サネカズラ

(さいごのよるになったねいつもとかわらないきみがいて)

最後の夜になったね　いつもと変わらない君がいて

(ぼくはなんだかこれからさよならすることがもう)

僕はなんだか　これからさよならすることがもう

(ゆめみたいでもうにどとまじわらずに)

夢みたいで　もう二度と交わらずに

(べつのだれかさんとであいにいくんだね)

別の誰かさんと出会いに行くんだね

(それじゃぼくはきみよりかわいくてちゃーみんぐなことこいにおちよう)

それじゃ僕は　君より可愛くてチャーミングな子と　恋に落ちよう

(きみのことなんかおもいかえさないようこいはこいでふたをしよう)

君のことなんか思い返さないよう　恋は恋で蓋をしよう

(そんなふうにいっていたららくになるかなわすれるのかな)

そんな風に言っていたら　楽になるかな　忘れるのかな

(きみがいなくなったってあしたはやってくるんだよ)

君がいなくなったって　明日はやってくるんだよ

(あさがくるまでじゃれてたときのように)

朝が来るまで　じゃれてた時のように

(「さいごはわらっていよう」なんてつよがったぼくらは)

「最後は笑っていよう」なんて　つよがった僕らは

(あいとぞうでいっぱいのなみだながしたね)

愛と憎でいっぱいの涙流したね

(どうすればきみのことをきずつけられるかかんがえて)

どうすれば君のことを　傷つけられるか考えて

(きみのぼくをまぼろしにすることでじぶんをのこすことにするよ)

君の"僕"を幻にすることで　自分を遺すことにするよ

(きみとおそろいのもんはすてておこうぼくのこんせきをなくそう)

君とお揃いのもんは捨てておこう　僕の痕跡をなくそう

(そうしてはれてきみのひとりぐらしのへやができたよ)

そうして晴れて君の一人暮らしの　部屋が出来たよ

(きみがいなくなったってぼくはいきていけるんだよ)

君がいなくなったって　僕は生きていけるんだよ

(きみとであうまでのぼくとおなじようにして)

君と出会うまでの僕と　同じようにして

(きみのたんじょうびのはなが「さいかい」ってずるいよな)

君の誕生日の花が「再会」って　ずるいよな

(まるでまたどこかであえてしまうみたいでさ)

まるでまたどこかで　会えてしまうみたいでさ

(ぜんぶさいごだったねきすもはぐもすきだよも)

全部最後だったね　キスもハグも好きだよも

(とまらないなみだをわらってごまかして)

止まらない涙を　笑ってごまかして

(どあごしみおくったきみのえがおおぼえてるからね)

ドア越し　見送った　君の笑顔　覚えてるからね

(いままでありがとうずっとそばにいてくれて)

今までありがとう　ずっとそばにいてくれて

(どんなときでもすくいだしてくれて)

どんな時でも　救い出してくれて

(こんなうたをおいていってほんとにごめんね)

こんな歌を置いていって　ほんとにごめんね

(にどともうであえないきみへのゆいごんを)

二度ともう出会えない君への遺言を

(「しあわせになってね」)

「幸せになってね」

(またね)

またね