手紙返信

(たいようとつきとぼくのともだちは)

太陽と月と僕の友達は

(かわらないあかりをくれました)

変わらない明かりをくれました

(そんとくゆうれつかちまけわになれず)

損得、優劣、勝ち負け、輪に慣れず

(ひとりふさぎこんでいたぼくなんかに)

独り塞ぎ込んでいた僕なんかに

(いいときもあるそうじゃないときもある)

いい時もある　そうじゃない時もある

(にんげんらしくそれでいいんだ)

人間らしくそれでいいんだ

(なかまってのはいなくならないさ)

仲間ってのはいなくならないさ

(ひとりになんかさせやしない)

独りになんかさせやしない

(かみさまでもてんしでもないから)

神様でも天使でもないから

(いいとこばっかなひとなんていない)

いいとこばっかな人なんていない

(ぼくもじぶんのやなとことたたかいながらいきてる)

僕も自分のやなとこと戦いながら生きてる

(すべてがいやになりそうで)

全てがいやになりそうで

(はりさけてしまいそうで)

張り裂けてしまいそうで

(でもいつかじぶんをすきになれるように)

でもいつか自分を好きになれるように

(いきてるいきてるんだ)

生きてる、生きてるんだ

(おもえばたどりついたがいとうのした)

思えばたどり着いた街灯の下

(なげやりなきぼうでいきてきた)

投げやりな希望で生きてきた

(はじかれてもひかりにくらいつく)

弾かれても光に喰らいつく

(あなたもとおくでつよくいきてるとおもえば)

あなたも遠くで強く生きてると思えば

(こわくないもうこわくない)

怖くない、もう怖くない

(ひとりでもひとりじゃないって)

ひとりでもひとりじゃないって

(おしえてくれたありふれたまいにちのあちこちで)

教えてくれた　ありふれた毎日のあちこちで

(いっそひとりでいたいとおもっていたのに)

いっそ独りでいたいと思っていたのに

(ひとりじゃいられないよるをしる)

独りじゃいられない夜を知る

(ふりほどくことのできない)

振りほどくことのできない

(さびしさをつれていきてた)

寂しさを連れて生きてた

(あいもかわらずあいがわからず)

相も変わらず　愛がわからず

(あいそわらってひびをやりすごす)

愛想わらって日々をやり過ごす

(ぼくをやさしいめでしかるあなたがいた)

僕を優しい目で叱るあなたがいた

(たどりついたたいようのした)

たどり着いた太陽の下

(なみだはここまではこばれた)

涙はここまで運ばれた

(かみさまでもてんしでもないから)

神様でも天使でもないから

(いいとこばっかなひとなんていない)

いいとこばっかな人なんていない

(ぼくもじぶんのやなとことうまくやれずにいきてる)

僕も自分のやなとことうまくやれずに生きてる

(もしもいじわるなせかいがぼくらを)

もしも意地悪な世界が僕らを

(わらいものにしようとしても)

笑い者にしようとしても

(あなたとぼくがともだちで)

あなたと僕が友達で

(さいごにわらってられたらいいさ)

最後に笑ってられたらいいさ

(ひのひかりのなか)

ひのひかりの中

(ちいさなかたをくんであそんだおさななじみのように)

小さな肩を組んで遊んだ幼なじみのように