蜘蛛の糸
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | なお氏 | 6200 | A++ | 6.3 | 97.7% | 195.3 | 1240 | 29 | 24 | 2026/02/16 |
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問題文
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(あるひのことでございます。)
ある日の事でございます。
(おしゃかさまはごくらくのはすいけのふちを、)
御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、
(ひとりでぶらぶらおあるきになっていらっしゃいました。)
独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
(いけのなかにさいているはすのはなは、みんなたまのようにまっしろで、)
池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、
(そのまんなかにあるきんいろのずいからは、)
そのまん中にある金色の蕊からは、
(なんともいえないよいにおいが、たえまなくあたりへあふれております。)
何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。
(ごくらくはちょうどあさなのでございましょう。)
極楽は丁度朝なのでございましょう。
(やがておしゃかさまはそのいけのふちにおたたずみになって、)
やがて御釈迦様はその池のふちに御佇みになって、
(みずのおもてをおおっているはすのはのあいだから、ふとしたのようすをごらんになりました。)
水の面を蔽っている蓮の葉の間から、ふと下の容子を御覧になりました。
(このごくらくのはすいけのしたは、ちょうどじごくのそこにあたっておりますから、)
この極楽の蓮池の下は、丁度地獄の底に当って居りますから、
(すいしょうのようなみずをすきとおして、さんずのかわやはりのやまのけしきが、)
水晶のような水を透き徹して、三途の河や針の山の景色が、
(ちょうどのぞきめがねをみるように、はっきりとみえるのでございます。)
丁度覗き眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。
(するとそのじごくのそこに、かんだたというおとこがひとり、)
するとその地獄の底に、カンダタと云う男が一人、
(ほかのざいにんといっしょにうごめいているすがたが、おめにとまりました。)
ほかの罪人と一しょに蠢めいている姿が、御眼に止まりました。
(このかんだたというおとこは、ひとをころしたりいえにひをつけたり、)
このカンダタと云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、
(いろいろあくじをはたらいたおおどろぼうでございますが、)
いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、
(それでもたったひとつ、よいことをいたしたおぼえがございます。)
それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。
(ともうしますのは、あるときこのおとこがふかいはやしのなかをとおりますと、)
と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、
(ちいさなくもがいっぴき、みちばたをはっていくのがみえました。)
小さな蜘蛛が一匹、路ばたを這って行くのが見えました。
(そこでかんだたはさっそくあしをあげて、ふみころそうといたしましたが、)
そこでカンダタは早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、
など
(「いや、いや、これもちいさいながら、いのちのあるものにちがいない。)
「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。
(そのいのちをむやみにとるということは、いくらなんでもかわいそうだ。」)
その命を無暗にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」
(と、こうきゅうにおもいかえして、)
と、こう急に思い返して、
(とうとうそのくもをころさずにたすけてやったからでございます。)
とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。