終末じゃない

(ただじぶんのみちだけふみしめてあるきたくて)

ただ自分の道だけ踏みしめて歩きたくて

(はみださないようずっとしんちょうにすすんでた)

はみ出さないようずっと慎重に進んでた

(ただじぶんをしんじてまっすぐにせんをひいてみだされたくないおもいでいみきらっていた)

ただ自分を信じてまっすぐに線を引いて　乱されたくない思いで忌み嫌っていた

(ただじぶんのみちだけふみしめてあるきたくて)

ただ自分の道だけ踏みしめて歩きたくて

(しゅうちゃくだけをみすえがむしゃらにすすんでた)

終着だけを見据えがむしゃらに進んでた

(もうじかんがないんだとまるよゆうもないんだあざやかにみとれたいんだ)

もう時間がないんだ　止まる余裕もないんだ　鮮やかに見とれたいんだ

(こうけいにしょうけいにきょうきをきらっていたんだただしくありたくて)

光景に　憧憬に　狂気を嫌っていたんだ　正しく在りたくて

(あまいおもいもひとりよがりもゆるせなかったびょうまをおそれているんだ)

甘い思いも独りよがりも許せなかった　病魔を恐れているんだ

(ただにげきりたいだけこうかいのあいをいつでもどこでもすがっていて)

ただ逃げ切りたいだけ　後悔の愛をいつでもどこでもすがっていて

(もうやっぱりいきがくるしいもがくせいできずつけてしまった)

もうやっぱり息が苦しい　藻掻くせいで傷つけてしまった

(どうやってもただせいけつでどこまでもいけるとしんじてたんだ)

どうやってもただ清潔で　どこまでも行けると信じてたんだ

(いまじかんをほうじてふるうてはくうをきった)

今時間を報じて　振るう手は空を切った

(かみあわなくてとけあうことをおそれてた)

噛み合わなくて溶け合うことを恐れてた

(まだこたえをあましてこうみょうはもやがかってとじこもりいきをころしたさいていださいていだ)

まだ答えを余して光明は靄がかって　閉じこもり息を殺した　最低だ　最低だ

(よういはおわっていたんだただならしていくだけすぎたけっぺきもけったこうかいも)

用意は終わっていたんだ　ただ慣らしていくだけ　過ぎた潔癖も蹴った後悔も

(いみはなかったきょうみはふかくしずんでいたかおもあげられなくて)

意味はなかった 興味は深く沈んでいた 顔も上げられなくて

(ひみつはひみつのままきえるとおもっていた)

秘密は秘密のまま消えると思っていた

(もうなんにもつかいきれないみえないどくにけずられたまま)

もう何にも使い切れない　見えない毒に削られたまま

(ねえいまさらきみにきけないどこまでがしゅうちゃくなんだ)

ねえ今更君に聞けない　どこまでが終着なんだ

(いまさらわかりあえないいまさらわかちあえずふれられないんだ)

今更分かり会えない　今更分かち合えず触れられないんだ

(いまさらわかりあえないいまさらわかちあえないよるべなきぼくらはまっていた)

今更分かり会えない　今更分かち合えない　寄る辺なき僕らは待っていた

(もうやっぱりふあんはいらないはじまりはおわりをぬぐいさった)

もうやっぱり不安は要らない　始まりは終わりを拭い去った

(どうあってもせいかいじゃないつたなくてそれていくみちをゆこう)

どう在っても正解じゃない　拙くて逸れていく道を往こう

(きょうばっかりくりかえさないでもうなんでものみこんでいくように)

今日ばっかり繰り返さないで　もう何でも飲み込んでいくように