バイタルサイン/初音ミク
唄:初音ミク
『21gの譲渡、それは救済という名の愚かな優しさ』(sm31889054より)
魂の重さは、21gといわれている。
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歌詞(問題文)
(かみさまがせかいからきえたひ)
神様が世界から消えた日、
(はぜていろがたえたぼくのしかい)
爆ぜて色が絶えた僕の視界
(とうけつかじかむてがふるえていた)
凍結、悴む手が震えていた
(はかりをなぞるごぜんさんじ)
秤をなぞる午前三時
(おえつのくびをつよくしめて)
嗚咽の首を強く締めて、
(あふれでたぞうおがむねをやく)
溢れ出た憎悪が胸を灼く
(しょうしつこんなこころがみにくくて)
焼失、こんな心が醜くて、
(ぐずなぼくでもすくえるのかな)
愚図な僕でも救えるのかな
(こえがかおがきおくをゆらす)
声が、顔が、記憶を揺らす
(それがきえるせかいなどいらない)
それが消える世界などいらない
(ゆめをたくすことをゆるしてほしい)
夢を託すことを許してほしい
(まためぐりあいましょう)
また、巡り逢いましょう
(そっとこころをうけわたす)
そっと、心を受け渡す
(めがさめたらかなしむかな)
目が覚めたら悲しむかな
(それともおこるかな)
それとも怒るかな
(そんなすがたがめにうかび)
そんな姿が目に浮かび、
(そのたびにけつべつがつらくなる)
そのたびに訣別が辛くなる
(いしきがしろへととけていくきがして)
意識が白へと溶けていく気がして、
(ねがわくばしあわせであれとこぼす)
願わくば幸せであれ、と零す
(こころをのんだかのじょはとう)
心を呑んだ彼女は問う
(このからだがあなたをうばったの)
「この身体が貴方を奪ったの?」
(なきはらしためでかさねてとう)
泣き腫らした目で重ねて問う
(あなたがいないせかいにいみはあるの)
「貴方がいない世界に意味はあるの?」
(くらいへやひとりでといをつづけてる)
暗い部屋、独りで問いを続けてる
(まるであのひのぼくのようだ)
まるであの日の僕のようだ
(いまさらつみぶかさにきづく)
今さら罪深さに気づく
(そのいたみをだれよりずっと)
その痛みを誰よりずっと
(しっていたはずなのに)
知っていたはずなのに
(おなじいたみをせおわせる)
同じ痛みを背負わせる
(あさはかでうぬぼれたぼくのつみ)
浅はかで自惚れた僕の罪
(こころのふるすがきしんでいたんだ)
心の古巣が軋んで痛んだ
(かなうならいちまつのこえとどけたい)
叶うなら一抹の声、届けたい
(あけがたのへやしのばせためすをてに)
明け方の部屋、忍ばせたメスを手に
(くびすじへとあてがったかのじょ)
首筋へと宛てがった彼女
(のばしたてはすりぬけてたださけぶ)
伸ばした手はすり抜けて、ただ叫ぶ
(とばりゆれかぜがふきかなもののにぶいおとがひびく)
帳揺れ、風が吹き、金物の鈍い音が響く
(これがさいごのきょうかいだ)
これが最期の胸懐だ
(つたえるよ)
伝えるよ
(もうからだはないけれど)
もう身体は無いけれど、
(このおもいはおまえのこころ)
この想いはお前の心
(そこにおいてくから)
そこに置いてくから
(どうかともにいきてくれとささやいた)
どうか、共に生きてくれ、と囁いた
(そのかおはあわくおだやかだった)
その顔は淡く、穏やかだった
(あさひがさすへやで)
朝日が射す部屋で
(ながれおちたなみだのいみを)
流れ落ちた涙の意味を
(ずっとだきしめている)
ずっと、抱き締めている
(ひとりかのじょのむねのおく)
一人、彼女の胸の奥、
(かさなったしんぱくはゆれている)
重なった心拍はゆれている
(あなたがわたしにりゆうをあたえた)
「貴方が私に理由を与えた」
(ひとことをこぼして)
一言を零して、
(ほほえむかのじょのほのかなすがたは)
微笑む彼女のほのかな姿は
(せきじつのかれによくにていた)
昔日の彼によく似ていた