【洒落怖】夕焼け
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問題文
(だいがくじだいのはなしです、)
大学時代の話です、
(ちなみにれいかんはまったくないです)
ちなみに霊感は全くないです
(2ねんのこうきがはじまってすぐくらいかな)
2年の後期が始まってすぐくらいかな
(いちにちのこうぎがすべておわったゆうがたに)
一日の講義が全て終わった夕方に
(ともだちとふたりでがくないをすこしはなれたところに)
友達と2人で学内を少し離れた所に
(あるちゅうしゃじょうへむかってあるいてました)
ある駐車場へ向かって歩いてました
(ちゅうしゃじょうへはほそいこみち)
駐車場へは細い小道
((50めーとるくらい?でわりとまっすぐ)をいくんだけど、)
(50メートルくらい?でわりと真っすぐ)を行くんだけど、
(こみちのかたがわはきぎとざっそうがしげっていて、)
小道の片側は木々と雑草が茂っていて、
(はんたいがわはがけっぽくなってて、)
反対側は崖っぽくなってて、
(そのこみちをぬけるとたいいくかんがあります)
その小道を抜けると体育館があります
(こみちにはいるまえのばしょは)
小道に入る前の場所は
(がくないいちのひろばでずっととおくまでみわたすことができます)
学内一の広場でずっと遠くまで見渡すことができます
(とうぜんひともおおいです)
当然人も多いです
(で、ともだちとならんではなしながらちゅうしゃじょうへむかっていたんですが、)
で、友達と並んで話しながら駐車場へ向かっていたんですが、
(こみちへはいってすぐくらいに、)
小道へ入ってすぐくらいに、
(うしろからひとがきているけはいがしてきました)
後ろから人が来ている気配がしてきました
(みんながとおるみちだし、)
皆が通る道だし、
(うしろからひとがくるのはまったくふしぎではないのでさいしょは、)
後ろから人が来るのは全く不思議ではないので最初は、
(あぁだれかきたんだな、ていどでした)
あぁ誰か来たんだな、程度でした
(すぐにけはいがちかづいてきたので、)
すぐに気配が近づいてきたので、
(おいこしていくかな?とおもったんですが、)
追い越して行くかな?と思ったんですが、
(おいこしていかないし、)
追い越して行かないし、
(なんかすぐまうしろにぴたっとくっついてついてきてるかんじがするんです)
なんかすぐ真後ろにピタッとくっついてついてきてる感じがするんです
(で、すごくふゆかいだしおいこさせてあげようとおもって、)
で、凄く不愉快だし追い越させてあげようと思って、
(ふりかえろうとおもったら、)
振り返ろうと思ったら、
(きゅうにふっとけはいがなくなってしまいました)
急にふっと気配がなくなってしまいました
(あれ?とおもってたちどまってふりかえったら、)
あれ?と思って立ち止まって振り返ったら、
(じぶんたちのこうほうにはひとっこひとりいませんでした)
自分たちの後方には人っ子一人いませんでした
(ひろばにはひとがたくさんいるのがみえたけど、)
広場には人がたくさんいるのが見えたけど、
(だれもこみちへはいってきてはいなかったし、)
誰も小道へ入って来てはいなかったし、
(わきみちもとくにないからきゅうにきみわるくなっていっしょにいたともだちに、)
脇道も特にないから急に気味悪くなって一緒にいた友達に、
(いまだれかうしろからきてたよね?ってききました)
今誰か後ろから来てたよね?って聞きました
(ともだちも、きてたしすごいくっつかれてきもかった、)
友達も、来てたし凄いくっつかれてキモかった、
(でもだれもいないよね・・・・・・っていって、)
でも誰もいないよね……って言って、
(ふたりでぎゃーぎゃーいいながらそのばからにげました)
2人でギャーギャー言いながらその場から逃げました
(よくじつにまたこみちをとおってみたんだけど、)
翌日にまた小道を通ってみたんだけど、
(まえのひにけはいがきえたちてんは)
前の日に気配が消えた地点は
(ちょうどだいにじたいせんのくようとう?みたいなのがたってる)
ちょうど第二次大戦の供養塔?みたいなのが建ってる
(こだかくなってるばしょのいりぐちのとこでした)
小高くなってる場所の入り口のとこでした
(こみちからすぐにきゅうないしだんがあるんだけど、)
小道からすぐに急な石段があるんだけど、
(とうぜんそこをのぼってるひとなんていなかったです)
当然そこを登ってる人なんていなかったです
(いちばんおぼえているのは、)
一番覚えているのは、
(ふりかえったときにみたひろばのけしきがゆうやけでまっかだったこと)
振り返った時に見た広場の景色が夕焼けで真っ赤だったこと
(それまでみたことがないくらいそらとかがまっかで)
それまで見たことがないくらい空とかが真っ赤で
(なんかすごくいんしょうにのこってる)
なんか凄く印象に残ってる
(で、3ねんのときもおなじころに)
で、3年のときも同じ頃に
(またおなじともだちとおなじようなたいけんをしました)
また同じ友達と同じような体験をしました
(やっぱりゆうやけがすごかったです)
やっぱり夕焼けがすごかったです
(で、4ねんのときもおなじころにおなじともだちとおなじたいけんをしました)
で、4年の時も同じ頃に同じ友達と同じ体験をしました
(やっぱりゆうやけがすごかったです)
やっぱり夕焼けがすごかったです
(ふしぎなのは、)
不思議なのは、
(3どもおなじめにあいながら、)
3度も同じ目にあいながら、
(そのときはまえにおなじことあったなてぴんとこないこと)
そのときは前に同じ事あったなってピンと来ないこと
(いつもたちどまってふりかえろうとしたらけはいがきえる、)
いつも立ち止まって振り返ろうとしたら気配が消える、
(で、たちどまるばしょはおなじちてん)
で、立ち止まる場所は同じ地点
(そんでいつも、)
そんでいつも、
(あ!またか!ってなってめちゃくちゃこわくなった)
あ!またか!ってなってめちゃくちゃ怖くなった
(もうそつぎょうしたからだいがくにはいくことがないし、)
もう卒業したから大学には行くことがないし、
(ともだちともはなれてしまったから)
友達とも離れてしまったから
(たぶんもうおなじことはおこらないとおもうけど、)
たぶんもう同じ事は起こらないと思うけど、
(ふしぎでこわいたいけんでした)
不思議で怖い体験でした
(ゆうやけをみるとおもいだします)
夕焼けをみると思い出します