【洒落怖】踏切
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Shion | 3664 | D+ | 3.7 | 98.3% | 647.6 | 2414 | 41 | 59 | 2024/10/11 |
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問題文
(くるまでいっぱくふつかのかぞくりょこうにでかけて、かえってきたのはよるの10じごろ・・・)
車で一泊二日の家族旅行に出かけて、帰ってきたのは夜の10時ごろ・・・
(あと30ぷんぐらいでいえにつく、そんなときのはなしです。)
後30分ぐらいで家に着く、そんな時の話です。
(わたしのいえのちかくはたんぼやはたけがまだおおく、)
私の家の近くは田んぼや畑がまだ多く、
(とおくまでみわたせるようになっていて、)
遠くまで見渡せるようになっていて、
(ひるまのせんろちかくはでんしゃとけしきとのこんとらすとが)
昼間の線路近くは電車と景色とのコントラストが
(なんともいいかんじのばしょでした。)
なんとも良い感じの場所でした。
(くるまのなかにははは、あに、あね、)
車の中には母、兄、姉、
(そしてわたしがりょこうのつかれではんぶん、ねむっていて、)
そして私が旅行の疲れで半分、眠っていて、
(うんてんしゅのちちだけがいえじをいそいでいました。)
運転手の父だけが家路を急いでいました。
(ちょうどせんろちかくにさしかかったときに、)
ちょうど線路近くに差し掛かったときに、
(わたしたちののるくるまはふみきりでひっかかり、)
私たちの乗る車は踏み切りで引っかかり、
(かもつれっしゃがとおるまでのすこしながいじかんを)
貨物列車が通るまでの少し長い時間を
(ちちはさいどぶれーきをひいてまっていました。)
父はサイドブレーキを引いて待っていました。
(まだれっしゃのらいとがとおくにいて、)
まだ列車のライトが遠くにいて、
(ちちはたばこをすいはじめうためにまどをあけたそうです。)
父はタバコを吸い始うために窓を開けたそうです。
(そのとき、ちちは「なにしてんだ・・・?」とつぶやきました。)
その時、父は「なにしてんだ・・・?」とつぶやきました。
(ちちのこえによって、かぞくぜんいんで)
父の声によって、家族全員で
(ちょうどれっしゃがくるほうとはんたいがわのせんろにひとかげをみました。)
ちょうど列車が来る方と反対側の線路に人影を見ました。
(じょしゅせきにいたしんぱいしょうなせいかくのはははいちはやくいじょうにきがつき)
助手席に居た心配性な性格の母はいち早く異常に気が付き
(「じさつ!?」とさけびました。)
「自殺!?」と叫びました。
(「んなことはない」とこうぶざせきにいたわたしたちさんにんは、)
「んなことはない」と後部座席にいた私たち三人は、
(きにしないたいどをとっていましたが)
気にしない態度を取っていましたが
(しかし、ははがあまりにもさわぐので、そっちをみてみると、)
しかし、母があまりにも騒ぐので、そっちを見てみると、
(たしかにせんろじょうにひとかげがみえたんです。)
確かに線路上に人影が見えたんです。
(「やばいかな?」とおもっているうちに)
「やばいかな?」と思っているうちに
(ごうおんをたててかもつれっしゃがとおりすぎていきました。)
轟音を立てて貨物列車が通りすぎていきました。
(けっきょく、まどがあいていて、れっしゃはぶれーきおんもたててないし、)
結局、窓が開いていて、列車はブレーキ音も立ててないし、
(ひかれたようなおともしていない。)
轢かれたような音もしていない。
(きのせいだ・・・とらくてんてきなわたしたちは、そうけつろんづけてきたくしました。)
気のせいだ・・・と楽天的な私たちは、そう結論付けて帰宅しました。
(いえにはちいさなにわがあって、)
家には小さな庭があって、
(いまのれーすのかかったおおきなまどから)
居間のレースのかかった大きな窓から
(にわのようすがうかがえるようになっています。)
庭の様子が覗えるようになっています。
(ばしょはすこしはなれますが、ひのひかりがあれば、)
場所は少し離れますが、日の光があれば、
(さっきのせんろもいえからみえます。)
さっきの線路も家から見えます。
(りょこうからかえって、しばらくいまで)
旅行から帰って、しばらく居間で
(わたしたちかぞくはtvをみてなごんでいました。)
私たち家族はTVを見てなごんでいました。
(するとにわでかすかにおとがするんです。)
すると庭でかすかに音がするんです。
((ねこかなんかか・・・?))
(猫かなんかか・・・?)
(tvをみていたのでそんなにきをとられなかったんですが)
TVを見ていたのでそんなに気をとられなかったんですが
(ちらっとかぞくのかおをみるとtvとはちがうほうこうに)
チラっと家族の顔を見るとTVとは違う方向に
(しせんをしゅうちゅうさせています。)
視線を集中させています。
(れーすのかーてんのおくには)
レースのカーテンの奥には
(しろいおおきなひとかげがあるいていました。)
白い大きな人影が歩いていました。
(しかも、そのしろいひとかげは)
しかも、その白い人影は
(じょうはんしんとおもわれるからだをぜんごにおおきくふっています。)
上半身と思われる体を前後に大きくふっています。
(くびからうえがなくてばらんすがわるく、)
首から上がなくてバランスが悪く、
(あしをさゆうにふんばりながらあるいているのでした。)
足を左右にふんばりながら歩いているのでした。
(きょうふにたいして、からだじゅうのけがさかだち、)
恐怖に対して、体中の毛が逆立ち、
(てがふるえていました。)
手が震えていました。
(しぜんとかぞくはよりそうようなかんじであつまり、)
自然と家族は寄り添うような感じで集まり、
(にわをとおりすぎて、)
庭を通り過ぎて、
(しかいからきえるまでのじかんをすごしました。)
視界から消えるまでの時間を過ごしました。
(ごじつ、きんじょのひとにきいたんですが、)
後日、近所の人に聞いたんですが、
(わたしたちがりょこうにいっているあいだに)
私たちが旅行に行っている間に
(あのふみきりちかくでじさつがあったことがわかりました。)
あの踏み切り近くで自殺があったことが分かりました。
(そのひとはせんろでよこたわって)
その人は線路で横たわって
(れっしゃにくびをはねられそくししたそうです。)
列車に首をはねられ即死したそうです。
(げんざいではいまのおおきなまどにはあつでのかーてんをかけて、)
現在では居間の大きな窓には厚手のカーテンをかけて、
(そとがみえないようになっています。)
外が見えないようになっています。