ニセモノ

(かいがいににたすてきなまちいきかうひとのむれはおなじ)

海外に似た素敵な街　行き交う人の群れは同じ

(なにかをさがしてるようにみえなくもない)

何かを捜してる様に見えなくもない

(よいのとばりにまちはめざめるふぞろいのひかりはひとをいざなう)

宵の帳に街は目覚める　不揃いの光は人を誘う

(そうここはこんとんにみちたにせもののせかい)

そう此処は混沌に満ちた偽物の世界

(そうじぶんらしくなんていうひびきにつかって)

そう「自分らしく…」なんていう響に浸かって

(もうもくてきとなってきづかぬこえあげる)

盲目的となって　気付かぬ声上げる

(まいかいのくちぐせがこころをしめつけるわいつわらざるほどのりゆうをさがしている)

毎回の口癖が心を締め付けるわ　偽らざる程の理由を探している

(あゆめどまよえどこころのなかはｂｌｕｅとおまきにじぶんのすがたをみてわらうの)

歩めど迷えど心の中はblue　遠巻きに自分の姿を見て嘲笑うの

(ぞんざいなうそにみえかくれしたじぶん)

ぞんざいな嘘に見え隠れした自分

(ながくはないわしふくのときそつなくこなすにちじょうのぞき)

長くはないわ至福の時　そつ無く熟す日常覗き

(またあいそわらいのしがらみにつめたくきす)

また愛想笑いの柵に冷たくキス

(むりしたふりしてもせちがらいなおさらそこにもううつてはない)

無理した振りしても世知辛い　尚更其処にもう打つ手は無い

(ついおくはかなたあいよくがこのまちのつね)

追憶は彼方　愛欲が此の街の常

(しょうどうてきとしってそのゆうわくをふりきって)

衝動的と知って　その誘惑を振り切って

(ようやくたちどまっていつわりのみとしる)

ようやく立ち止まって　偽りの身と知る

(けいけんやかずもここじゃえそらごとそういわくつき)

経験や数もここじゃ絵空事　そう曰く付き

(こじゃれたこーとにこのみもとけてｆｌｙｆｌｙ)

小洒落たコートに此の身も溶けてfly fly

(えいえんもかこもただのきれいごととおくなるつき)

永遠も過去もただの綺麗事　遠くなる月

(みだれたといきにそのみまかせてｃｒｙｃｒｙ)

乱れた吐息に其の身任せてcry cry

(よすてびとはいううれいはたぶーくりかえしてるひにくなｃｈｏｉｃｅ)

世捨て人は言う　憂いはタブー　繰り返してる皮肉なchoice

(むくわれないとなげくはこどくのｍｒ．ｃｈｉｌｄ)

報われないと嘆くは孤独のMr. child

(ようえんなうそをきかざるひとびとのめはいつもきらいいやいや)

妖艶な嘘を着飾る人々の目はいつも「嫌い、嫌、嫌」

(ていさいをまずはつくろうそのすがたにこよいもであいいらいら)

体裁をまずは繕う　其の姿に今宵も出遭い　苛苛…

(きょうかいせんなんぞにのつぎでめくるめくまほうがこよいもこのまちにちる)

境界線なんぞ二の次で　目眩く魔法が今宵も此の街に散る