【洒落怖】郵便受けから・・・
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問題文
(いまおもいだしてもみぶるいするたいけんです。)
今思い出しても身震いする体験です。
(かくじつにゆめだとはおもうんですが。)
確実に夢だとは思うんですが。
(がくせいじだいにひとりぐらししてました。)
学生時代に一人暮らししてました。
(かねなんてぜんぜんなかったから)
金なんて全然無かったから
(1kのふるいあぱーとだったんですが、)
1Kの古いアパートだったんですが、
(そこはげんかんはいってすぐみぎてに)
そこは玄関入って直ぐ右手に
(せまいきっちん、ひだりてにゆにっとばす、)
狭いキッチン、左手にユニットバス、
(それでおくが6じょうのへやになってたんですね。)
それで奥が6畳の部屋になってたんですね。
(で、あるひけっこうおそいじかん(ごぜん1じすぎぐらい)にじたくにもどって、)
で、ある日結構遅い時間(午前1時過ぎぐらい)に自宅に戻って、
(ふろはいるのめんどうだなーとかおもいつつ)
風呂入るの面倒だなーとか思いつつ
(しばらくてれびみてたんですが、)
しばらくテレビ見てたんですが、
(やっぱりつかれてたらしくて)
やっぱり疲れてたらしくて
(そのままよこになってねむっちゃったんですよ。)
そのまま横になって眠っちゃったんですよ。
(なんじかんぐらいたったのかわからないけど、)
何時間ぐらい経ったのか解らないけど、
(ふっとめがさめた。)
ふっと目が覚めた。
(へやのなかはまっくら。)
部屋の中は真っ暗。
(しばらくじょうきょうわかんなかったんだけど、)
しばらく状況わかんなかったんだけど、
(「あーそうか、てれびみたままねちゃったんだな」)
「あーそうか、テレビ見たまま寝ちゃったんだな」
(ってだんだんのみこめてきて。)
って段々飲み込めてきて。
(べっどでねよかなあ、)
ベッドで寝よかなあ、
(でもめんどうだしなあ、)
でも面倒だしなあ、
(ってぼーっとかんがえてるうちに、)
ってボーっと考えてる内に、
((それにしてもさっきからきこえてるこのおとはなんだろう))
(それにしてもさっきから聞こえてるこの音は何だろう)
(とかんがえた。)
と考えた。
(へやのどこからかへんなおとがするんです。)
部屋のどこからか変な音がするんです。
(こうもりみたいなしょうどうぶつが)
コウモリみたいな小動物が
(きーきーないてるかんじの。)
キーキー鳴いてる感じの。
(それもいまにも)
それも今にも
(しにそうなぐらいよわよわしい。)
死にそうなぐらい弱々しい。
((なんだこのこえ))
(何だこの声)
(とかおもってるうちにだんだんめがさえてきて、)
とか思ってる内に段々目が冴えてきて、
(そのうちにちょっとへんなことにきづいた。)
その内にちょっと変な事に気づいた。
((あれ?そういえばいつのまにてれびけしたっけ?)
(あれ?そういえばいつの間にテレビ消したっけ?
(たしかてれびつけたままねたのに。))
確かテレビつけたまま寝たのに。)
(へんだなとおもったんですが、)
変だなと思ったんですが、
(そのうちにもっとへんだとおもった。)
その内にもっと変だと思った。
(そういやへやのでんきもきえてる。)
そういや部屋の電気も消えてる。
(けしたきおくはないのに。)
消した記憶は無いのに。
((おかしいな?))
(おかしいな?)
(っておもってとりあえずおきあがったんですが、)
って思って取り合えず起き上がったんですが、
(そのあいだもなにかきーきーきこえてくるんです。)
その間も何かキーキー聞こえてくるんです。
(なんのおとかきになって)
何の音か気になって
(なにげなくげんかんのほうをふりかえった。)
何気なく玄関の方を振り返った。
(そしたら、そこにみえたのが。)
そしたら、そこに見えたのが。
(げんかんどあにはしたのほうにゆうびんうけがついてるんです。)
玄関ドアには下の方に郵便受けがついてるんです。
(そこからほそいてくびのさきがのぞいてました。)
そこから細い手首の先が覗いてました。
(かたほうだけのてくびがつめをたてて)
片方だけの手首が爪を立てて
(どあをじょうげにひっかいてたんです。)
ドアを上下に引っかいてたんです。
(こうちょくしているじぶんのめのまえで、)
硬直している自分の目の前で、
(「きー・・・きー・・・」)
「キー・・・キー・・・」
(と2,3かいゆっくりたてにひっかいたあと、)
と2,3回ゆっくり縦に引っかいた後、
(てくびはゆうびんうけのそとにすっとひっこみました。)
手首は郵便受けの外にスッと引っ込みました。
(いろのこいまにきゅあをしていたのは)
色の濃いマニキュアをしていたのは
(はっきりおぼえています。)
はっきり覚えています。
(おんなのてでした。)
女の手でした。
(もうこっちはそのあいだまったくうごけませんでした。)
もうこっちはその間全く動けませんでした。
(わけがわからなくて。)
訳が解らなくて。
(そのごわれにかえってあわててそとにでてみたんですが、)
その後我に返って慌てて外に出てみたんですが、
(もうだれもいません。)
もう誰もいません。
(どあをしめてゆうびんうけのしたをみると、)
ドアを閉めて郵便受けの下を見ると、
(たしかにつめでひっかいたみたいなすじがのこってました。)
確かに爪で引っかいたみたいな筋が残ってました。
(めちゃくちゃきもちわるくて、)
めちゃくちゃ気持悪くて、
(もうそのごはすぐにひっこしました。)
もうその後はすぐに引っ越しました。
(このはなしをたにんにすると)
この話を他人にすると
(むかしふったおんなだろとかうらみかってんだろとかさんざんつっこまれますが、)
昔振った女だろとか恨み買ってんだろとか散々突っ込まれますが、
(だんじてみにおぼえがありません。)
断じて身に覚えがありません。
(だからゆめだったとおもうことにしています。)
だから夢だったと思う事にしています。