僕の昔 夏目漱石(2/2)

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問題文
(ぼくはどちらかといえばこどものじぶんにはこうしゃくがすきで、とうきょうじゅうのこうしゃくのよせは)
僕はどちらかといえば子供の時分には講釈がすきで、東京中の講釈の寄席は
(たいていききにまわった。なにぶんあにらがそろってあそびずきだから、しぜんとぼくも)
たいてい聞きに回った。なにぶん兄らがそろって遊び好きだから、自然と僕も
(らくごやこうしゃくなんぞがすきになってしまったのだ。はなしかで)
落語や講釈なんぞが好きになってしまったのだ。落語家《はなしか》で
(おもいだしたが、ぼくのいえからもうすこしあなはちまんのほうへ)
思い出したが、僕の故家《いえ》からもう少し穴八幡《あなはちまん》のほうへ
(いくと、みぎがわにまつもとじゅんというひとのやしきがあった。あのひとはぼくのこどもの)
行くと、右側に松本順という人の邸《やしき》があった。あの人は僕の子供の
(じぶんにはときのぐんいそうかんではぶりがきいてなかなかいばったものだった。)
時分には時の軍医総監ではぶりがきいてなかなかいばったものだった。
(えんゆうやそのほかのらくごかがたくさんでいりしておった。)
円遊《えんゆう》やその他の落語家がたくさん出入りしておった。
(ざっとぼくのむかしのはなしをしたらこんなものだ。このぼくのむかしのなかにはぼくのいまもだいぶ)
ざっと僕の昔の話をしたらこんなものだ。この僕の昔の中には僕の今もだいぶ
(はいっているようだね。まあよいようにやっておいてくれたまえ。)
はいっているようだね。まあよいようにやっておいてくれたまえ。