【洒落怖】拒絶

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タグ洒落怖
洒落怖-34

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問題文

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(じぶんのゆいのうのひ、おわってからよるは)

自分の結納の日、終わってから夜は

(ぜんねんにけっこんしたあねのいえにとまりにいったわたし。)

前年に結婚した姉の家に泊まりに行った私。

(ぎけいがしゃいんりょこうでふざいだったので、)

義兄が社員旅行で不在だったので、

(ひさしぶりにしまいでひとばんじゅうあそぼうぜ、とおしゃべりしつつ)

久しぶりに姉妹で一晩中遊ぼうぜ、とお喋りしつつ

(うーろんちゃのみながらおかしつまんでげーむしてました。)

烏龍茶飲みながらお菓子つまんでゲームしてました。

(あねがげこなのであるこーるはいっさいなし、)

姉が下戸なのでアルコールは一切なし、

(なのでよってたわけではありません。)

なので酔ってたわけではありません。

(しんやをまわって)

深夜を回って

(「あんまりさわぐときんじょめいわくだから(しゃたくのだんちだったので)」)

「あんまり騒ぐと近所迷惑だから(社宅の団地だったので)」

(とようやくでんきをけしてふとんにはいり、)

とようやく電気を消して布団に入り、

(それでもしばらくはおしゃべりしながら、)

それでも暫くはお喋りしながら、

(じょじょにねむりにおちていきました。)

徐々に眠りに落ちて行きました。

(そのあと、)

その後、

(とおくのほうからちいさなこどもたちが)

遠くの方から小さな子どもたちが

(すうにんかけよってくるそうぞうしさにきづいて)

数人駆け寄ってくる騒々しさに気付いて

(めをひらこうとしたけど、ひらかない。)

目を開こうとしたけど、開かない。

(なのに、)

なのに、

(めのまえがきょうれつなひかりでみたされて)

目の前が強烈な光で満たされて

(はれーしょんおこしたみたいに)

ハレーション起こしたみたいに

(まっしろになったことははっきりとかんじる。)

真っ白になったことはハッキリと感じる。

など

(かなしばりというほどではないとおもうけど、)

金縛りと言うほどではないと思うけど、

(いしきだけがおきていて)

意識だけが起きていて

(からだはねむってるようなかんじでうごかせない。)

体は眠ってるような感じで動かせない。

(こどもたちのはしゃぐこえとそうぞうしいあしおとは、)

子ども達のはしゃぐ声と騒々しい足音は、

(どんどんちかづいてきて)

どんどん近付いてきて

(わたしのふとんのまわりをぐるぐるまわりだし、)

私の布団の周りをぐるぐる回り出し、

(かけぶとんをひっぱったり、)

掛け布団を引っ張ったり、

(ふとんからでているわたしのあたまやほおをぺたぺたさわったりしはじめました。)

布団から出ている私の頭や頬をペタペタ触ったりし始めました。

(「あそぼう?いっしょにあそぼう?はやくー!」)

「遊ぼう?一緒に遊ぼう?早くー!」

(とくちぐちにいいながら。)

と口々に言いながら。

(でもそばにあねがいた(かのじょはいわゆる「みえる」ひと)ので、)

でも傍に姉が居た(彼女は所謂「見える」人)ので、

(ひとりじゃないし、しつないというか)

独りじゃないし、室内というか

(くうかんをみたしているまっしろいひかりのおかけで、)

空間を満たしている真っ白い光のおかけで、

(さほどきょうふはかんじなかったので、)

さほど恐怖は感じなかったので、

(わりとおちついたかんじでなにかよってきちゃったのかなあとおもいながら)

わりと落ち着いた感じで何か寄って来ちゃったのかなあと思いながら

(「だめ、あそべない。)

「だめ、遊べない。

(わたしはあなたたちとはいっしょにいられないよ。)

私はあなた達とは一緒にいられないよ。

(わるいけど」)

悪いけど」

(とあたまのなかでいいつづけました。)

と頭の中で言い続けました。

(しばらくしてふとんがひっくりかえされたようにつよくひっぱられたあと、)

暫くして布団がひっくり返されたように強く引っ張られたあと、

(しろいひかりがじょじょにくらくなっていくのとどうじに、)

白い光が徐々に暗くなっていくのと同時に、

(こどもたちのこえとあしおともとおざかっていきました。)

子ども達の声と足音も遠ざかって行きました。

(ぱっととつぜんめがあけられるようになってとびおきたら、)

パッと突然目が開けられるようになって飛び起きたら、

(かけぶとんがうらがえっていて)

掛け布団が裏返っていて

(うえになっているぶぶん(ほんらいはうらがわ、からだにせっしてるめん)があたたかい。)

上になっている部分(本来は裏側、体に接してる面)が暖かい。

(たぶん、わたしのたいおん。)

多分、私の体温。

(ぎゃくにじぶんのからだにふれているめんはつめたいので、)

逆に自分の体に触れている面は冷たいので、

(かれらがほんとにここにきていたずらしていったんだ、)

彼らがホントにここに来てイタズラしていったんだ、

(とおもいながらあねのふとんにめをむけたらあんのじょう、)

と思いながら姉の布団に目を向けたら案の定、

(かのじょもおきててわたしに)

彼女も起きてて私に

(「きがついた?いまの」。)

「気がついた?今の」。

(「うん、なんだろ、)

「うん、何だろ、

(すごくちいさいこたちだったよね。)

凄く小さい子たちだったよね。

(なんか5~6にんいたような・・・」)

何か5~6人いたような…」

(というとあねも)

と言うと姉も

(「うん、5にん」)

「うん、5人」

(ときっぱりいいきり、)

ときっぱり言い切り、

(なんとなくかおをみつめあったあと、)

何となく顔を見つめあった後、

(「まあ、あくえいきょうはなさそうだし」)

「まあ、悪影響はなさそうだし」

(とふたたびふとんにもぐりこみました。)

と再び布団にもぐりこみました。

(そのあとはそのこたちがあらわれることはなかったのですが、)

その後はその子たちが現れることは無かったのですが、

(けっこんしきのすうじつまえにぎぼとなるひとに)

結婚式の数日前に義母となる人に

(「はかまいりにいくからくるまにのせていって」)

「墓参りに行くから車に乗せて行って」

(とたのまれ、どうこうしたさいに、)

と頼まれ、同行した際に、

(ぎぼがしゅうかんせいりゅうざんで)

義母が習慣性流産で

(わたしのけっこんあいてとなるだんせいのまえに)

私の結婚相手となる男性の前に

(5にんりゅうざんしたことをきかされ)

5人流産したことを聞かされ

(そのおはかまいりだとわかりました。)

そのお墓参りだと判りました。

(どうやらゆいのうのばんにあらわれたこたちが)

どうやら結納の晩に現れた子達が

(わたしのぎりの「けいし」たちだったようで、)

私の義理の「兄姉」達だったようで、

(おてらのそばにあるこんびににいき、)

お寺の傍にあるコンビニに行き、

(のむよーぐるとを5にんぶんかっておそなえしましたが、)

飲むヨーグルトを5人分買ってお供えしましたが、

(「あそばない、いっしょにいられないよ」)

「遊ばない、一緒に居られないよ」

(とつきはなしたわたしを、)

と突き放した私を、

(そのこたちはゆるしてはくれなかったようで、)

その子達は許してはくれなかったようで、

(そのあと、りこんすることになり、)

その後、離婚することになり、

(そのこらのおはかともかれらのかぞくとも)

その子らの御墓とも彼らの家族とも

(いっしょにいなくてもよいようにしてくれましたww)

一緒に居なくても良いようにしてくれましたww

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