スピード検定3-3

(きんはゆうようなせいしつをもち、)

金は有用な性質を持ち、

(てつなどとくらべてふじゅんぶつをとりのぞき)

鉄などと比べて不純物を取り除き

(じゅんどをたかめるひつようがないじょうたいでそんざいしているため、)

純度を高める必要がない状態で存在しているため、

(きげんぜんからにんげんがそうしんぐとしてもちいはじめていたことが)

紀元前から人間が装身具として用い始めていたことが

(かこのぶんけんからもわかっている。)

過去の文献からも分かっている。

(げんざいのるーまにあにあたるばしょでは、きんこうざんがはっけんされ、)

現在のルーマニアにあたる場所では、金鉱山が発見され、

(それまでとはひかくにならないくらいのりょうをさいしゅできたのだそうだ。)

それまでとは比較にならないくらいの量を採取できたのだそうだ。

(いっぽう、いたりあちゅうぶのえとるりあというくにでは)

一方、イタリア中部のエトルリアという国では

(てつやあえんをおおくさんしゅつしたが、きんはとれなかった。)

鉄や亜鉛を多く産出したが、金は取れなかった。

(それにもかかわらず、このちいきからのしゅつどひんに)

それにもかかわらず、この地域からの出土品に

(みごとなさいくものやそうしんぐなどがはっけんされたことから、)

見事な細工物や装身具などが発見されたことから、

(そのむかしにはんえいしたくにだったことがうかがいしれる。)

その昔に繁栄した国だったことがうかがい知れる。

(けんきゅうしゃのなかにはこうぎょうやこうえき、のうぎょうやしょうぎょうなどによって、)

研究者の中には鉱業や交易、農業や商業などによって、

(とうじのちちゅうかいせかいのなかでもひじょうにゆたかだったとひょうかするひともいる。)

当時の地中海世界の中でも非常に豊かだったと評価する人もいる。

(しゅうきょうからぎじゅつにいたるひろいはんいでぎりしゃぶんかのえいきょうをうけたものの、)

宗教から技術に至る広い範囲でギリシャ文化の影響を受けたものの、

(きんぞくかこうにかんしては、)

金属加工に関しては、

(たこくよりもはるかにはったつしていたとかんがえてよいだろう。)

他国よりもはるかに発達していたと考えてよいだろう。

(とくに、１みりていどにうすくのばしたせんを)

特に、１ミリ程度に薄く伸ばした線を

(らせんじょうにしてそうしんぐにしたてたり、)

らせん状にして装身具に仕立てたり、

(ひょうめんにびさいなつぶをれんぞくしてつけることでもようをかいたりするほうほうは)

表面に微細な粒を連続して付けることで模様を描いたりする方法は