Rain Bird

(きょうもどこかしらないまちでしずかなあめがときをぬらす)

今日もどこか　知らない町で　静かな雨が時をぬらす

(かなしみにくれたそらにしらせをつげるｒａｉｎｂｉｒｄ)

悲しみに　くれた空に　知らせを告げる　Rain Bird

(あのときからときはながれあのときからときはかれ)

あの時から　時は流れ　あの時から　時は枯れ

(ゆめにみるあなたのえがおはてをのばせばとどくところに)

夢に見る　あなたの笑顔は　手をのばせば　届くところに

(でもぼくはしってしまったあなたがほほえむそのまどべを)

でも僕は知ってしまった　あなたが微笑むその窓辺を

(そうぼくはわかっていたのだあなたににあうそのまどべを)

そう僕は分かっていたのだ　あなたに　似合う　その窓辺を

(ｒａｉｎｂｉｒｄこころをぬらすきせつはずれのさえずりに)

Rain Bird　心をぬらす　季節はずれのさえずりに

(あのときのぼくのかさはもうやくにたたないようだ)

あの時の　僕のカサは　もう役に　立たないようだ

(きょうもどこかしらないまちでしずかなあめがときをぬらす)

今日もどこか　知らない町で　静かな雨が　時をぬらす

(かなしみにくれたそらにしらせをつげるｒａｉｎｂｉｒｄ)

悲しみに　くれた空に　知らせを告げる　Rain Bird

(あのときのきしたでやねからおちるしずくに)

あの時　軒下で　屋根から落ちるしずくに

(てをさしのべるきみをとおりすがりのぼくはみた)

手を差し伸べる君を　通りすがりの僕は見た

(はじけちるしずくをにぎりくやしそうにほほえみながら)

弾け散る　しずくを握り　くやしそうに　微笑みながら

(ひらいてはまたにぎりそのあまだれをくちにふくんだ)

開いては　また握り　その雨だれを　口にふくんだ

(ｒａｉｎｂｉｒｄこころがゆれるそのくちびるとしろいてに)

Rain Bird　心が揺れる　その口唇と白い手に

(あのときぼくはかさをそおっとしずかにさしだした)

あの時　僕はカサを　そおっと　しずかに差しだした

(きょうもどこかしらないまちでしずかなあめがときをぬらす)

今日もどこか　知らない町で　静かな雨が　時をぬらす

(かなしみにくれたそらにしらせをつげるｒａｉｎｂｉｒｄ)

悲しみに　くれた空に　知らせを告げる　Rain Bird

(あのときぼくはたしかにいっしゅんだけどあいしたから)

あの時　僕は確かに　一瞬だけど　愛したから

(あのとききみをたしかにいっしゅんだけどあいしたから)

あの時　君を確かに　一瞬だけど　愛したから

(とおりすぎるあめだけどすれちがうひとびとだけど)

通り過ぎる　雨だけど　すれ違う　人々だけど

(きみをひとりにしてさってゆくのがこわかった)

君を　一人にして　去ってゆくのが　怖かった

(ｒａｉｎｂｉｒｄなのにぼくはしんしんとふるあめのなか)

Rain Bird　なのに僕は　しんしんと降る雨のなか

(きみにかさをわたしまたあいからにげてしまった)

君にカサをわたし　また愛から逃げてしまった

(きょうもどこかしらないまちで)

今日もどこか　知らない町で

(しずかなあめがときをぬらす)

静かな雨が　時をぬらす

(きょうもどこかしらないまちで)

今日もどこか　知らない町で

(しずかなあめがときをぬらす)

静かな雨が　時をぬらす

(きょうもどこかしらないまちで)

今日もどこか　知らない町で

(しずかなあめがときをぬらす)

静かな雨が　時をぬらす

(そうぼくはこわかった)

そう　ぼくは　怖かった

(そういのちがこわかった)

そう　命が怖かった