあさひのひかりがきらきらとかがやきわたった。)
参差として連なって、二階のガラス窓には朝日の光がきらきらと輝き渡った。
(ひだりはつのはずのこうじょうのいくとう、)
左は角筈の工場の幾塔、
(ほそいえんとうからはもうろうどうにとりかかったあさのけむりがくろくひくくたなびいている。)
細い円筒からはもう労働に取りかかった朝の煙がくろく低く靡いている。
(はれたそらにははやしをこしてでんしんばしらがあたまだけみえる。)
晴れた空には林を越して電信柱が頭だけ見える。