太宰治 斜陽8

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投稿者投稿者藤村 彩愛いいね2お気に入り登録1
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超長文です
太宰治の中編小説です

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問題文

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(おじさまのおてがみでは、なおしてかえってきたとしても、そんなこころがけのものでは、)

叔父さまのお手紙では、なおして帰って来たとしても、そんな心掛けの者では、

(すぐどこかへつとめさせるというわけにはいかぬ、いまのこのこんらんのとうきょうで)

すぐどこかへ勤めさせるというわけにはいかぬ、いまのこの混乱の東京で

(はたらいては、まとものにんげんでさえすこしくるったようなきぶんになる、ちゅうどくのなおった)

働いては、まともの人間でさえ少し狂ったような気分になる、中毒のなおった

(ばかりのはんびょうにんなら、すぐはっきょうぎみになって、なにをしでかすか、わかったもので)

ばかりの半病人なら、すぐ発狂気味になって、何を仕出かすか、わかったもので

(ない、それで、なおじがかえってきたら、すぐこのいずのさんそうにひきとって、どこへも)

ない、それで、直治が帰って来たら、すぐこの伊豆の山荘に引取って、どこへも

(ださずに、とうぶんここでせいようさせたほうがよい、それがひとつ。それから、ねえ、)

出さずに、当分ここで静養させたほうがよい、それが一つ。それから、ねえ、

(かずこ、おじさまがねえ、もうひとつおいいつけになっているのだよ。おじさまの)

かず子、叔父さまがねえ、もう一つお言いつけになっているのだよ。叔父さまの

(おはなしでは、もうわたしたちのおかねが、なんにもなくなってしまったんだって。)

お話では、もう私たちのお金が、なんにも無くなってしまったんだって。

(ちょきんのふうさだの、ざいさんぜいだので、もうおじさまも、これまでのようにわたしたちに)

貯金の封鎖だの、財産税だので、もう叔父さまも、これまでのように私たちに

(おかねをおくってよこすことがめんどうになったのだそうです。それでね、なおじが)

お金を送ってよこす事がめんどうになったのだそうです。それでね、直治が

(かえってきて、おかあさまと、なおじと、かずことさんにんあそんでくらしていては、)

帰って来て、お母さまと、直治と、かず子と三人あそんで暮していては、

(おじさまもそのせいかつひをつごうなさるのにたいへんなくろうをしなければならぬから)

叔父さまもその生活費を都合なさるのにたいへんな苦労をしなければならぬから

(いまのうちに、かずこのおよめいりさきをさがすか、または、ごほうしのおうちを)

いまのうちに、かず子のお嫁入りさきを捜すか、または、御奉仕のお家を

(さがすか、どちらかになさい、という、まあ、おいいつけなの」)

捜すか、どちらかになさい、という、まあ、お言いつけなの」

(「ごほうしって、じょちゅうのこと?」「いいえ、おじさまがね、ほら、あの、こまばの」)

「御奉仕って、女中の事?」「いいえ、叔父さまがね、ほら、あの、駒場の」

(とあるみやさまのおなまえをあげて、「あのみやさまなら、わたしたちともけつえんつづきだし、)

と或る宮様のお名前を挙げて、「あの宮様なら、私たちとも血縁つづきだし、

(ひめみやのかていきょうしをかねて、ごほうしにあがっても、かずこが、そんなにさびしく)

姫宮の家庭教師をかねて、御奉仕にあがっても、かず子が、そんなに淋しく

(きゅうくつなおもいをせずにすむだろう、とおっしゃっているのです」「ほかに、つとめ)

窮屈な思いをせずにすむだろう、とおっしゃっているのです」「他に、つとめ

(ぐちがないものかしら」「ほかのしょくぎょうは、かずこには、とてもむりだろう、と)

口が無いものかしら」「他の職業は、かず子には、とても無理だろう、と

(おっしゃっていました」「なぜむりなの?ね、なぜむりなの?」)

おっしゃっていました」「なぜ無理なの?ね、なぜ無理なの?」

など

(おかあさまは、さびしそうにほほえんでいらっしゃるだけで、なんともおこたえに)

お母さまは、淋しそうに微笑んでいらっしゃるだけで、何ともお答えに

(ならなかった。「いやだわ!わたし、そんなはなし」じぶんでも、あらぬことをくちばしった、と)

ならなかった。「いやだわ!私、そんな話」自分でも、あらぬ事を口走った、と

(おもった。が、とまらなかった。「わたしが、こんなじかたびを、こんなじかたびを」)

思った。が、とまらなかった。「私が、こんな地下足袋を、こんな地下足袋を」

(といったら、なみだがでてきて、おもわずわっとなきだした。かおをあげて、なみだをての)

と言ったら、涙が出て来て、思わずわっと泣き出した。顔を挙げて、涙を手の

(こうではらいのけながら、おかあさまにむかって、いけない、いけない、とおもいながら、)

甲で払いのけながら、お母さまに向って、いけない、いけない、と思いながら、

(ことばがむいしきみたいに、にくたいとまるでむかんけいに、つぎつぎとつづいてでた。)

言葉が無意識みたいに、肉体とまるで無関係に、つぎつぎと続いて出た。

(「いつだか、おっしゃったじゃないの。かずこがいるから、かずこがいて)

「いつだか、おっしゃったじゃないの。かず子がいるから、かず子がいて

(くれるから、おかあさまはいずへいくのですよ、とおっしゃったじゃないの。)

くれるから、お母さまは伊豆へ行くのですよ、とおっしゃったじゃないの。

(かずこがいないと、しんでしまうとおっしゃったじゃないの。だから、)

かず子がいないと、死んでしまうとおっしゃったじゃないの。だから、

(それだから、かずこは、どこへもいかずに、おかあさまのおそばにいて、こうして)

それだから、かず子は、どこへも行かずに、お母さまのお傍にいて、こうして

(じかたびをはいて、おかあさまにおいしいおやさいをあげたいと、そればっかり)

地下足袋をはいて、お母さまにおいしいお野菜をあげたいと、そればっかり

(かんがえているのに、なおじがかえってくるとおききになったら、きゅうにわたしをじゃまにして、)

考えているのに、直治が帰って来るとお聞きになったら、急に私を邪魔にして、

(みやさまのじょちゅうにいけなんて、あんまりだわ、あんまりだわ」)

宮様の女中に行けなんて、あんまりだわ、あんまりだわ」

(じぶんでも、ひどいことをくちばしるとおもいながら、ことばがべつのいきもののように、)

自分でも、ひどい事を口走ると思いながら、言葉が別の生き物のように、

(どうしてもとまらないのだ。「びんぼうになって、おかねがなくなったら、わたしたちの)

どうしてもとまらないのだ。「貧乏になって、お金が無くなったら、私たちの

(きものをうったらいいじゃないの。このおうちも、うってしまったら、いいじゃ)

着物を売ったらいいじゃないの。このお家も、売ってしまったら、いいじゃ

(ないの。わたしには、なんだってできるわよ。このむらのやくばのおんなじむいんにだって)

ないの。私には、何だって出来るわよ。この村の役場の女事務員にだって

(なににだってなれるわよ。やくばでつかってくださらなかったら、よいとまけにだって)

何にだってなれるわよ。役場で使って下さらなかったら、ヨイトマケにだって

(なれるわよ。びんぼうなんて、なんでもない。おかあさまさえ、わたしをかわいがって)

なれるわよ。貧乏なんて、なんでもない。お母さまさえ、私を可愛がって

(くださったら、わたしはいっしょうおかあさまのおそばにいようとばかりかんがえていたのに、)

下さったら、私は一生お母さまのお傍にいようとばかり考えていたのに、

(おかあさまは、わたしよりもなおじのほうがかわいいのね。でていくわ。わたしはでていく。)

お母さまは、私よりも直治のほうが可愛いのね。出て行くわ。私は出て行く。

(どうせわたしは、なおじとはむかしからせいかくがあわないのだから、さんにんいっしょにくらしていたら)

どうせ私は、直治とは昔から性格が合わないのだから、三人一緒に暮していたら

(おたがいにふこうよ。わたしはこれまでながいことおかあさまとふたりきりでくらしたのだから、)

お互いに不幸よ。私はこれまで永い事お母さまと二人きりで暮したのだから、

(もうおもいのこすことはない。これからなおじがおかあさまとおふたりでみずいらずで)

もう思い残すことは無い。これから直治がお母さまとお二人で水いらずで

(くらして、そうしてなおじがたんとたんとおやこうこうをするといい。わたしはもう、いやに)

暮して、そうして直治がたんとたんと親孝行をするといい。私はもう、いやに

(なった。これまでのせいかつが、いやになった。でてゆきます。きょうこれから、)

なった。これまでの生活が、いやになった。出て行きます。きょうこれから、

(すぐにでていきます。わたしには、いくところがあるの」わたしはたった。)

すぐに出て行きます。私には、行くところがあるの」私は立った。

(「かずこ!」おかあさまはきびしくいい、そうしてかつてわたしにみせたことのなかった)

「かず子!」お母さまはきびしく言い、そうしてかつて私に見せた事の無かった

(ほど、いげんにみちたおかおつきで、すっとおたちになり、わたしとむかいあって、)

ほど、威厳に満ちたお顔つきで、すっとお立ちになり、私と向い合って、

(そうしてわたしよりもすこしおせがたかいくらいにみえた。わたしは、ごめんなさい、と)

そうして私よりも少しお背が高いくらいに見えた。私は、ごめんなさい、と

(すぐにいいたいとおもったが、それがくちにどうしてもでないで、かえってべつの)

すぐに言いたいと思ったが、それが口にどうしても出ないで、かえって別の

(ことばがでてしまった。「だましたのよ。おかあさまは、わたしをおだましに)

言葉が出てしまった。「だましたのよ。お母さまは、私をおだましに

(なったのよ。なおじがくるまで、わたしをりようしていらっしゃったのよ。わたしは、)

なったのよ。直治が来るまで、私を利用していらっしゃったのよ。私は、

(おかあさまのじょちゅうさん。ようがすんだから、こんどはみやさまのところにいけって」)

お母さまの女中さん。用がすんだから、こんどは宮様のところに行けって」

(わっとこえがでて、わたしはたったまま、おもいきりないた。「おまえは、ばかだねえ」)

わっと声が出て、私は立ったまま、思いきり泣いた。「お前は、馬鹿だねえ」

(とひくくおっしゃったおかあさまのおこえは、いかりにふるえていた。わたしはかおをあげ、)

と低くおっしゃったお母さまのお声は、怒りに震えていた。私は顔を挙げ、

(「そうよ、ばかよ。ばかだから、だまされるのよ。ばかだから、じゃまに)

「そうよ、馬鹿よ。馬鹿だから、だまされるのよ。馬鹿だから、邪魔に

(されるのよ。いないほうがいいのでしょう?びんぼうって、どんなこと?おかねって、)

されるのよ。いないほうがいいのでしょう?貧乏って、どんな事?お金って、

(なんのこと?わたしには、わからないわ。あいじょうを、おかあさまのあいじょうを、それだけを)

なんの事?私には、わからないわ。愛情を、お母さまの愛情を、それだけを

(わたしはしんじていきてきたのです」とまた、ばかな、あらぬことをくちばしった。)

私は信じて生きて来たのです」とまた、ばかな、あらぬ事を口走った。

(おかあさまは、ふっとおかおをそむけた。ないておられるのだ。わたしは、ごめんなさい)

お母さまは、ふっとお顔をそむけた。泣いておられるのだ。私は、ごめんなさい

(といい、おかあさまにだきつきたいとおもったが、はたけしごとでてがよごれているのが、)

と言い、お母さまに抱きつきたいと思ったが、畑仕事で手がよごれているのが、

(かすかにきになり、へんにしらじらしくなって、「わたしさえ、いなかったら)

かすかに気になり、へんに白々しくなって、「私さえ、いなかったら

(いいのでしょう?でてゆきます。わたしには、いくところがあるの」といいすて、)

いいのでしょう?出て行きます。私には、行くところがあるの」と言い捨て、

(そのままこばしりにはしって、おふろばにいき、なきじゃくりながら、かおとてを)

そのまま小走りに走って、お風呂場に行き、泣きじゃくりながら、顔と手を

(あらい、それからおへやへいって、ようふくにきがえているうちに、またわっとおおきい)

洗い、それからお部屋へ行って、洋服に着換えているうちに、またわっと大きい

(こえがでてなきくずれ、おもいのたけもっともっとないてみたくなってにかいのようまに)

声が出て泣き崩れ、思いのたけもっともっと泣いてみたくなって二階の洋間に

(かけあがり、べっどにからだをなげて、もうふをあたまからかぶり、やせるほどひどく)

駆け上り、ベッドにからだを投げて、毛布を頭からかぶり、痩せるほどひどく

(ないて、そのうちにきがとおくなるみたいになって、だんだん、あるひとが)

泣いて、そのうちに気が遠くなるみたいになって、だんだん、或るひとが

(こいしくて、こいしくて、おかおをみて、おこえをききたくてたまらなくなり、)

恋いしくて、恋いしくて、お顔を見て、お声を聞きたくてたまらなくなり、

(りょうあしのうらにあついおきゅうをすえ、じっとこらえているような、とくしゅなきもちになって)

両足の裏に熱いお灸を据え、じっとこらえているような、特殊な気持になって

(いった。ゆうがたちかく、おかあさまは、しずかににかいのようまにはいっていらして、)

行った。夕方ちかく、お母さまは、しずかに二階の洋間にはいっていらして、

(ぱちとでんとうにひをいれて、それから、べっどのほうにちかよってこられ、)

パチと電燈に灯《ひ》をいれて、それから、ベッドのほうに近寄って来られ、

(「かずこ」と、とてもおやさしくおよびになった。「はい」わたしはおきて、)

「かず子」と、とてもお優しくお呼びになった。「はい」私は起きて、

(べっどのうえにすわり、りょうてでかみをかきあげ、おかあさまのおかおをみて、ふふと)

ベッドの上に坐り、両手で髪を掻きあげ、お母さまのお顔を見て、ふふと

(わらった。おかあさまも、かすかにおわらいになり、それから、おまどのしたのそふぁに、)

笑った。お母さまも、幽かにお笑いになり、それから、お窓の下のソファに、

(ふかくからだをしずめ、「わたしは、うまれてはじめて、わだのおじさまのおいいつけに、)

深くからだを沈め、「私は、生れてはじめて、和田の叔父さまのお言いつけに、

(そむいた。・・・おかあさまはね、いま、おじさまにごへんじのおてがみをかいたの。)

そむいた。・・・お母さまはね、いま、叔父さまに御返事のお手紙を書いたの。

(わたしのこどもたちのことは、わたしにおまかせください、とかいたの。かずこ、きものを)

私の子供たちの事は、私におまかせ下さい、と書いたの。かず子、着物を

(うりましょうよ。ふたりのきものをどんどんうって、おもいきりむだづかいして、)

売りましょうよ。二人の着物をどんどん売って、思い切りむだ使いして、

(ぜいたくなくらしをしましょうよ。わたしはもう、あなたに、はたけしごとなどさせたく)

ぜいたくな暮しをしましょうよ。私はもう、あなたに、畑仕事などさせたく

(ない。たかいおやさいをかったって、いいじゃないの。あんなにまいにちのはたけしごとは、)

ない。高いお野菜を買ったって、いいじゃないの。あんなに毎日の畑仕事は、

(あなたにはむりです」じつはわたしも、まいにちのはたけしごとが、すこしつらくなりかけて)

あなたには無理です」実は私も、毎日の畑仕事が、少しつらくなりかけて

(いたのだ。さっきあんなに、くるったみたいになきさわいだのも、はたけしごとのつかれと、)

いたのだ。さっきあんなに、狂ったみたいに泣き騒いだのも、畑仕事の疲れと、

(かなしみがごっちゃになって、なにもかも、うらめしく、いやになったからなのだ。)

悲しみがごっちゃになって、何もかも、うらめしく、いやになったからなのだ。

(わたしはべっどのうえで、うつむいて、だまっていた。「かずこ」「はい」)

私はベッドの上で、うつむいて、黙っていた。「かず子」「はい」

(「いくところがある、というのは、どこ?」わたしはじぶんが、くびすじまであかく)

「行くところがある、というのは、どこ?」私は自分が、首すじまで赤く

(なったのをいしきした。「ほそださま?」わたしはだまっていた。おかあさまは、ふかい)

なったのを意識した。「細田さま?」私は黙っていた。お母さまは、深い

(ためいきをおつきになり、「むかしのことをいってもいい?」「どうぞ」とわたしはこごえで)

溜息をおつきになり、「昔の事を言ってもいい?」「どうぞ」と私は小声で

(いった。「あなたが、やまきさまのおうちからでて、にしかたまちのおうちへかえってきたとき、)

言った。「あなたが、山木さまのお家から出て、西片町のお家へ帰って来た時、

(おかあさまはなにもあなたをとがめるようなことはいわなかったつもりだけど、でも、)

お母さまは何もあなたをとがめるような事は言わなかったつもりだけど、でも、

(たったひとことだけ、(おかあさまはあなたにうらぎられました)っていったわね。)

たった一ことだけ、(お母さまはあなたに裏切られました)って言ったわね。

(おぼえている?そしたら、あなたはなきだしちゃって、・・・わたしもうらぎった)

おぼえている?そしたら、あなたは泣き出しちゃって、・・・私も裏切った

(なんてひどいことばをつかってわるかったとおもったけど、・・・」けれども、わたしは)

なんてひどい言葉を使ってわるかったと思ったけど、・・・」けれども、私は

(あのとき、おかあさまにそういわれて、なんだかありがたくて、うれしなきにないたのだ。)

あの時、お母さまにそう言われて、何だか有難くて、うれし泣きに泣いたのだ。

(「おかあさまがね、あのとき、うらぎられたっていったのは、あなたがやまきさまの)

「お母さまがね、あの時、裏切られたって言ったのは、あなたが山木さまの

(おうちをでてきたことじゃなかったの。やまきさまから、かずこはじつは、ほそだとこいなか)

お家を出て来た事じゃなかったの。山木さまから、かず子は実は、細田と恋仲

(だったのです、といわれたときなの。そういわれたときには、ほんとうに、わたしはかおいろが)

だったのです、と言われた時なの。そう言われた時には、本当に、私は顔色が

(かわるおもいでした。)

変る思いでした。

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